ポンポン雲が青空に

向かいのビルは墓標です

冬がなんぼか寒空に

墓標は死者の眼差しです


あかるい砂漠が

くらあく湿る

にんげんたちが

くらあく陰る

そうさグッバイ


ポンポン雲が青 ....
ひらがな、が落ちてくるように
迷いながら雪が降ってくる
日本にちりぢりになった
あ、い
どれだけのあいの組み合わせが
あるのだろう

やがて
あ、と、い、は
溶け合って境界線をなくす ....
生きのびるための愛なら
いらない

いらない
絶望を孕まない幸福なんて

いらない
あれも
それも

いらないよ
夜を裏切らない朝も
朝を待ち侘びない夜も

いらない
 ....
これは君主を戴く国ならではの
「ああ、どうしましょう!」な
悔恨の忠義立てかな
申し訳より“OTOSHIMAE”
日本人には解りやすい情動だけどさ
{引用=貞女にして勤労賢母
ウィニフレッ ....
探していた?

なにを?

鉄の味を

どぶのかたちを

骨の軋みを

探していた?


甲州街道に

サンタクロースたちが

冷えた夜を

道行くひとの

 ....
だらりと垂れ下がった両足の 
Sさんが住む団地のドアを 
「おはようございます」と開けてから 
僕と同僚で、車椅子の前後を支え 
(重たい・・・)と心に呟きつつ 
がたん、がたん、と階段を下 ....
かなしみを知る人の瞳に
映る光は
美しい矢を描く

夜を知る人の瞳に
映る光を
星と呼ぶ
いつか必ずなくなるさだめの
命もまた
美しい矢を描くだろう

天涯のあちらこちらに
美 ....
冬の朝に目覚めた
私はちっぽけで空っぽだった
息を乱して駆け抜けた
白さばかりを焼き付けて
滲むのは眩しいからだと笑えたよ

その音の先を追って
夢中で走るうちに
泥を跳ね上げることに ....
お品書きに
あなたの名があった

あなただけが
それを知らずにいた

もしかしたら
わたしの名も同じように
あったかも知れない

あなたはそれを
思案していたかも知れない ....
来るよ
音がするもの
ザクザク ザクザク 
ザクザク隊の音

兵隊さんの靴の音

音楽室の真向かいの
ラグビー場は昔
兵隊さんの
中継地だったって

だから聞こえる
夜になる ....
とにかくむふふ・・・なのだ
なにがって
この国の選挙結果に
むふふ・・・なのだ

ほんと
アホ
だね

アホ

仕立てられてるね

あれだけ
痛みつけられ
嘘ばっかり
 ....
{引用= (fall)

  秋
  娘の胸に
  はじめての乳が溜まり
  銀杏の香り実る頃に
  心は夢と出会う  



 (shape)

  「長い廊下の向う ....
ほんとうにさまざまな椅子があります。家具屋
わたしはひとつに腰掛けて
にっこり笑う。おそれる
広いまどには一羽ずつ天使が張りついて季節を監視しているので

おそれる。
とるにたらないこ ....
私は今日法廷に立つはずだった
どうやってそこから逃れられたのか
あるいはこの人気のないプラットホームこそ
私の足に踏み潰された新聞は明日のもので
線路の上に猫が一匹迷い込んでいる
友人の携帯 ....
詩人だから汚れ仕事は
しなくていい
美しいものを
美しいと言えばいい
醜いものを
醜いと言えばいい
それをどうすればいいかなど
考えなくてもいい
詩人は花のようなものだ
ただ咲いてい ....
おそらく僕の知らない
無数のははがいたのだろうと思う

まあ今も昔も聞いたってこたえないだろうが

母の遺品を整理している

書道用具

浦和のなんとか堂とかいうところで購入した
 ....
    
音を言葉に
言葉を音に
絵画の中へと入り
僕は呼吸する

僕は朝へと
走り出す
己の世界の中
スピーカーからは見知らぬ音楽

世界を置き去りにして
僕は走る
人は幻 ....
今日は雪が降ったな
言葉遊びみたいに
雪が降ったな
言葉に遊ばれる
じかんは雪かきを
はじめるんだろうな
なんかの生物みたいに
生物じゃなくなったら、
冷たくなって、
たちまち埋もれ ....
封筒の右端に犬小屋を建てました。
赤いペンキで塗りました。
そこで手紙を書きました。
とても短い鉛筆で。

