信じなくていい

涙で帳のおりた夜

そんな夜は、信じなくていい



 
僕は今日も眠っている
足りないものとは一体何 この言葉は
不確かな僕の心の中に思わされるようだ  
僕の目がその奥に今抱え持っているものとして


新聞の見出しを見つめていた
この大 ....
笑っていいともから電話がかかってくる人になりたい


小学生のときから どこかで少しだけ そう思って生きてきた




それが完全にかなわない夢に あと半年でなってくれる


 ....
ある夏の暮れ、一匹の虫が空を見ていました。それは万華鏡をかざし見たような小さな空でした。その空から、突然雪でも雨でもないものが降ってきたのです。それは風船でした。24色の大小様々な丸い風船はクレヨンが .... 幸せ
という言葉がついたものを買いたくなる
そんな時刻夕暮れ
ひとりはほんとにさむい

ネット上の文字が友達
だなんて言わない言えない

でもいいじゃない電車の
窓にうつるひとにつぶ ....
硬直した男根を吸い上げる炎にも似た女の表情が大写しになっているデスクトップ、唾液の滴る音まで聞こえてくるような絵面だった、バックグラウンドミュージックはずっと同じリズムをキープしていて、終ろう .... 定価千八百円のはずの詩集が
アマゾンで一円で売られていた

0円では商品として流通されないだろうから
一円にしたまでのことなのか

紙代にも
印刷代にも
ならないはずの
アルミ二ュウ ....
人気があるものを叩けなくなって大人 地階の
寡黙な土踏まずから
4階の
華やかな脾臓まで
動脈としてのエレベーターは
人と花束と高揚を
送り届けた

6階の
冷徹な口角から
1階の
大らかなアキレス腱まで
静 ....
言いたい事があれば

言うがいい 心のままに

だが、世間はそれを許さぬであろう

人々は自分達が担ぎあげている重荷を

君が一緒にかついでいない事が不満なのだ

だが、君はその重 ....
天かす饂飩がウマイ
ほうとうも好きだけど
立食いの鰊蕎麦も好きだけど
断然、味噌カツがウマイ
って、あれ?

 まあいいや

炊きたてのご飯がウマイ
ピザトーストも好きだけど
ミー ....
また冬か、たしかに
冬にはだれかの炬燵の生活(くらし)がある
それでも重心は、大都会のビルディングの隙間から
「6億円、買わなきゃ当たらない」という
電車のキャッチコピーにサラリーマンまみれだ ....
白紙

白紙のまま積み上がった 宿題もそっちのけで
窓の外にずっと続いている 空を眺めていた
あの空を生み出せる 色の配合を考えてみた
それはきっと名前のない 似ているようで二つとない色
 ....
     交わらない
     レールのようなもので
     いいのです
     どこまでも平行線
           
     おなじ景色を観て
     それぞれの思いがあ ....
詩に関節技をかけられる
ギブアップして時代に媚びたと白状する

詩に投げ飛ばされる
天地回転 ものの見方がひっくり返る

詩に首を絞められる
反則も何もありゃしない
ついには殺されてし ....
にんげんに生まれなくてよかった
ありあわせの価値観や
なあなあの絆で
日々を適当に真面目にやる
にんげんに生まれなくてよかった


にんげんに生まれなくてよかった
 ....
ふとした拍子に
古い記憶が鮮明に
浮かび上がってくることがある

その時食べた食事
見ていたテレビなど
まるで昨日の日記を捲るように
音と色と匂いまで伴って
思い出される 瞬間

 ....
雨が降っていた

同じ小学校だった女友達と
ゆうべ電話で話す
今度何十年かぶりにする
同窓会のこと
思い出話なんかも取り混ぜて
時々あったお弁当の日
彼女のお弁当箱には
美味しそうな ....
オーロラ

