どのような世界に住めば
窓の向こう
詩を書くこともなく
比喩など使う必要もなく
あなたに
花や
歩道の水たまり
そのままに
伝えられるのでしょう。
いつか見た
夕方に降りはじめた雪 ....
誰かを磔にしたまま錨は静かに沈む
 泥めく夢の奥深く月の眼裏火星の臓腑まで
黒々と千切られた花嫁が吹かぬ風に嬲られる
 カモメたちは歓喜と嘆きをただ一節で歌った
私刑による死刑のための詩形おま ....
長くなる短かった杭の話 新しく入った子が
社員さんに怒られてた

ぼくはきのう見た
あの子がお局さんに
習っているところを

今しがた怒られたそのやり方は
きのうお局さんに習った通りだった
その子は一言 ....
このあたりまえの しあわせは
世界のどこでも
あたりまえではない
ふつうでいられる しあわせは
今この2015年 にほんの
わたしの しあわせ
小平市の住宅街でバリバリと音が鳴り
とつぜん、目の前の住宅が取り壊された
私は三か月前から仮の住まいを持つだけなので
家が壊されるこまかな事情は知らず
事情を知らないゆえ
その家は突然、取り ....
空は高く
遠く 
ぼくを迎えいれてくれる
少しだけ寂しいけれど
青く染まってしまったぼくは
静かな誘いにコクリと頷く

透明な羽が肩から生まれ
いよいよ旅の刻が来た

自由な大 ....
きっと、
数えきれない罪のうえにある私だ

きっと、
その甚大さに耐えられる私だ

それゆえに、
概ね後ろめたいのが、私の「ありがとう」
冬はなりたての死刑執行人
このぎこちない朝に
辺り一面に自らの恐怖をこぼしてしまう
例えばそれはつめたい雨のしみとして路上に
例えばそれは朝日の顫動として線路の途上に
世界が沈黙 ....
きみが奏でるインプロビゼーション
太陽がさししめすデスティネーション

私はずいぶん整理されたのかもしれない
まるで骨格のように洗われるだけになりたいと

素朴な島人でありたいと心底おもっ ....
きみは
とてもきれいだから
それが理由で
いつか死ぬんだよ
うらやましいな、
冬の檸檬を
ひとつ
ポケットに入れている
きみの感性を
いつだってぼくは
軽蔑してます。
かなしみのとりは
かなしみしみこむほどに ちいさなかずを 数えるように うたう
おもいはいつも一になることない
かなしみが 椎のこずえを ゆらしてる

かなしみかなしみかなしみかかな ....
銀杏の葉が落ちる
一葉 また一葉
かすかな気配がする(するはずだ)
木との繋がりを絶たれる
そっと地に触れ横たわる
――オト

わたしには聞き分ける耳もなく
世界は喧噪に満ちていた
 ....
すきなひとに気軽に
すきと言えないように

きらいなひとにきらいと
言えるはずもない

一緒の鍋をつついても
心にふれないよう気をくばる

湯気があたりをぼやかして
ほんとのことが ....
夢の尾はいつだって手からすべりはなれてゆく
そして明けて
朝、
つかみそこねた少し乾いたその手触りを思い出している
どんなにこごえても
血液は凍らないやさしい不思議だとか
たとえ凍ったとし ....
心臓の検査で二時間待たされた
結果説明をするのは
驚くほど穏やかな話し方の医師だ
この穏やかさは
草食動物がまどろんでいるかのようなぼんやり
草食動物が説明しはじめた
非常に穏やかにしかし ....
ふと
ほほえみの切れはしを
思い出す

靴紐を結ぶ時
信号待ちで雨を見ている時


紙コップでよかったのかもしれない
少なくとも
割れることはなかったのだから

けれども
け ....
できれば


ひっくり返すひとに出逢いたい


ちゃぶ台以外をね。




終りを はじまりにしてくれるような


私のB面に気づかせてくれる


アナログなひと ....
       カ ン カァン カ ン カァン……



   カ ン
     カァン
        カ ン

  絶対に

絶対に電車は通らない

      ....
肉を食べたはずなのに、
私はさかなを吐く。
さかなたちは私の咽喉から、
ぴしゃぴしゃ、
躍り出て、
シンクの ....
こどものころ
うそをつくときドキドキした
あいての顔をみられなかった

