夢のかけら
フォマルハウト

シューズを履いて
髪を束ねて
顔を上げて
この道を走る

あのころと同じリズムで
あのころと同じ呼吸で

夢は叶えるためにあり
自分は何者にでもなれると
本気でそう信じていた

あれから流れた長い年月
何かを守るために
ひとつひとつ
夢を手放して
わたしはやはりここにいる

前を向いて
この道を走る

あのころと同じリズムで
あのころと同じ呼吸で

そうすれば
遠い夢のかけらが手をつなぎ
背中をそっと押してくる



自由詩 夢のかけら Copyright フォマルハウト 2005-05-10 23:07:16
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