光が濁っている 
花粉のように
ここは
朝なのか
もうずっと前 
愛した
あの誰でもない……誰か 
夜の湿り 
かさねた翅 
月の淡い幕に覆われて 
昨夜のことか
精をささげ 
 ....
緩やかな流れに触れたいと想う
雑多なものをすべて洗い晒してしまう水のちからに

ただ流星の軌跡をおいかけて
その先の消滅を想う

ときに走りときに休みときに泣いて
やはり今がいいとおもっ ....
 ロベリアの水色が私の窓辺で咲いている。
 脇役に徹しているカスミソウの白い花は妻の好みだ。
 陳腐な言葉など必要ない。
 そこには小さな美が溢れている。

 どんなに小さな表現でさえも ....


 沈黙の音信



夜中の音で目が覚める。
パチンとかバタンという音ではない
カンカンカンカン
トタン屋根の上を 何かが 
走り去る 音

抱きかかえられるのは嫌よ。猫み ....
扉の向こうでどんなことを思ってる?
怖くて不安で…
なんて少しも感じさせない人
君は強くてちょっと切ない人

お腹の向こうでどんな顔してる?
またそっくりな顔でも
そうじゃなくても
ど ....
【鮮やかな汽車】


-0-

一生懸命生きていたって
だれも気にしないのよ
わたし何処へ飛んで行っても
あなた関心がないのよ
綿毛ひとつ舞って
それとおんなじ命なの


- ....
冷たい灌木の素足を芝草が覆う
うぶ毛のようなスギナの森
露に閉じ込められて朝の光が震えていた

「友よ お飲みなさい
こっちは先に頂いています もうすっかり
辺り一面へ溶けだして ほら太陽 ....

バクちゃんは
経営していたコンビニをたたんだって

バクちゃんは
東京に出てきて
お笑いコンビを組んだって

バクちゃんは
食べてた夢をネタにしたって

バク ....
通りすぎた時
触れ合った手に
金色の光が見えることがある

それが縁というもので

その光がはっきり見えるようになるのは
手が触れたずっと後の話である

縁があった人の思い出は

 ....
戯言に心奪われている間に
刻々と
夕景は色を変え
惜しむことなく一日の終焉を飾る

何も出来ない人の器を
笑うような神々の所作

手を見つめる人はやがて死ぬといわれるけれど
私は自分 ....
味のないガムを噛み続けることは
しんどい
ぼくの毎日は
味のないガム
アゴが鍛えられてるけど
殴られることもない
玄関扉の前で
10分も うだうだしていた
いったい何のために
鍵 ....
菩提樹の下をすぎる風
樹から樹が
葉から葉が生えつづけ
花のように鳥を囲む


火に息を吹きかけて
朝までつづく夜を描く
指と同じ大きさの火
曇の奥の月をひら ....
有機的な汚れを拭い去られ
白い月はやはり月なのだな

手の届かないほどよい宙空に
ふんわりきりりと存在している

ちょっとした手順の間違いを
指摘されそうなでもやさしく
流してくれそう ....
せんごくさんの言うとおりに
道を曲がったんですよ
そうしたらほんとに
おさるさんがまわってて
ノミが飛び出るくらいびっくりしました

五月雨の歌が聞こえてきて
幼少の頃を思い出しましたよ ....
かわいいという言葉に
すべてを込めて

足の指の間に入った砂
刺さる貝殻の破片
血が出ない程度の痛み

靴からこぼれ落ちてくる
あなたはいつのこと思い出すの
海とかうってつけの題材で ....
誰も彼も理想の世界を描くだけ描いて何もしない
誰もがどっかで絶対望んでいる景色はまだ誰も見たことがない

幸せになりたいと神にすがるように皆みんな口を揃えて唱えて祈っているくせに
産まれてから ....
稀に見る真剣な眼差しに
早まる鼓動は
私のものなのか
あなたのそれか

区別がつかないほど
かつてない近い距離で
手に触れることなく
想いが交差するのを感じ

悦に入る既のところで ....
大統領が来るので
私たちの街は
なんとなくそわそわしている

当日は
大渋滞になるだろう
車で来るの やめよっかな
広電ならいいっしょー
みんな人ごとで
どこか
案じて

すで ....
 「条痕」


ぼくは、〈沈黙〉のまわりで遊んでいたことがある。
なんの裏付けも無いことばよりもそれが信じられたのだ。

大人たちの居間で飛び交う〈ことば〉の
ひどく空ろな虚構より

 ....
   さえずりは無制限に落下して
 漲る心臓
内側からほどけ展開する
うすべに浮遊都市
生贄のメリーゴーランド
空を蕩かす視線を
 火の羽衣に包み
牡丹 
  ゆるりと爆ぜ
     ....
どうか
ワールド エンド フィリフヨンカ
と発音してください

