道化
アラガイs


僕が大真面目に詩を語るとき
きみは鼻で笑うかも知れない
確かに僕は馬を引き連れてオドケル
鎖につないだ烏帽子の猿たちを宙に回す
アンクルなつま先
底の抜けたブーツ
しかし考えてみてくれたまえ
僕をみて笑う君たちも
素顔を隠せば誰かに笑われているかも知れないんだ
遊園地はお休み
お知らせを張り付けます
古い受話器の真新しい箱
そのアスファルトの剥げた辺り
この不様な姿を僕は売り物に晒している
君らはそれを背伸びしながら見ている
誰も化粧の下の僕を知らない
知らないからみんな大真面目に笑えるんだ 。










自由詩 道化 Copyright アラガイs 2014-09-21 14:56:53
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