風が流れる
草木を揺らし花びらを散らし
風が流れる

雲が流れる
陰りを運び雨を降らせて
雲が流れる

水が流れる
岩を削り土を掘り下げる
水が流れる

人が流れる
道が整い ....
バスを降りて、すこし小高い場所にある停留所から
なだらかな坂をくだっていく
昔、万博が開催されたこともある街

坂をくだりきった道の角には
くたびれたカボチャやスイカを段ボールに積みあげ ....
ぼくのきらいなキミの中に映像や声がたくさんはいってくる瞬間にたちあいたい
そんなキミをとりまいている勝手なワイファイに一緒にざけんじゃねーぞと叫び
そのときおとずれる眠気や無気力や無遠慮な刺激とか ....
ジムで軽く汗を流した後でも
僕は特別な人にはならない

僕の専門はロックだが
知性に裏打ちされた感性で生きてゆきたいと
思っている

ジョーきみに言いたいんだ
書を捨てて街に出よう
 ....
ヤキモチとチーズケーキを焼きながら生き抜く自分を肯定してやる いたく、つらく、寒くてまっくらなほど

わたしのことば跳ねあがる

深く沈みこまれて溺れていくそのときに

ばねが跳ね返ってきてわたしをひっぱたく

さあ飛んできや

なら、思い切 ....
花のブロウチを舐めてみた
ああこんな味か。とふに落ちて
疑問の芽がひとつ摘まれたので
多少こころよく布団へ帰る



体が眠ってしまわれたので
わたしは心と遊んでいる
鼻ですら ....
仏間に置かれた古い位牌。

昭和十九年七月二十九日、ビルマ國ニテ戦死。
薄くなった金箔の文字で
位牌の主を語っている。

この家は最後娘一人となり
今から50年以上前に血筋が途絶えたのだ ....
ある朝
ヒナのために批評している
ツバメの雛が巣から落ちたのだ
百均の店員の
みなでしつらえた
段ボール製ヒナ落下防止板の設置位置について
ヒヒョウしている
作業が遅れ
巣からな ....
昭和十九年七月二十九日、ビルマ國ニテ戦死。

仏壇の片隅に置かれた位牌の主を
私は知らない。

毎年お盆になると
固く絞った白いタオルで先祖の位牌を磨き
家族みんなで迎え火を焚く。

 ....
あたしたちはむかし
旅をしていた
ジョナサンみたいに
求めるもののある旅だ

いつか終わるとは思っていた旅を
いよいよ終えたとき
わたしたちのどちらもそれに気がつかなかった
世界は ....
コンビニのドアが開き
ひらひら舞い出たモンシロチョウ
誰も見てはいない

光は雨みたいに激しく額を打ち鳴らし
影はつま先から滾々と湧き出している

こんな日だ
わけもなく後ろから刺され ....
おかあさん、あなたのいない夏がまた来たよ
そうしていま選挙の時期です
口癖のように歌のように
あなたはいつも
社会貢献できてわたしの人生は幸せよ。
そう、甘ったるく高い声で
誰にも有無を言 ....
ごめんなさいを言うように
雨粒がボンネットの上にたどりつく
別に謝る必要はないよ
アーティスト名を手繰りながら
探す曲がみつからない
もしかしたら
入れ忘れたのかもしれない

カフ ....
「愛情不足だったから 
棘だらけになった」


――サボテンが?


自分の間合いで生きればいいさ
手前勝手になれなれしくするやつは
痛い目に合わせてやればいい
傷ついたなんて言う ....
スーパーカップを平らげて
もう一個食べられそうな
 そんな午後

二歳児がゆくどこまでも
 小石を拾いながら

もう何に怒っていたかも忘れて
落ち着くための珈琲も忘れて
時にバンボを ....
嘘をつくたびに身長高くなる酸素薄くて息が苦しい 六月の歩行
脳は油漬けのツナ缶だ
余分な油分を切らないと会話すらできない
スーパーの
しんせんな野菜とおじさんの動作は甲殻類の一種
れたすを手ではかるように
わたしの頭の重さ
見直してく ....
鏡の前の裸を殺す。
ぎゅるぎゅるぎゅるぎゅる、
揉みほぐし、
パンを捏ねる。
肉体パン。
じゃがいもの塊。
括れも曲線もわずかにしかない、
皮膚のしたにまとわりつく、
べっとりとした臭 ....
トッポギ

