腕がある
脚がある
カラダがあって
心臓はこの辺だろうか
洗濯物を干しながら
幸福感に包まれる

よれてしまった襟だとか
落ちきれてない染みだとか
ゴムの伸びたパンツだとか
新品で ....
切れ切れのあらすじ
離れ離れのせりふ
緑と青と白とその隙間にある
無数の明るい色と寒い色

大脳皮質の砂浜で拾い集めたら
海馬のカレイドスコープに仕込んで
いとおしむように回す

 ....
 1

 雨に打たれながら
 空をふり仰ぐ
 喜びは消えて

 土に手を当てて
 星の身体の温もりに
 触れる喜びも奪われた

 原発の吐息が
 燃えている

 風に乗り 雨 ....
病院の待合いの長椅子で
おじいさんがあくび
おばあさんがあくび
その隣のおにいさんもあくび
くたびれた私もあくび
うっかりもらっちゃったけど
あくびの正体は知りません
からくりがあっても ....
ななのつく月は かぜまかせ
はるかとおくの たつまきの駅
てらてらにぶく ほら貝吹けば
なびくはたはた しろいはた 


遠雷ひかる海の底 なにくわぬ顔の神の御影
はたはたっ ....
人魚になりそこなった君へ

あれから3度目の夏がやって来たけど
僕らは未だ海に還ることができずにいる

君のお気に入りの水着も
タンスの奥に仕舞い込まれたまま
一度も日の目を見ることもな ....
いくつもの季節が血を流したあとで
しだいにかたむいていく水面の
ひたむきさばかりを空白に浸して
そうして
ここに
たくさんの誤謬が積もったら
それはとてもうつくしいことだと
ひとは言うの ....
葉月の昼下がりのどうしようもなくもてあました窓の
したで、たったいま、わたしにできることをすべて思
い浮かべてみても、ただ、雨の日の猫のように四つ足
を投げだして眠ることしかできなかった。
 ....
無職でサラリーマン川柳を吐く 未来の自分へ書いた手紙に苦しめられている 第一レースで君は僕に向かって
「いきそうになったら言って」と溜め息を吐くように言う
それは優しさですか? それとも愛ですか
そんなこと、どうでもいいんだ

たまに小さな嘘が吐けたらいい
誰 ....
     ゆっくりと目覚めた休日の朝
     起きるとテーブルにはもう目玉焼きができていた
     おはようを交わしたまではよかったのだ
          
     目玉焼きの ....
<材料>
トマト4個
玉ねぎ1個
パプリカ2個
ちくわ1本
オクラ3本
オリーブオイル大さじ2
夏の風1分
現代詩2作品
遠くの歌声1曲
ホースで庭につくった虹7色

<作り方 ....
罌粟は魔性を見開いた
空の喀血の真中から
影だけが祈る 青く
静かな蜥蜴のように

 ミツメルカワタシヲ

陽炎を纏った男がひとり
抱えた鞄は石ころだらけ
左手で心臓を握り潰 ....
【恋するシーラカンス】


次ニ カラダガ アクノハ イツ?
湿った瞳で 体の中をのぞいても さあ
青天も 深海なのよ

るりいろが ひるがえるパチンコ屋の銀の壁面 巨大魚に想える
あ ....
皮膚が青く発光しながら離れていく
わたしたちの本当の名前をよばないでください
あの時もうすでに終わっていた命
夏休みのプールの匂い
それから
冬休みのプラットフォーム
ながいながいコードを ....
風車が鴎を殺す丘の上で
貴方は海月が可哀そうだと泣きました。
オリーブ色の海の上で
ヨットはぷかぷか浮いています。

風車が鴎を殺す丘の上で
今年も百日紅が咲きました。
延々続く赤色が
 ....
楽園の門が閉ざされて久しい
寝室には潰れたふたつの枕だけ
ふたりは台所にいる
夏は不快な熱で部屋を満たして
居座っている
まるで昨夜着いたばかりのように