僕が今も戦っているのは あの頃くじけてしまった
紛れもなく僕自身の亡霊
遠回りした隙に 遅れてしまったスタートダッシュ
周回遅れで始まった物語

いや、そうだな
遠回りを遠 ....
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている 聴いてなかったが正解した 隙間を埋めた新聞が震える
山小屋の木壁はとても
この吹雪を乗り切れそうにない
テーブルを倒したバリケードの裏側で
貧しい体温を分け合う二人
「きみが生き延びたら僕の父と母と姉に愛していた ....
教室に這う蛇たちはいっせいに白い壁をあがりつつましい蛍光灯になってしまう。すっかり硬くなった彼らが行儀よく整列し彩りのない熱を放っている
わたしたちは激しく動くシャープペンに肥えた腕を操られつつ柔ら ....
身体のうちで
いちばんきれいな皮ふのところを選んで
跳ねる、つぶてが
こぉんと、宵へ落ちていった

眠っていたのかそうでないのかわからない
果たしていつのまにか
まるですっきりと目覚める ....
神様を信じていたのは
私が実に4歳の頃
親の見栄と意地で入れられた
白人がうろつく幼稚舎で
馬に乗せられ、ピンクのドレスを着せられ
ミンチン先生のようなマニュアル教師に
と ....
声に出してごらんよ
その人の名を
あなたは
立派な霊媒師だ

声に出して
呼んでごらんよ
ほのかに
感じられるでしょう?

実体のない
粒子力学
ベクレルでも測れない

生 ....
遥かな星の光に導かれたいと思った
滴を飲み干すようにそのいのちを汲み取りたかった

それがたとえつかの間の足元を照らさなくとも
静かに己の無知をおしえてくれるなら
僕は本当の光に従いたいとお ....
古くてチープな映画だった

老年の男が安楽椅子に座り
目の前の暖炉と向かい合っている
解きほぐされた火の中で
男の古めかしい回想が揺れている
男はじっと暖炉を見つめている

一匹の蛾が ....
ミス車内を選んでいる せっかちな夜に飛び込んだ
角砂糖みたいにすぐに溶け
ミルクのように白い肌がねじれて

翌朝は秋の冷え込み
汚れたカップが残された
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
信じなくていい- 殿上 童自由詩25*13-10-28
オザケンの歌っていた日- 番田 自由詩113-10-27
いいともだって- 八男(は ...自由詩513-10-27
夢の隣- 月形半分 ...自由詩513-10-27
夕暮れのホーム- 朧月自由詩613-10-27
俺はこれを選んだ(含まれる代わりに)- ホロウ・ ...自由詩3*13-10-27
一円- そらの珊 ...自由詩16*13-10-27
人気があるものを叩けなくなって大人- 北大路京 ...自由詩313-10-27
エレベーター- nonya自由詩28*13-10-26
空袋と重荷- yamadahifumi自由詩313-10-26
まあいいや- atsuchan69自由詩4*13-10-26
ことばの姿(的な)- 乾 加津 ...自由詩12*13-10-26
白紙- itukamitanij ...自由詩2*13-10-26
レール- 石田とわ自由詩14*13-10-26
現代詩バーリトゥードフォーラム- ただのみ ...自由詩31*13-10-26
にんげんに生まれなくてよかった- ホロウ・ ...自由詩5*13-10-25
【_残像_】- 泡沫恋歌自由詩13*13-10-25
フレンチトーストとおちょこ傘- そらの珊 ...自由詩1313-10-25
オーロラ- itukamitanij ...自由詩2*13-10-25
まきびしがなくてコンペイトウ撒いている- 北大路京 ...自由詩1013-10-24
聴いてなかったが正解した- 北大路京 ...自由詩413-10-24
- mizunomadoka自由詩413-10-24
生物室のゆうべ- マチネ自由詩113-10-24
クリンリネス- 平井容子自由詩713-10-24
面白い言葉- 中山 マ ...自由詩313-10-24
ねえ- umineko自由詩10*13-10-24
断章- 梅昆布茶自由詩2013-10-23
エンドクレジット- 飯沼ふる ...自由詩513-10-23
ミス車内を選んでいる- 北大路京 ...自由詩1113-10-23
フレンチロースト- ただのみ ...自由詩18*13-10-23

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