今は簡単に嘘がつける
安心して話しができる

ほんとうのことは
真っ白な綿につつんで
大きな木の根っこにうめる ....
私はホームに立っている。線路越しに街道を行く人々が見える。私はこの一年半ですっかり表情が変わったことだろう。顔の造作というよりは、顔の語り出す意味が変わった。
就職してから、次から次へと ....
軽トラックの
荷台から
あふれんばかりの、かや
山盛りということはこういうことだ
現役で農作業をされている人が
こんなにも近くにいるということが
無性に嬉しい
今朝スーパーで見かけた車の ....
点滅。
なんの信号を送ったのかもわからずにいる、緑色。

幻滅。
にこにこと笑っていれば不平を言わなければなんて嘘。

殲滅、
「誰の目にも映らないのはここにいないから」で完了。

 ....
あなたはごはんみたいに
真っ白であったかで飽きない
あなた無しには生きられない
あなたがライスき
いつの間に値上げされてる缶珈琲私を置いて時は流れた

昼飯を食べる私の箸止める高空からのヘリコプター

潮騒のような樹木のざわめきに心預けて夏のぬけがら

吐く息は白いかどうか確かめる十一 ....
夏終わりしゃがんで花火する男

夏過ぎて頭を垂れる扇風機

死ではなく待つ事こそが恐ろしい

朝部屋の壁にはりつく蜘蛛殺す

黄昏にカッターナイフ弄ぶ
一段進むごとに前の段は消え去り見えなくなってしまう階段を
すぐイメージできてしまうのは毎日の生活がまさしくそういうものだからだ
風は吹かず 窓から申し訳程度にさす光は
そこをより巨大に占拠する影 ....
純粋に野球やってる賭けてもいい いつまでも沈んでいたい
海の底深く 自由に泳いでいたい

かんたんなこと 君といっしょにいたい
シンプルに ふたりで明日をつくりたい
風をあつめ 抱き合えたらいい

君となら楽しい
 ....
Lucyさんのおすすめリスト(6448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
世界は冬の夕方- 左屋百色自由詩615-11-4
あんぐれら- ただのみ ...自由詩17*15-11-4
長くなる短かった杭の話- 北大路京 ...川柳415-11-3
稲穂- もり自由詩2*15-11-3
2015年4月16日- Miumi深海自由詩415-11-3
窓枠- 高橋良幸自由詩9*15-11-3
巣立ち- レタス自由詩315-11-3
ありがとう- 千波 一 ...自由詩315-11-3
冬のはじまり- 葉leaf自由詩415-11-3
いつか失ったものたちへ- 梅昆布茶自由詩17*15-11-3
冬の檸檬- 左屋百色自由詩915-11-3
悲しみの透明なあり方- るるりら自由詩815-11-2
沈黙へ捧げる秒針- ただのみ ...自由詩14*15-10-31
土鍋のこころ- 朧月自由詩1115-10-31
ノースバウンド- そらの珊 ...自由詩1915-10-31
心臓の検査- ふるる自由詩20*15-10-29
けれども- 昼寝ヒル ...自由詩215-10-29
ひっくり- もり自由詩5*15-10-28
遮断機の内側- 凍月自由詩4*15-10-27
ガム- あおい満 ...自由詩715-10-27
みちしるべ- 朧月自由詩515-10-27
旅立ち- 葉leaf自由詩215-10-27
かや刈り- そらの珊 ...自由詩1115-10-26
今日になって。/即興ゴルコンダ(仮)投稿.83- こうだた ...自由詩3*15-10-25
あなたがライスき- イオン自由詩3*15-10-25
短歌4首(2015年10月)- 山犬切短歌2*15-10-25
川柳5句(2015年10月)- 山犬切川柳1*15-10-25
僕は階段を置き去りにする- 山犬切自由詩5*15-10-25
純粋に野球やってる賭けてもいい- 北大路京 ...川柳315-10-25
海の底深く/恋は目がまわる- 北大路京 ...自由詩515-10-24

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