確かに僕は
君を好きなはずなのに

いつだって僕は
君のことばかり考えていたのに

ない
どこにもいない
不思議

こんなこと今までなかった

君が欲しくて
たまらな ....
{画像=140506151840.jpg}

ぼくはズンズン身長が伸びて来て
視界が俯瞰して行くんだ。

小さな町の煙突を抜け
東京スカイツリーを抜け
視野が120度、180度、、、、3 ....
覚えたての縦笛から
頼りない汽笛のような音が
飛び出したから
思わず笑って
私は手をふる

どこかへいくの?
またかえってくるよ

音を作るこどもたちが
今でもほら
とても楽しげ ....
世界のずっと東にある農村では
もっと西の都会よりも早く
夜明けが始まっているはずなのに
朝を待ち続ける
不思議な潅木がある

          新緑が芽吹く軟らかい音が聴こえる
    ....
降りしきる雨が
風を呼んだ土曜日
葉桜は揺れ
泥の上に、さくら模様

母は出かける支度
黄色い傘の用意をする
「どこ、行くんや?」と、尋ねたら
「さぁちゃんの小学校や」

咲子は中 ....
架空の手紙を書きました
咲いて間もなく突風に打たれ
瑞々しく散った桜のように
泣くでもなく微笑むでもなく
同じ景色の縛りの中で
そこはかとない諦念の香りに包まれて往く
ひとつのイメージへ
 ....
(今日はこどもの日だ とか)

こどもごころに思ってました
どうして ひいおばあさんは
「ナンマンダ ナンマンダ」と
四六時ちゅう呟いているんだろう と

だが いまや 娑婆のゴールが
 ....
座ったときの
長さが
一体なにを証明するのか
わからないまま
――座って見る景色はほんの少し懐かしいけれど
――座ってみる景色は背伸びする必要がないから
私は
計られ続けてきたけれど
 ....
屋上で授業サボるや忌野忌 桃の花が咲き 蜂が盛んに飛び交っている
林檎畑の中に二本ある 出荷しない桃の木
嫁いだのに 実を選るのは担当だと言われ 
なんで私がと思いながらもなんとなく親しみ
桃ちゃん と呼んで会うのが楽 ....
     デモでもね
     でも
     デモね
     デモね
     でもデモ
     デモでもね

進む
進むぞ
でも
デモね
高鳴る胸と
でも
デモね
 ....
ムダイと読む
ムにアクセントをいれ、ダイは平たく流す
もちろん鯛の仲間ではないから泳ぎだすことはないが
イメージとしては泳ぎだしてしまうかもしれない
そのときは腹筋に力を入れ深呼吸して連れ戻す ....
公園のベンチにすわって深呼吸をする。
遠くに青い山が見える。山はいつも見る風景の中に、変わらずにある。
おじいさんにもらった山である。
というのは真実ではない。
自分の詩の中で、自分勝手に自分 ....
ものさしなんて

どこにもないのです


ずうっとむかしの
どこかのくにの


はなのたかい

おえらいさんが

かってにきめた

ものなのです


だれかとくらべ ....
洗いすぎて
ごわりとした
ネルの小さなパジャマ
ふたつめのボタンだけ
なぜか赤い糸で
不器用にくくられている
夜泣きのたびに
私にしがみついた
熱を帯びた袖
黄色いライオンの模様
 ....
一滴のくらやみが 明るみに落ちたとき
わたしは黙っていてもわたしでした
愛などのことばも必要なしに

光を一粒あなたがとってみせたとき
はずかしく右往左往にばらけるわたしを
つぎはぎの ....
空は真珠色 ある春の日の午さがり
風もなく うっとりとあたたかい
こんなとき この散歩道を行き交う人たちの
心臓はみな
真っ赤なチューリップの花に変わるのである