さいしょに友達の名前を書きました。
つぎに夜のあいさつをしました。
あたらしい ....
シュウシュウとやさしげな音がして
白い息
スチームアイロンにしわをのばされて
白いシャツ
出来立てみたいに ほんのりあたたかい

いくども
生まれ変われる
そんなことが幻想だと
わか ....
できるなら
現場(そこ)でも祝福の気持ちでいたかった
たとえば
生涯一度の自分の家なら
これに関わるすべての人に
笑顔で労してほしいじゃないか


+ + +


行きの渋滞を避 ....
本質的な僕たちが
本質を詰まらせて
ぐうの音も出ない

散乱して
僕たちは
死にたいの前に
生きたいの前に
なんだったか
わからないまま全てだね

洗い髪を
ぬるい風通しが
 ....
もう一度あえたらいいなと思う
僕たちは日だまりのなかのベンチに座って
何もしゃべらない
言葉はすでに失われてしまった
もうすぐ思考も
輪郭も失ってしまう
だからもう一度あえたらいいなと思う ....
真実味はすべて
神様に
咀嚼されてしまった
ちりぢりになって
虚空へ
ツイートされる
街並み
草花
コンクリートロード
あいまいな音楽みたいな
朝のひかり

カツサンドとか
 ....
iindayo-
iindayo-
翼のない鳥たちが
今日も
青空に向かって投げられていくような
音楽
に洗われる時

まばたきをひとつ
すれば
何かをなかったことにした
ことを ....
約束された
明日は無い
とはいえ今を
月の光る静けさだ。

わかっています、と幾度
こたえたであろうか
あの時
空から照らす透けた光にうつむいてさ
遠く遠い声であ ....
私は亀ちゃんを生んだ

亀ちゃんとは本人の前では決して使わないあだ名

亀ちゃんは本当にゆっくり成長していく

初めて歯が生えたのは一歳三カ月
初めて歩いたのは一歳八カ月
二歳になって ....
静かな場所で純化された記憶を

再生すれば大きくなる重い塊

忘却するために

身を委ねそうになるタクト

終わることのない伝言ゲーム

とりあえずの否定形がぞんざいに連鎖し

 ....
地図を広げて電話を片手に話している
相手は叔父だ
ある地名の場所がわからないという
三文字の漢字で表す地名
「興味の興、という字がつくの?何?聞き取れないの?」
歳老いた叔父の声はしゃがれ、 ....
教室から飛行機が見えた
窓の向こうでは轟音が聞えているはずだ
潮のにおいも混じっているはずだ
この町の大人達の自慢は この学校の窓という窓は
二重ガラスで 外の音が 全く聞えないこ ....
Lucyさんのおすすめリスト(6448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
墓標- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...512-12-20
ひらがな- そらの珊 ...自由詩28*12-12-20
- はるな自由詩312-12-20
ステイト・オブ・ハラカリ- salco自由詩2*12-12-19
星のひかり- 吉岡ペペ ...自由詩412-12-18
階段昇降の詩_- 服部 剛自由詩512-12-18
美しい矢- そらの珊 ...自由詩22*12-12-18
さよなら木洩れ日- Mélodie自由詩612-12-18
- 千波 一 ...自由詩4*12-12-17
夜の足音- うめバア自由詩412-12-16
ムフフ・・・日本- 草野大悟自由詩412-12-16
色彩へのコラージュ- 草野春心自由詩512-12-16
部屋と椅子- はるな自由詩412-12-16
流刑- 綾野蒼希自由詩5*12-12-16
詩人だから汚れ仕事はしない- 紀ノ川つ ...自由詩12+*12-12-16
母の行方- 梅昆布茶自由詩2312-12-16
走ル- yamadahifumi自由詩212-12-16
言葉に遊ばれる- めー自由詩212-12-15
ジョン、より。- かいぶつ自由詩3312-12-14
スチームアイロン- そらの珊 ...自由詩19*12-12-14
基礎に埋めたぜんまい- 乾 加津 ...自由詩19*12-12-11
shower- めー自由詩212-12-9
図書館の脇の公園のベンチ- rabbitfighte ...自由詩512-12-8
朝のひかり- めー自由詩112-12-8
フリーバード- めー自由詩112-12-7
月夜- こしごえ自由詩6*12-12-1
私が生んだ亀ちゃん- 夏美かを ...自由詩23+*12-11-27
拒絶する- 深水遊脚自由詩4*12-11-20
午前三時- 渡 ひろ ...自由詩28*12-11-14
個と場- るるりら自由詩21*12-11-14

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215