(突然六本木に行くこと。)
韓国のお餅ではない。

うっちゃり

(うっかりぽっちゃりしてしまうこと。)
相撲の決まり手ではない。

ネット用語はどんどん進化しているよ ....
腹痛を誰かに八つ当たりしたいけれど
この部屋には他に誰もいなくって
八つ当たりできる心当たりもなくって
外へ出かけることもできなくって
身を捩らせ
冷や汗をかき
呻き声を上げ
恐れ慄き
 ....
十八歳はまだ子供だが
大人が思っているよりは遥かに大人だ

たぶん
若者が政治に関心を持つのは良いことだろう
だが若者を自分の陣営に引き込むための諸々の画策は
わずかばかりの党員予備軍を生 ....
足音は足跡から乖離する
帯びた意味を秘めたまま
けむりのように漠然と白い
地球を見上げる朝に
ちぎられた円環のビーズ
偶然が描いたあなたの星座を
子猫がシャッフルする
無邪気さと予感の熱 ....
呼吸を阻害されて、コンビニで売られている愛を、残らずレンジでチンして放課後食べる。季節が人工的に作られたものだってことぐらい、街路樹を見ればわかる。吹き抜ける風はいつだって戦争の味がする。かわいいもの .... 《xの証言》

至近距離で放つ放たれ
る言葉は殺傷能力が高
過ぎるので厳しく禁ず
るべきだと言ってみる
言ってみないとならな
いなんて定まる定めら
れた方法論は捨ててし
まえこれはな ....
気休めな水に放てば金魚らはひと夏きりの命を泳ぐ

六月に不似合いなほど晴れていて昨日の雨がわたしを映す

透明な花瓶の中で紫陽花の茎の模様が屈折してる

雨か汗滴り落ちて黒く染み黒いTシャ ....
わたしの愛しいお月さま
 借り物の光で身を装いながら
 あなたは女王のように天を渡って往く

わたしの愛しいお月さま
 ちょっと見わからないが肌は荒れ
 あっちもこっちも傷だらけ

わ ....
夢に置いて行かれた大人たち
ライバルに置いて行かれないように
綺麗に並んだ椅子を奪い合う

口寂しくて火を付ける煙草の
先端は丸く風船のようで
西日が差し込む窓辺の側に
夕陽と炎の赤いパ ....
僕の体が
小さかった頃は
ジャングルジムの
窓を潜り抜ける
トンネルは
光だと思っていた

ジャングルジムから
二人が生まれて
絡み合う夜は
窓に鍵を掛け
トンネルは熱だと
思 ....
俺は仲間に大きい顔をしたくて








道のタンポポを千切って吹いてみる






 ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
流れる- ただのみ ...自由詩6*16-7-6
水色の宝石- DFW 自由詩2*16-7-5
ぼくのきらいなキミ- モリマサ ...自由詩616-7-5
君と話したい- 梅昆布茶自由詩1116-7-5
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トランポリン- 田中修子自由詩2+*16-7-4
眠れない夜たちへ- 印あかり自由詩4*16-7-4
我が家の歴史。- 梓ゆい自由詩416-7-4
あたいずむ- るるりら自由詩9*16-7-4
途切れた時間。- 梓ゆい自由詩316-7-4
ジョナサン- はるな自由詩316-7-4
そんな日和- ただのみ ...自由詩12*16-7-2
がいこつつづり- 田中修子自由詩16+*16-7-2
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自己受容と自己正当化は違うのさ- ただのみ ...自由詩9+*16-6-29
まあまあかーちゃん- 朝焼彩茜 ...自由詩816-6-29
嘘をつくたびに身長高くなる酸素薄くて息が苦しい- 北大路京 ...短歌216-6-28
アンダー- 川津 望自由詩216-6-27
- あおい満 ...自由詩416-6-26
超人的現代語辞典- 梅昆布茶自由詩916-6-26
真夜中の腹痛- 坂本瞳子自由詩2*16-6-26
政治と若者についての放言- ただのみ ...自由詩9*16-6-25
服毒説- ただのみ ...自由詩10*16-6-25
やぶいた夢- 伊藤 大 ...自由詩316-6-24
禁詩法/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩6*16-6-24
青いプールの昨日のさざ波- そらの珊 ...短歌12*16-6-24
微笑- ただのみ ...自由詩13*16-6-22
残業- ミナト ...自由詩216-6-22
Play- ミナト ...自由詩116-6-19
蒲公英- TAT自由詩1*16-6-19

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