愛とか
愛に似たものとか
愛と呼びたいものとか
愛したいものとか
愛しても届かないものとか
愛したらいつか届くんじゃないかと思うものとか
付箋をつけた愛とか
血糊みたいにべっとりした愛と ....
夫婦漫才で笑えない心になっている 今朝は 静かな死
白樺の裸体 霧の
視神経 晩秋の匂い

  目減りした水瓶に落とす
  賽の河原の石のくぐもり
  陽射しはそっと後ずさる 

魂のほころびから
黄泉の調べ ....
好きなものから順に消えていく

あなたのことなんて全然好きじゃなかった
好きな振りをしていただけだった
そうに決まっているんだった
だからもう
今さらわたしを見ないで

あなた無しでは ....
しゃけたらこ おにぎりばくだん投下するシンジゲートの朝は忙し

しみじみと昔の恋がよみがえるように便座に熱戻る朝

カシミアはさぞ美味しかろうよ 虫食いの穴に悪態を吐く

秋空の雲の流れる ....
(ボクめせん)


がまん がまん
オシッコがまん
あとちょっと
でテレビがおわる

がまん がまん
オシッコがまん
あとちょっと
でゲームがおわる

がまん がまん
オシ ....
一日分の答え合わせは
いつも寝床の中
模範解答のような布団に
やんわりと挟まれて
たいていが正しくない僕は
自分にバッテンをつけては
寝返りを打つ
寝返りを打つ
寝返りを打つ

 ....
通り縋りの街に
何処か懐かしさを覚えて

忘れていた記憶を思い出そうとする
ふと浮かんだ笑顔に
少し胸が痛くなるけれど
明日のお天気のことを考えてみよう

幸せは無味無臭だから
気づ ....
椅子になってみようと思って
椅子にはなれなかった
三秒で挫折した
たゆまぬ努力なしに
椅子は存在しえない
私の大腿四頭筋は悲鳴を上げ
痙攣を始める

あまねくすべての椅子は
慈悲とい ....
人の体温に恋して
霊は家に住み着くらしい
頼んだわけでもないけれど
周りにたむろする木や草の
のぞき込む好奇心を追い返し

昼間 人が出かけても
テーブルの下 柱の陰
ドアの後ろの暗が ....
距離感が悪く
誰もサポートに行かず
パスは繋がらず
コンパクトにブロックを敷けず
ラインが無駄に高く
フォアチェックは剥がされ
生じたギャップを埋める手立てはなく
ずるずる下がり続け
 ....
形見だったのか喰っちまった 前も後ろも悪くとらえる人だ  
昨日の私は、耐えるだけ

今日の私は、むせび泣き

でも、明日は笑ってやるの


 
ジョンレノンが歌った

目を閉じれば生きるのはたやすい
開いても見えるのは誤解ばかり

それでもいいと思うのだ

何も知らなくていい
観念ばかりが先走りするよりは

いま見えるもの ....
空想の翼と妄想の足枷
境はあっても壁はない
空と海のように

神学と罪状を彫刻された
流木は風と潮に運ばれる
翼もなければ鰭もない

時折 鳥が降りて来て憩い
流木の節くれだった目を ....
きみの夢見て目を覚まして

きみの名前だけ打ち込んで

朝カレーみたいに朝メール

新しい場所にひろがれ未来

叶わぬ夢をもう一度現実に

幸せ幸せまあるくおさまれ


おは ....
僕は見る 自分の手を
だけど この肉体には 誰もいない
指紋をじっと見ていた そして それを さすった
きっとこの手にあの人の肌を探した 
それは遠くにあったのかもしれない
空の彼方にあ ....
        ふりつみて
        漆黒のまつげの先に
        しんしんと
        どこかでだれか
        涙する
        まつげにつらら ....
いちじくは
花を 外に 開かない
いちじくは
内側に無数の花をつけ
やわはだの秘密を 隠し持つ


