嘘をついた少女の

大きな大きな麦藁帽

忍びよる

  祈りの歴史
生きる理由を探していたら歳を食った
疑問符にこだわっていたら嘘に取り巻かれた
嵐のような風が吹く12月をあてどなく彷徨い
街の外れにたどり着いたら張り詰めた空だけがあっ ....
偽造した表彰状を玄関にいっぱい飾り誰も来ぬ家 負けるまで帰れない   土管のうえに猫がととのっている
  紋白蝶はさえずりのように風にふくらんで
  もはや言葉の色はしていない



  捨て去られた、黒い缶コーヒー
  夕空に向けて屹立してい ....
景色のいい喫茶店
口に出したわけでもないのに
何かを察した店主が
店前の電柱は
この景観のために
地中に沈めたのだと言った

それを受け
機嫌の陰りを見せる私の話し相手
そんなこんな ....
灰色の草原にぽつりと置かれた
恐ろしくて触れることさえできない
黒黒とした檻
その中に私

外に広がる世界を見る
色のない草
音のない風
しらじらとした地平線
憧れのない自由

 ....
我が家のロシアリクガメの名は
ウサギ


ウサギはカメ
なのでウサギは跳ねません

ウサギはカメ
なのでウサギは怯えません

ウサギはカメ
なのでウサギは泣きません

ウ ....
吾輩はコネである
実力はない
コネだけで
人間どこまで通用するか
それが吾輩の生きるテーマである

おまえ、偉そうに
何を言っとんじゃ!

デヘヘ
まゆ毛を微調節すればするほどズレてゆく
9月の夕方にある方からメールを頂きまし
た。(あなたの詩は結構好きだがかっこつけ
すぎではないか)というような内容でした。
10月は攻撃して11月は防御 ....
点子にも ほんとうの名前があるらしいです。
しかし
点子と点呼されたときから、わたくし 点子となったのでございます。

汽車ほど、人間の個性を軽蔑したものなどありません。
この明治の世で ....
たぶんに、自分のせいだ。たぶん、自身が悪いのだ。
敵は 見えない敵じゃない、見えていることが敵なんだ。
聞えないことが敵じゃない、聞えていることが辛いんだ。
見えているのに 伝え方が解らな ....
華奢な小枝が
今は居ない
おばあちゃんの
背中に見える

身を反らす
一張の弓に似せて

しなやかであるが
少し触れれば
脆く砕けてしまいそうだ

それなのに
見目良く
誰 ....
生まれた時代が悪いのか
育った世界が悪いのか
なぜ私はゴミなのだろうかと考えると
いつも決まって
そんなことが浮かんでは消え
浮かんでは消え

結局のところ
自分が悪いんだとあきらめる ....
取り出したばかりの粘土は
幾通りもの生を含んで
ぐにゃり
柔らかく在る

指で押せば
くぼみが現れ
手のひらで転がせば
丸を成す
いびつな複雑さは
魅力的である代わりにとてももろい ....
きみを発する度にぼくはそれが焼けていくのを感じかなしまれたかなしみに対して粘りけのある声を、声を、声を

数年前の廃屋でぼくらは惑星として完遂した。
喉の機関だけを有する迦陵頻伽の群れだ。
き ....
固いつぼみを こじ開けようとも
春を待たねば 時期早々
滲み出た 乳白色の液体が
フェルメールの「牛乳を注ぐ女」の
器に混ざり込み 静謐な
長方形の世界に留まってしまう


暖かさを待 ....
昨夜飲み残したコーラの炭酸は
今朝にはもうすっかり気が抜けてしまった

愛妻家の夫を持つ私はしあわせだけど
結婚して十年以上経っても
私はいまだに夫に恋をしていて
目尻に皺を寄せいつくしむ ....
 