 ....
ゆうちゃんはひらがなをもっている
まあるいまあるい
まあたらしいひらがなを

それをこうえんにもっていって
ぽーんとなげたり
ころころころがして
ひらがなはどろだらけ
 ....
もくれんの
白いたまごが
割れると
たちどころに
小鳥が生まれ
空にむかって
さえずりをはじめる
風が吹けば
はばたく真似事もする
翼は
永遠に無垢なまま
飛び立つことをしないま ....
冬が去ったとは言え
霧に覆われ風にさらされる離島礼文
ようやく萌え始めた草の緑に
きりっとしまった白い袋
鎌倉武士の母衣が花開く 

かつては
ニシン漁の男たちが
往来を始める島の ....
気まぐれな嵐は
ときおり吹き荒れて
数え切れないほど
散り始める
桜の花びらが
舞い落ちては
ゆったりと流れる
どこかの運河の水面を
どこまでも薄紅色に
染めるように
この春は過ぎ ....
蛇口から 
    ゆっくりと
         こぼれて
             おちる
透明で
   ふくよかな
        水の
          躍動よ
掌を
  舟 ....
どうしてそんなに、大きなお口なの?
赤いずきんの少女は尋ねた。
それは至極妥当な疑問だった。
ペローならば、ぺろっとイカレ、グリムなら助かる運命の、幼気(いたいけ)な少女を、だが、もっとハルカニ ....
さみしいと言えぬ口が春の歌 「<色°彩、のサラダ•〆」


赤く、冷たい皮膜に(宛てられたお
手紙(種を潰したトマトで染めたワ
ンピースに袖を通すパセリの少女が
毎日水をあげて大きくなった檸檬の
葉 ....
喜びはすぐ目の前に広がっているというのに、
いつもその手前で足を挫いている。
先を急ぐばかりに、目の前の数々の小石に躓き、
自ら輝きを彼方に遠ざけてしまう。

若気の至りなどという言葉は ....
安らかなあなたの寝息が
時を刻む

私がどんなに怠惰に負けても
何も言わずに支えてくれる
何も変わらず笑わせてくれる
ただとなりにいてくれる

眠れないと打ち明けても
頭が痛いと嘆い ....
貯木場で死んだ友達を思い出した
遊んでいて転落し
浮かんだ材木の下に潜り込んでしまい
溺死したのだ
指の爪がいくつか剥がれていたそうだ

重い材木と材木の隙間を
懸命に広げようとしたのだ ....
横浜の姉に電話する。
料理や家事のことでわからないことがあると
姉にきいてみるのだが。

姉もだんだん逝った母に似て
話が長くなってきつつあるようだ。

煮ると焼くしかない僕のレパートリ ....
「かわいい」
保育園の部屋に初めて入った周を
年長の女の子が、迎えてくれた

「じゃあね」
僕と妻はにこやかに手をふって
若い保育士さんに抱っこされたまま
きょとん、とする周をあずけてか ....
Lucyさんのおすすめリスト(6448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
行方不明- chiharu自由詩5*14-5-7
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楽隊- そらの珊 ...自由詩1814-5-6
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お迎え- 山部 佳自由詩614-5-5
五月のレター- ただのみ ...自由詩15*14-5-5
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屋上で授業サボるや忌野忌- 北大路京 ...俳句614-5-4
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でもデモでもね- 北村 守 ...自由詩314-5-3
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分け入っても分け入っても青い山- yo-yo自由詩8*14-5-3
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衣替え- そらの珊 ...自由詩2114-5-2
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春変化- 塔野夏子自由詩3*14-5-1
ひらがな- 小原あき自由詩7*14-5-1
もくれん- そらの珊 ...自由詩1614-5-1
レブンアツモリソウ- イナエ自由詩14*14-5-1
小さな春のタチェット- りゅうの ...自由詩16*14-4-30
目よ見よ見えない言の花- ただのみ ...自由詩20*14-4-30
赤から青のメルヘン- ハァモニ ...自由詩4*14-4-30
さみしいと言えぬ口が春の歌- 北大路京 ...自由詩614-4-27
<色°彩、のサラダ•〆- 赤青黄自由詩1*14-4-27
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小さい靴_—入園の日に—- 服部 剛自由詩1614-4-25

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