ある日
たったひとつの いちじくの実に
たった一匹の 蜂が来た
 ....
「灯火」

灯火を覆う手に力を込める

辛くても苦しくてもこの手は離さない

自分で吹き消す勇気なんて勇気じゃないんだ

この灯火を必要としてる人が必ずいるのだから・・・



 ....
一昔前ならそれは

半端なベテランの強がりで


一歩翻って反省すれば



がちゃがちゃ

ぶかぶか

若い人は若い人なりに


すげー面白い ....
  こんな寒い冬の日には
  錆びかけた薬缶に水をいれて
  ストーブのうえに置いておこう



  けさ、空気はするどく冷たく尖っていた
  鳥の声はぴんと張られた針金のようだ ....
僕の<ありがとう>に
羽がはえて
僕の<あり蛾とう>が
飛んでいく

特製オムライスを作っている
君の左肩にふんわり
とまると思いきや
君の脇腹をつまんで
帰還する

<最近 ....
おしまいを
覚えさせたのは あたし
おしまいですか?
そんならしかたないですね、と
ちらり 上目づかいで見上げたって
もう おしまいだよ
これは
さいごのおしまい

おしまいがなかっ ....
部屋の電気は消してしまって

まっくらで物静かな夜

十一月はひたひたと

毛布の重みと共にやってきた


手は繋いだままで

寝息の輪唱を続けた

手のひらの温かさだけ
 ....
秋の夕暮れ
床に漂う冷気に足を漬け
おとこひとりタマネギを剥く

まな板に乗せ 包丁を持ち
玉ねぎの白い肌が 
病床の妻に重なって
ためらったおとこから
逃げたタマネギ

床から拾 ....
ケンタッキー・フライド・チキンの
パーティーバーレルを
一度だけ買ったことがある

当時、随分と年上のキャバ嬢と
知り合いになって
嬢の勤めているススキノの店
10分900円のセクシーキ ....
朝の忙しい時間に入る前に
外に沢山の雪が降り積もると

暗い時間から起きた妻が独り
除雪の作業をする
それは
ぎっくり腰以来
腰の具合が悪い
ボクの為なのかもしれないが

真意は解 ....
「早く寝てね」のメールで起きた
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Lover,Lover,Lover- そらの珊 ...自由詩16*13-11-8
夫婦漫才で笑えない心になっている- 北大路京 ...自由詩313-11-7
死情- ただのみ ...自由詩17*13-11-7
好きなものから消えていく- クナリ自由詩3*13-11-7
めいぷる- そらの珊 ...短歌1113-11-7
あさはきた- hiroto22自由詩5*13-11-6
答え合わせ- nonya自由詩20*13-11-6
【_凪_】- 泡沫恋歌自由詩21*13-11-6
あまねくすべての椅子に捧げる- そらの珊 ...自由詩2313-11-4
家霊- イナエ自由詩22*13-11-4
チャント- 粉末自由詩5*13-11-4
形見だったのか喰っちまった- 北大路京 ...自由詩513-11-3
前も後ろも悪くとらえる人だ- 北大路京 ...自由詩313-11-3
明日は- 殿上 童自由詩16*13-11-3
苺畑のきのう今日- 梅昆布茶自由詩1413-11-3
空と海のように- ただのみ ...自由詩32*13-11-3
きみの夢見て- 吉岡ペペ ...自由詩713-11-3
手に残された口づけ- 番田 自由詩113-11-3
眠りのなかに- 石田とわ自由詩13*13-11-3
いちず- るるりら自由詩22*13-11-2
「命」2題__〜四つの行詩より〜- 龍九音自由詩3*13-11-2
昔ほど詩も漫才も心を撃たない- TAT自由詩413-11-2
いとしさ- 草野春心自由詩913-11-2
<ありがとう>- nonya自由詩25*13-11-2
【おしまい】_詩人サークル「群青」10月の課題「無」から- そらの珊 ...自由詩14*13-11-2
手は繋いだままで- 中村 く ...自由詩5*13-11-2
玉ねぎの涙- イナエ自由詩10*13-11-2
クリスマス前のこと- 板谷みき ...自由詩8*13-11-2
伝えられない本当のこと_- 板谷みき ...自由詩5*13-11-2
「早く寝てね」のメールで起きた- 北大路京 ...自由詩813-11-1

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