トーベ・ヤンソンの
『ムーミン谷の仲間たち』
という短編集の中に
『この世のおわりにおびえるフィリフヨンカ』
と ....
まじめがイジメでみじめになって
まじめはまじめにマジ悩む

ケジメのない人まじめに見つめ
バカにされたとマジ悩む

まじめをまじめにやめようと
まじめに努力をしたけれど
まじめだからや ....
骨折をした年の暮れ
左手で 年賀状を 書きました
蚯蚓ノタウチ回るような 面持ちで
心持ちだけは 穏やかに
ただ お餅だけは
何故か 食べる気が しませんでした

そろそろと流れる  ....
聞き慣れぬあなたの怒鳴り声が
ノイズのようにひび割れてくると
思わず耳を塞ぎたくなるのは
私の弱さと寂しさを混ぜたもの

そこに何色があったとしても
あなたを塗り分ける事を覚えて
同時に ....
薄い膜に守られ
厚い筋肉に守られた血液が
身体の中心に存在している
肋骨に覆われ
100年の鼓動を約束する存在の原点なのだ

西洋のハートは心臓型をもろに示しているが
この国ではおにぎり ....
医師の言葉に呼応して
治療を始めた
余命半年は拭えた
(彼女はどこ?)

3週間×13
ずっと増え続ける数字
たかが数字 だが重い
できる事はする
頑張れ 私の内臓

今では何処 ....
 ぼくは今日ハローワークに行った

 あさっての面接の段取りをつけ
 神社にお参りをしてうまくいくように祈った
 (苦しいときの神頼みだね)

 帰りのバス停ベンチに座って
 コンビニお ....
どうも世の中は愛撫に肯定的ではない
君の乳暈的世界で僕は日夜トレーニングを怠らないが

硬骨魚は自分の砦と離島に棲むのが好きだ
でも女は快感を要求しボンネットが揺れるだけ

柔らかな肉の隙 ....
吐いたのは血ではないですジュースです傷には唾をつけておきます 当たり前のことを
したり顔で告げる悪魔を
私は信用しない

当たり前だけれど
苦しみをも享受しながら
笑う天使を
私は愛する

そんな私は天邪鬼
邪険にされることが最も好きで
 ....
Lucyさんのおすすめリスト(6448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ヘビトンボ- ただのみ ...自由詩4*16-5-28
君へ- 梅昆布茶自由詩1316-5-28
美~窓辺にて- ヒヤシン ...自由詩6*16-5-28
沈黙の音信- ハァモニ ...自由詩1*16-5-27
似た者家族- 中村 く ...自由詩216-5-27
鮮やかな汽車- 縷々流 ...自由詩216-5-27
不法投棄地帯- ただのみ ...自由詩11*16-5-25
さバクのコンビに_ - 阿ト理恵自由詩4*16-5-25
- ガト自由詩7*16-5-25
- ガト自由詩5*16-5-25
平熱- もり自由詩2*16-5-25
ふたつ_未明- 木立 悟自由詩816-5-24
白い月への路- 梅昆布茶自由詩616-5-24
@さるまわし- ふるる自由詩416-5-23
破片、丸くなるまで- 青の群れ自由詩616-5-23
罪認(ざいにん)- 少年(し ...自由詩316-5-23
接近- 坂本瞳子自由詩4*16-5-22
大統領前夜- umineko自由詩7*16-5-22
条痕- ハァモニ ...自由詩2*16-5-21
夢と現の境で瑞々しく花首垂れる者あり- ただのみ ...自由詩8*16-5-21
WORLD_END_FILLYJONK- TAT自由詩3*16-5-21
まじめ中毒- イオン自由詩2*16-5-21
美しい文様- 藤鈴呼自由詩5*16-5-21
表情- ミナト ...自由詩116-5-21
害虫- レタス自由詩3+16-5-20
がんと共に- 小川麻由 ...自由詩5*16-5-20
佳日邂逅- 平瀬たか ...自由詩116-5-20
愛撫へのエチュード- 梅昆布茶自由詩616-5-20
吐いたのは血ではないですジュースです傷には唾をつけておきます- 北大路京 ...短歌116-5-19
点目ビーズの君に乾杯- 藤鈴呼自由詩3*16-5-19

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215