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{引用=
 ラジオが鳴っていた。

 古いオールディーズだ。
 オールディーズはいい。
 素敵な気分だ。
 素敵な気分だ。

 古代の機械
 古代の虫
 古代のクソやろう

  ....
{引用=
壊れてしまった
停留所で
細々と
息を潜めていた

寒さで
空気が張り詰めていた
吐く息が
白くなって
白くなった

僕らが想像していたよりも早く
バスは出てしまっ ....
息が詰まるほどの
狭苦しい都心のバーで
ビートルズを延々と
聞き流しながら
炭酸で割った
スピリッツを飲む

気心の知れた
大学からの友人と3人

「疲れたね」
「煤けたね」
 ....
ろくに足も
使えない奴
お前の語る
自由に
何の意味がある
優しさを
振りまくふりをする
その瞳
お前の
その瞳に
悪魔の宿るのを見た
柳の木の下で
羊の群れを刈り取り
小動 ....
半分以上寝ぼけた君が

また行っちゃうの?
帰ってきてと
つぶやいたような気がする

君は猫のように体を丸めて
ぬくもりを求めている

時間が流動する

体液も流動する

唾 ....
{引用=


それは

空洞と
いう名前の

留保に過ぎないのだと

口に出していた
或る夜

人はすべて
寝静まり

ベッドの上で時間が
ぐんにゃりとする

 ....
{引用=

君はどこから

何を引っ張ってきたのか

そんな
顔をして

僕には

読み取れない

君の
やせた歯茎が

うれしいのか悲しいのかどうか

ま、
と ....
某東京都の条例に関して、簡単な覚書を。
細密な批評ではないです。



まず思うのは、石原に「エロいのは不謹慎」なんて言われたくないわな、ってこと。
じゃぁご自身の小説はどうなんだろう、 ....
平明な
言葉で
書くことに
勤めてみよう



さらさらと
あほらしいことを
書いてみよう



見る人が見れば
笑うようなものを
書いてみよう



コー ....
{引用=

柔らかい命を
踏んで楽しんでいると

いつも不思議な音がする

どこかから聴こえてくるような

すぐ近くのような

ものすごく遠くのような

友人が一人電話をかけ ....
{引用=


まるで

宴のような
色あせた果実

慕情だけが

途切れがちに
遠くから叫ぶ



なまじ
与えられた喜びと苦痛に

絡められて
何も出来ない ....
{引用=

世間が
大きな怪物に見える

それよりももっと恐ろしい怪獣が
他の場所にいる

麦畑が
静かに揺れている

彼らも
約束された平和の中に
揺れているだけ

刈 ....
{引用=
風の音が聞こえる

戸外は雨だ

脹らんだ大きな雫が
木の葉の表面を滑る

熟れすぎた文化のなれの果ての
決済の時間のように見える

カーテン越しの
切れ長の瞳は
 ....
{引用=
球体の遠心力が
技巧的な楽器の音のようにかき消えていった
技巧ではいつも歯が立たないのだから
やめておけば、と僕は
それにいった
それは歯をむき出して僕に反抗して
怒りに狂って ....
{引用=
順序など何もないのだと
つぶやいた瞬間に重い書物が
飛んできた
角が尖っていて
すごく痛い
世界を何重にも描いても無駄だ
扉という扉の奥には新しい平面がある
息も絶え絶えとい ....
{引用=
君は遅れてやってきたんだね
背中に大きな月を背負って
いい匂いがするな
樫の匂いだ
子供のころから
これを嗅ぎたかったな
鋭い爪で
僕の肌を刺したら
波みたいに後悔しよ ....
{引用=


そして

呼ばれている接続詞に

つかの間
休息を与えられ
安堵して

母親の洗った
布団に
潜り込み

今日1日の艶やかさを
昨日と
比べるこ ....
海の稜線が光ると僕は
それがある種類の
誘導光だと
感じる
あの光が誘導する物事は
とても難しいのだけれども
僕たちの大事な部分と結合している