テーブルには缶詰がひとつ
ふ ....
この人間社会で 僕達はたった二人猫だった
その学校なら猫でも入れるというから
僕は早速転入したんだ
それが出会いだったのだけれど
だけれど クラスメイトは犬ばかり
僕ら二人とも やかましく吠 ....
撹拌されて
まじりあう
フラスコの中の
時間が
わらわらと踊っている

次第に
重さを帯びた幸せは
底で沈殿する

浮かびあがる
透明な
うわずみ
陽が照らしつけるバス停の 屋根の下で涼む僕の
隣に座っていたどこかの会社員さんは
今 自販機の側に立って得意げに煙草なんか咥えている
吐き出す煙が空の雲に溶けてすぐ見えなくなる様は
この空を何 ....
妄想も思い出にしている     おとこに捨てられた、
    だからノラ猫になった
    夜空をみあげにゃあと啼いては
    まんまるお目目に三日月うつし
    うろついた夜の街には
    千鳥足の奴らがい ....
      あつい雲に夜空は覆われ
      月の光がとどきません
      それでも夜空をみあげ
      かすかな光を探すのです
      愛を謡う千の夜がありました
    ....
胸が裂けた
君のほのあかるい口笛が響く
それを掬う手つきで
詩を書こう

涙が音楽をとじこめている
どこかで聞いたことがあるような
ないような
1?だけ浮き上がる
空を描くように
 ....
    

     焦げつくほどの灼熱の道
     このまま歩いて行けるだろうか
     じりじりと焼かれ続け
     息絶えてしまうのではなかろうか
     あぁ、それでも
 ....
 
忘れもん、いっぱいしてきたなぁ

でも、どうせやったら

この涙もどっかで忘れてきたかったなぁ



 
無邪気を着たい 愛情表現持て余している LDだの、ADHDだの、自閉症スペクトラムだの
九歳になったお前に 世間は余計な名前を被せたがる
だけど お前に授けた唯ひとつの名前、
それはマリだ
英語ではMarie
表記上 e が入る
 ....
Lucyさんのおすすめリスト(6448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
【ベランダに吹く風】詩人サークル「群青」七月のお題「風」から- そらの珊 ...自由詩18*13-8-4
夏休み- nonya自由詩21*13-8-3
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ファイナルしあわせファンタジー7- るるりら自由詩11*13-8-2
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_- 紅月自由詩613-8-2
雨の日の猫は眠りたい_2013- たま自由詩30*13-8-1
無職でサラリーマン川柳を吐く- 北大路京 ...自由詩713-8-1
未来の自分へ書いた手紙に苦しめられている- 北大路京 ...自由詩713-8-1
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目玉焼きの皿がからになったらキスをする- 石田とわ自由詩14*13-8-1
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終わらない夏- ただのみ ...自由詩13*13-7-30
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それだけでそこは海だった- モリマサ ...自由詩813-7-30
風車が鴎を殺す丘の上で- 亜樹自由詩313-7-30
失楽園- salco自由詩9*13-7-29
人間社会でも猫の事務所- Neutral自由詩9*13-7-29
うわずみ- そらの珊 ...自由詩16*13-7-29
劣等感のミント感- Neutral自由詩18*13-7-29
妄想も思い出にしている- 北大路京 ...自由詩1513-7-27
ノラ猫の歌- 石田とわ自由詩20*13-7-27
月光- 石田とわ自由詩16*13-7-25
Conductor- うめぜき自由詩513-7-22
夏おんな- 石田とわ自由詩17*13-7-22
忘れもん- 殿上 童自由詩16*13-7-21
無邪気を着たい- 北大路京 ...自由詩3+*13-7-21
愛情表現持て余している- 北大路京 ...自由詩313-7-21
マリはマリなのだから- 夏美かを ...自由詩40*13-7-21

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