凍てついた北風に
千切れそうな私の耳が
ちぢこまって 蝸牛

冬枯れた街には
緑も少なく 小鳥もいない
鉛のような 空が重たい

春がこないかなあ……

声に出したら
一歩だけ  ....
ありがとうと
一日に一度は言いたい

ありがとうと
誰かに言ってもらうためでなく

ありがとうと
自然に言える自分でいたい


   ※


きみがいつもと違う顔で教室にきた ....
ふところ広いあの人と
度量のちいさなあの人の
中ほどあたりが
わたしです

勇猛果敢な眼差しと
こわごわ逸らす上目遣いの
中ほどあたりが
わたしです


ひとの間に
ひ ....
目の片隅に

ひとつ、ふたつ

過ぎゆく風が

いたい、さむい


けれどもまだ、閉じない

瞼をそのまま



このままで、
 僕はまだ歩いて行くのだ。



 ....
雨が降っていると

みんなは傘を差した

だからって、雨は傘を憎んだりはしない

雨はただ、降っているだけ



忙しいサラリーマンはタクシーを降りると

天を見て ....
他者批判と云う毒にも薬にもならないものを

幾重もの儚い言葉で包んでも詮無いと解らず

今日も薄ら暗い厨の隅で包んで喜ぶのだろうか


相対を作り出す意味について

自覚があるのだろ ....
 
 
豆まきをして鬼を追いかけているうちに
私は鬼に追いかけられていた
どこまで行っても鬼は終わらない
だから私は追いかけて
追いかけられながら
ひとつの時代を走りぬけることにした
 ....
  きみはぼくに
  ただ一言の問いかけをした



  夏、
  夕暮れのきつい光が
  少しだけ漏れる部屋で
  きみはぼくに問いかけをした
  どんな手がかりも
   ....
頑張って生きてやる。

頑張るなって
頑張らないでいいよって

言われて言って思って。


楽になった。


でもやっぱり
その上でその延長上で
延長戦

その上でそ ....
あなたは
くるくる回ることが 好きだから
こんな バカな真似を したわけじゃあ
ないんでしょう?

まるで 男を 射止める瞬間の
上目使いみたいだ

メリーゴーランドも
螺旋階段 ....
ティッシュペーパーをちぎってちらしたような薄い雪が、スローモーションのように降っていた。制服にマフラーだけじゃ寒くて手をこすったりしてるとユウトが毛糸の手袋を貸してくれた。わたしの .... 鬼をさがす
おいだしたい

鬼をさがす
じぶんのなかに
いるのはしっている

だけどもしかしたら
おいだしたら みんなで

なかよくなれるかもしれないじゃない
平和って
そうい ....
磨ぎ研究を澄ます この頭を傾けずに
切磋卓越魔物

比較ほど死んだものもなかろう ひひひ

真面目に面と向かうお面もリアルさ ひひひ

笑いの壷に油も混ざる そんな卓越魔物切断の清らかな ....
機器化する危機を機器化する危機を!
放つ鼻くそを放つエビフライを揚げる
エビフライを揚げるココナッツを揚げる
皆揚げる植物を揚げる鳩をあげる
餌は豆豆をあげるそれでいい
あげるばかばっかしを ....
僕たちはなんのためにボブ ディランを
きいてきたのだろう

少なくともこのユダヤ人の歌は
娯楽ではない

でもトークブルースとしては
とても素敵だ

NHKで放映されたドノバンやジョ ....
エーヨンくらいの大きさの白い画用紙に風景画を描きしたためる心理テストっていうのがあって風景構成法っていうんだけどせんせいが川を描きなさいよ田んぼを描きなさいよと言うままに適当に空白の上に絵を描いていく .... 2月2日9時39分、雲ひとつない晴天、無風、湿度十六。
応答せよ、応答せよ。キリキリっという雑音が混じった青い声が鳴っている。

ポスターの陰で砂埃を被った無線機、その傍らには血溜まり、首元には ....
雪原の笹が体をふり
両手を振り
またなって片手を振って
やがて居眠りでも始めた様に埋もれた その後に

カラカラとスキーリフトに乗って虫達が上がって来る

白銀に立つその姿に
 ....
ぶつからないように
ぶつかって


絡まないように
絡ませてしまう


濁らないように
やっぱり濁りの中に浸かり込んだ


傷つかないように
傷つき泣いて
傷つけないよ ....
わが子が泣くので
わたしはそっと抱きあげる
生まれたばかりの
からだを包む

そして
なるべく平易な言葉をかけて
わが子の視線の先を見る


ときに
わが子は泣きやまない ....
冷たい布団に潜り込んで
悴んだ体を丸め
膝を抱えて
ゆっくり目を閉じる

呼吸を整え心臓の鼓動に重ねると
間もなく私の意識は解き放たれ
私を形作っている六十兆の細胞の波間を
ゆらゆらと ....
川が かろやかに ながれている
人々は みな
黒い衣装を着て
積み重ねてきた色とりどりの思い出が
しずかに ながれていくことに 心を寄せている

美しい心でありたいと焦る日々を埋葬し ....
遠い人は自由だ
理想を語ることができる

見えないから

無垢な心で理論を振りかざす
割り切ることができる

 中空に浮かぶ月が綺麗
 それは遠いから

 月面では人は一時も生き ....
ささいな言葉を宛てるにも
勇気がいります
愛ならば


企まないで
ほしがらないで
ただ真っすぐに仰げたら

空は
味方につきますか


かぜに誘われて
かぜに残されて ....
冷たい風が、街路樹のあたりで、

キョロキョロと挙動不審で。

一瞬でマンションのベランダに駆けあがると

干されていた白い洗濯物を奪って逃げた。



空を眺めるのが大好きな僕は ....
言葉を解き放て

制限の彼方から
噛み続けた沈黙は味のなくなったペパーミントガムだ
吐き出すタイミングを逃したら、あとはばらばらになるだけ
僕と同じだ

悪い夢は現実になる、そうじゃない
悪い言葉が現実になる、

P ....
朝凪の浜に降り立ってみると
詩が
たくさん打ち上げられていた
、それらには
誰にでも読めるようなカタチで

と書いてあった

それぞれに棘だとか
ウィルスだとか
病原菌だとか
 ....
もう
あやまらなくてもいい
くらい影を
遠く 風が
宙へ
ささやいている
ありがとう
おしまいね
あたらしい道をあゆむ
これからは
そばにいるよ
こころに咲い ....
夜に浮かぶ幻想群

いつも夜の湾岸線を走る度に思うのだ
川崎と木更津を結ぶアクアラインも然りだが

陸上の建造物よりも海上の光のなかに浮かびあがった巨大建造物は
何故か深く心を打つ

 ....
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