そんな時間とはまた
違う別の時間に
 ....
君と僕はずっと
一緒に育ってきたから
君はいまだ僕のことを
幼い頃の
あの何も知らないバカだと思い込んでいる
10年前は僕もバカだった、君もバカだった
同じぐらいかないいや
君のほうが少 ....
前景化された思考などただの屑だ
弁当箱の隅をつつきながら
やせこけた男がしゃべっている
はて、はてはて、これは
イッタイいつの出来事だったか
胸の奥のわずらわしさに突き動かされ
思想焼けを ....
消極的に一晩中
消去していたが
どうにもこの方法では
心の皮膚が元に戻らない
いっそ
千切ってしまおうか
柘榴、また実がなるかな?
とか思ったが
それも夢のまた夢だろう
僕は
あわ ....
君の警句
僕の警句
絶望をとりなし
軽蔑を含みながら
展覧会は実行された
釘付けにされた赤茶けたタイルに
君は憧憬を隠し通すだろうか

大切な行はしっかりと隠せ
その前後だけを記すが ....
かつて見たことを撒き散らす
夜の遊覧船
僕は見ていた
幸先を試す
二人の老婆を



花だけを手折り
匂いにとらわれ
忘れてしまっていた
胞子状の軋轢



長い道の ....
(嘘っぱちさ)
どうしてこんなにも世界そのものが
深刻さを
どこかに放り投げてしまったのか
深刻な問題はもっと
根深く地中に張り巡らされて育っている
というのに
これはなにかの策略か
 ....
酔いに任せて
川を下り
逆行という逆行を
すべて成し遂げた。
僕は一羽の
白い鳥であり
羽は
すすけて汚れていた
年相応だ、と
誰かが僕に言った。

夕暮れから
夜に
世界が ....
モノクロームの
夢を見た後は
必ず
部屋に月がぶら下がっている
月は
蛇みたいに
神秘的だと思う

胸の空白に
薄い風が吹いている
風で砂漠の砂が
少し飛ぶと
君の心に
届く ....
舌足らずな声と
舌の麻痺した声と
酔いの回った声と
光る声と
舌の先に憂鬱を乗せた声と
舌の先で転がす欲情の声と
だらしのない生活
すべてが連結して
みなぎっている
血が騒いでい ....
恋人よ
僕と君は
不確かな
連続性に恐れをなして
足の指先まで震えているのだ

髪の柔らかい幼子が
高い峠から降りてきて
彼の足元に
夕日の影が
せせら笑う

ビルの切れ端に
 ....
吉岡ペペロさんの真島正人さんおすすめリスト(28)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君とオールディーズをいつまでも- 真島正人自由詩4*10-11-13
死者はもう行ってしまったよ- 真島正人自由詩7*10-10-12
狭苦しいバー- 真島正人自由詩3*10-10-5
天秤- 真島正人自由詩6*10-6-7
ほとんど麻痺をすることで僕は人を愛することが出来る- 真島正人自由詩7*10-4-2
あどけのない空洞- 真島正人自由詩7*10-3-28
君はどこから何を引っ張ってきたのか- 真島正人自由詩14*10-3-21
非実在青少年なんたら- 真島正人散文(批評 ...20+*10-3-17
平明な言葉で・あなたのための花束・西洋美学史講義B- 真島正人自由詩8*10-3-14
柔らかい命を踏んで楽しんでいると- 真島正人自由詩5*10-3-13
保護- 真島正人自由詩2*10-3-8
空気- 真島正人自由詩8*10-2-28
失墜する文明- 真島正人自由詩8*10-2-25
アレクサンドラの撤退/加工技術について- 真島正人自由詩3*10-2-21
うひひ- 真島正人自由詩3*10-2-20
君と戦車- 真島正人自由詩3*10-2-15
残虐詩集_独善編- 真島正人自由詩4*10-2-10
温度- 真島正人自由詩6*10-2-9
『こころ』〜『何をいまさら』- 真島正人自由詩1*10-2-6
塩水とピーナツ- 真島正人自由詩1*10-1-29
君にキッス- 真島正人自由詩3*10-1-26
警句- 真島正人自由詩2*10-1-24
ネグリ- 真島正人自由詩3*10-1-10
月と入れ替わる。- 真島正人自由詩2*10-1-9
琥珀の壁- 真島正人自由詩1*10-1-4
エピデンス- 真島正人自由詩4*10-1-4
遺跡- 真島正人自由詩3*10-1-3
連続性に恐れをなして- 真島正人自由詩2*10-1-2

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