祈りが、ケーキにすりかわる頃

ベツレヘムの星は、LEDの光となり

讚美の歌は、ソリッドステートの箱に閉じ込められる


 
 



 僕を蹴り飛ばした君が
 誰かに殴られて泣いたって
 君が蹴り飛ばした僕が
 誰かに抱き締められたって

 お互い知る由もなければ
 心底どうだっていい




 ....
ふくよかな夜のしじま
淡く月が傾いでは
歌のような冷気が背を撫ぜます
もう気分は
お江戸の幽霊
火の玉提灯ぶら下げて
足なんざ有りゃあしませんよ
ひと気がないのは尚結構
夜道は一人に限 ....
人助けして空気が悪くなった それでは
先日亡くなられた
南アフリカのマンデラ元大統領の霊を
呼び出して頂きましょう!

ま、まんでら?

ハイ、マンデラ元大統領です!
どうぞ!

まんでらもとだいとう・・・・ ....
ここにはなにもない



抗う声も ふりみだすてのひらもない

あるのはただ

うちを向いた優しい横顔だけになってしまった

ここには もうなにもない

あなたの黒々とした ....
仕事場のドアを開けると
早く来て掃除をしている筈の君がいない
代わりに卵がひとつ床に転がっていた


とうとう君は卵になってしまったのか
私には何も言ってくれなかった
淡いピンク色を ....
コートのポケットに
どんぐりが三つ
入っている

きのうの夕ぐれ
近所の公園でひろった
小さなどんぐりたち

てのひらの上で
ころころ転がしてみたり
両手で温めてみたりする

 ....
あなたはそれから日記を書かなくなって、たぶん唇はかわいている。
テレビは消音のまま点けっぱなしになっているから、部屋のなかの光と音のバランスは悪い。視覚的な喧噪と、それを拒否する沈黙。でもカーテ ....
  小学生が輪になって栗拾いをしている
  裸になった枯れ木の足もとに 赤と黒のランドセルを抛って
  わたしはコートの内ポケットから名刺入れを手にとって
  なんだか ひどくかなしい気 ....
その日、
ギターの弦が切れる音がした
薄暗く窓のない部屋で
大爆発と同時に
詩人は確かにその音を聞いた
しかしその音は
自分の頸動脈が切れた音であった









 ....
オシャレな店から落武者が出てきた
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 乾 加津 ...自由詩13*13-12-13
ストレンジャー・ザン・サイレンス- ホロウ・ ...自由詩8*13-12-12
偽造した表彰状を玄関にいっぱい飾り誰も来ぬ家- 北大路京 ...短歌713-12-12
負けるまで帰れない- 北大路京 ...自由詩813-12-12
- 草野春心自由詩513-12-12
沈んだ電柱- yuugao自由詩1*13-12-12
辛い記憶- クナリ自由詩5*13-12-12
ウサギはカメ- ichirou自由詩4*13-12-12
吾輩はコネである- 花形新次自由詩1013-12-12
かっこいい散文- 左屋百色自由詩26*13-12-12
点子が、行く。- るるりら自由詩17*13-12-11
そらの最上階- るるりら自由詩12*13-12-11
小枝- subaru★自由詩18*13-12-11
なぜ私はゴミなのか- 花形新次自由詩813-12-10
【終わりと始まりと】詩サークル「群青」12月の課題「終」への ...- そらの珊 ...自由詩2113-12-10
ホネホネ寂静- 自由詩113-12-9
花となって競い合う- 小川麻由 ...自由詩9*13-12-9
甘い生活- 桐ヶ谷忍散文(批評 ...413-12-9
祈り- 殿上 童自由詩20*13-12-9
憎悪処理室- 自転車に ...自由詩113-12-8
うらめしや- ただのみ ...自由詩18*13-12-8
人助けして空気が悪くなった- 北大路京 ...自由詩913-12-8
恐山- 花形新次自由詩2+13-12-8
エンデの亀- フユナ自由詩2*13-12-6
普通の空- 壮佑自由詩36*13-12-6
【_どんぐり_】- 泡沫恋歌自由詩22*13-12-6
百年の鳥- はるな自由詩1113-12-6
栗拾い- 草野春心自由詩413-12-5
現代詩バスターズ2- 左屋百色自由詩8*13-12-5
オシャレな店から落武者が出てきた- 北大路京 ...自由詩913-12-5

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