夕方にややふくらんだ足があり人も満ちて夜をむかえる

それぞれの耳にはそれぞれの音あてがわれてイヤフォンの白い線

半分にきっちり分けること出来てやっぱり冷たいアイスモナカ

飛び立ったば ....
子どもがDSで
毎日戦っている
飽きることなくひたすらに
人は戦うのが好きなんだ
戦いがなくならない理由が
これだと思った

しかし子どもは
ゲームソフトに一喜一憂しない
どうもゲー ....
蒸発しそこなった昨日の雨は
道路の上で
小さな鏡になり
今日を映している
赤犬がうわずみを飲むたびに
現れるさざ波は
やがて左岸に消える
わたしは
人生において しそこなったことの
 ....
刃で
切った左手
痛みが、
手から背中
脳髄に達するまでの
みじかい時間
はじめて、
檸檬の酸っぱさを
知った。
左目がつぶれていく
顔が崩れそうになる味
 ....
あなたを焼く炎は
煙さえ立てることなく
空に消えて

後には
黒枠の中で
ほほえむあなただけが
残っている
  
空に
光りの砂 
さざめき

大地に広がる
夏草の波
 ....
傘をさす手を奪われるほど
僕は何かを持ちすぎてはいない

縦書きの雨
カーテンの雨
通話中を知らせる音の雨
改行の雨
鉄柵の雨
液晶に、雨

こんなにも雨にまみれた世界 ....
空をゆく鳥が止まっているのじゃないかって
思う時
あるよね

そんな言葉で恋が始まることもある
わたしたちが本当に見ていたのは
鳥でも
雲でも
小刀のような銀の波濤でも
ウインドサー ....
〝おれは頭はいいが狩りは苦手なんだ〟
ジェンマは呟いた
〝誰にだって得手不得手があるってもんさ〟

同じ年に生まれた若い狐たちからは
「下手くそジャンマ」
「まだ一度もうさぎを捕まえたこと ....
戸棚の奥からでてきた何のものだかわからない古いリモコン
我が家ではときどきあるのだこういうことが
ためしにあちこち押してみる

わずかな振動が空気を震わせて
とつぜん世界が半壊
するわ ....
ぐおんと
いしきの
たきつぼ
おちれば

あぶくに
つつまれ
呼吸の
できない
じぶんが
いた

『 尾鰭よ!』
と、つよく
念じる

「 ねぇ、きみ ナイーブ とりか ....
ここは都会の海の底
コーヒーを待ちながら眺める窓の外

都会の空から夜が消えても
海の底には闇が淀んで

淀んだ淵の岩間から覗けば
摩天楼のような海藻が
ゆらゆら揺らぎ

海の底に ....
生ぬるい夜の穿孔だ、レーザーメスのような鋭さと正確さで、おれの魂は一本の絹糸のような血液を吹き上げる、それは紙の上に散らばり、ひとつの未熟なフレーズとなり、そのままで終わる…それは ....  
夏が透ける雨の隙間

渇いた紫陽花が

雨を、乞う



 
きのうとあすが
なわとびをする
たった一つの錠剤が
スプーンでかきまぜた珈琲になって
前頭葉を支配する
誰も気づかない
この脳が砂を掴んで
やわらかなくにを潰そうと
黄 ....
こんなに晴れているのに
こんなに暖かい朝なのに
激しく雪が降っている様子がはっきりと幻視される
今日は真冬

すべてのものは明らかに死んでいる
ただ物質が動いているだけなのに
 ....
おにぎりを握るてのひらで
詩を書いた
いつか
おにぎりのように
なるように
卵はひとつの理想形だ
人間もまた卵から生まれれば
これほど母親との確執に苦しむことはない
乳と血の繋がりはどんな病的恋情より
互いを束縛しその愛は動物並に遠慮がない
その点 卵は完璧だ
無 ....
他の児童の2倍のからだだったため
担任の女教師が
二人分食べていいと言った
デザートや人気のおかずではなく
余ってるコッペパンと牛乳をだ
私は腹に溜まるものがよかったので
喜んで食べた
 ....
ヘビメタTシャツ率の高い老人会に行く 四方に充満した水の粒子が
わたしの髪の毛を
ちぢれさせてゆく
梅雨に不機嫌になるのは
そんな他愛のない理由だった

透明な傘を持ち
すれ違う人が
生真面目な歩幅で
人を殺す理由
人 ....
値札ついたままのぬいぐるみと話している クーポン使ったせいかポテト冷めている
良い夢を見ようと
集中していたら眠れなくなった



仕方がないので
起きようとしたが
眼が裏返っていて
何も世間が見えない

暗転した中、手探りで
部屋の灯りのスィッチを ....
150606


めがねの度が合わなくなってきた
またお金がかかるわね
本を買うお金がこうして消えて
めがねをかける必要の無い
兄弟姉妹が羨ましいと思う
そ ....
 
傘もかわかない間に

また 雨がふる

あなたの瞳に 雨がふる




 
秋の公園に朝がきて
木漏れに異常なほど光さす
鈍い振り子の風が落ち葉を巻き上げる
はじめてきづいたのだけど
公園にはたくさんの人がいる
手をつないで目を細めている
でもなぜ?
巨木たちは ....
神宮前の小橋で懐かしのフォークソング唄う人

懐かしの? 

わたしは懐かしのを知らない

知らない懐かしを知ったふりして心縮めていたの



右肩横をかすめて通りすぎた黒服男はも ....
巨乳は
巨乳を隠したがるし
貧乳は
パッドを入れやがるし
一体、何を信じればいいのか・・・
私は疲れてしまったんです
疲れ果ててしまったんです

僕には
返す言葉が見つからなかった
 ....
たとえばある種の硝子を隔てて
見つめても そこには世の冷たい写しと
見飽きた己の顏しか見いだせないのだが
硝子の向こう 不可知な領域からは
こちらの姿が逐一観察できるように

ひと筋の時の ....
顔 鏡に映った自分の顔
腫れぼったく目が赤い
二日酔いの
こんな時間に起きた
己の欲望に負けた人間の顔

若いころは内面が空虚で空虚で
見てくれで勝負するしかなかった
から小奇麗にして ....
Lucyさんのおすすめリスト(6448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
水の月- そらの珊 ...短歌915-6-21
DS自衛隊- イオン自由詩1*15-6-21
紫陽花の季節- そらの珊 ...自由詩1315-6-20
檸檬- あおい満 ...自由詩815-6-20
夏草- イナエ自由詩21*15-6-20
液晶に、雨- Rin K自由詩18*15-6-18
由比ガ浜叙景- そらの珊 ...自由詩1815-6-18
『聖母ジェンマ』__卵から始まるはな詩②- ただのみ ...自由詩21*15-6-17
リモートコントロール- 梅昆布茶自由詩2015-6-17
黒曜日- るるりら自由詩12*15-6-16
コーヒーを待ちながら- イナエ自由詩8*15-6-16
傷を編む- ホロウ・ ...自由詩1*15-6-15
乞う- 殿上 童自由詩16*15-6-15
テトラミド- あおい満 ...自由詩415-6-14
外傷の朝- 葉leaf自由詩215-6-14
いのり- フユナ自由詩16*15-6-13
『エンジェルエッグ』___卵から始まるはな詩①- ただのみ ...自由詩19*15-6-13
少年Q___私がQ食当番になった理由- 花形新次自由詩215-6-12
ヘビメタTシャツ率の高い老人会に行く- 北大路京 ...自由詩815-6-11
パーマネント_ラビリンス- そらの珊 ...自由詩12*15-6-9
値札ついたままのぬいぐるみと話している- 北大路京 ...自由詩715-6-9
クーポン使ったせいかポテト冷めている- 北大路京 ...自由詩615-6-9
- ……とあ ...自由詩6*15-6-8
眼鏡。- あおば自由詩6*15-6-8
雨模様- 殿上 童自由詩14*15-6-8
恐怖と悲しみ- なをり自由詩4+15-6-7
木漏れて- 芦沢 恵自由詩16*15-6-7
いつかきっと- 花形新次自由詩115-6-7
長くも短くもなく終わりも始まりもまた- ただのみ ...自由詩18*15-6-7
夜中に目が覚めて- りゅうさ ...自由詩315-6-7

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