扇風機の羽根に
纏わりついた
綿ぼこりが
窓をすり抜けて来た風に
ほつれて
ふうわりと
フロアに舞い降りてくる頃

天秤座のワタシは一つ歳を取ります

プロペラを持っているのに
 ....
ラーメン屋さんで
割りばしが
綺麗に割れなかったので
死にたくなった

あぁ、なるとの渦に
引き込まれる

飛び降り自殺をするには
飛び降りる勇気と
死ねるという自信が
ないとい ....
どぶ川に浮かんで漂う人間のクズ
何処かで殺害されてから深夜に運ばれて川に投げ込まれた
と推察された
男には相応しい死に様だった 誰からも同情されないだろう
寧ろ犯人は称賛されるに違いなかった
 ....
不在にだって好奇心はありますよ
「植物たちの呼吸が羨ましい」
はじまりはその程度だったと思います

その程度のはじまりから
この身体にはひとりでに不在に返る約束が
しっかりとあるのです
 ....
 生と死の狭間で虹を見ている。
 気に入らないものは排除し、生きてきた。
 気付いたら一人ぼっちになっていた。
 男も女も居なくなった。

 生と死の狭間で夕陽を見ていた。
 目の前に ....
聞きたいことは
最後に何を食べたいか?
ではなく
最後に誰と食べたいか?

けれどもそんな怖いこと
誰も聞けない

本当のことは言葉にできない
それは言葉が未完成だからだ

詩人 ....
背後にひとり立つ木の葉群から 
夏の終わりの蝉の鳴き声…ふりしきる
路面を歩いていると
ふいに 涼しくなった

見知らぬ誰かが
水をまいた道だった

私は、気づいていたろうか
いつの ....
月の夜にはからすが舞う
かけたままの心には蟋蟀が鳴いている
無垢な地図帳には地番がない

条件は
いつだって
みたされないものだ

要件は大概なおざりにされ

描き続けること
想 ....
お供えの花を供えても、
同じことです。

強い風の日には。

同じ時間という、
事象はありません。

自分が周っていなくても、
地球は周っている。

白い塩をまきましょう。
 ....
窓ガラスを伝う雨
樹木は滲み油絵のよう
秘密を漏らすまいと
ずぶ濡れで走り続けた
若き日のあなた
尖った顎
靴の中の砂粒を取る間も惜しみ
聞えない声を聴くために
人々から遠ざかり
た ....
涙で
インクが
滲んでゆきます

もつれた線が
解けてゆきます

意味は半透明になり
影を失ってゆきます

それは
生まれたての
原始の海のようにも見え
ワタシの心を癒してく ....
ドライヤーを
胸に当てて溶かす
チョコレートは
ひとかけらの夢だ

木琴みたいに
外れてく板が
魂と逃げて
迷子になると

甘さを忘れて
痛みを知った

目覚めた時には
ど ....
郵便受けの側に男が立っていた
誰なのか聞くと
まぼろしです、と言う

最近のまぼろしは良く出来たもんだ
そう感心しながら
差し出された朝刊の尋ね人欄を見る

今日も僕は
行方知れずら ....
西の畑で長靴を履いて
耕運機を回した
小型の テーラーっていうやつだ
なんでテーラーなんていうのか
ぼくは知らない
テーラーで
でこぼこの畑を行き来した

空は丸く
雲を塗り伸ばし
 ....
しばらくして
テレビを消した
部屋を満たしていた効果音とボケとツッコミが
少し開けた窓から外に流れ出すと
誰かが掃除機をかけているのがわかる

静かで
ひとりだ
冷蔵庫には
鯵の南蛮 ....
新しい歌を歌う
それはもうすでに何度か聞いた歌だ
でも新しい歌を歌う
繰り返しでもある 陳腐でもある
でもそれはすでに新しい歌だ
生き返り 死に返る 僕たちの人生の中
陳腐な歌こそ 新しい ....
肌に触れる
優しい言葉たちが
毛穴を隠して
美しくなる

ふっくらとした
幸せな頬で
受け止める
思いが輝くから

魔法の粉を
指先で舐めて

どこにも
売っていない
新 ....
神は言った。
「オマイ達に未来などない。」と。

では、神は死んだ。も同じ事じゃね?

季節外れの西の果ては、それでも虫けらにもパンと葡萄酒が与えられる。
青いろが、水いろとどんなに似ていても、
空には雲がうかんでいる。
 
わたしは蜂蜜をとるために登ってく、
……そう。蜂蜜をとるために、
 
青いろが水いろとどんなに似ていたとしても、
空 ....
缶ジュースの
プルトップを
引いたら
覗きたい明日が
あるということ

光と闇に
折り目を付けるまで

緩くなった
ジンジャーエールが
騒ぎ方を
忘れていくけれど

逆さま ....
あらゆる意味を浪費したんだ。
世界は存在するのに、
世界以外のすべても
同時に存在するんだ。
消費されていく、
(それも恐ろしい速度で!)
現れるのとほとんど同時に!
探している ....
言葉のフェイクを削ぎ落し
白骨化したあなたを抱いている
突風にあばらが鳴ると
手を取ってかちゃかちゃ揺らしてみた
骨盤に唇を押し当て目を瞑る
あなたは眠りからさまよい出た夢で
青いインクで ....
北向きの窓から
ふいに
秋の
風が産んだ子が走り抜けていく
本のすきまから伸びた
栞のしっぽが揺れ
亡くした猫のしっぽも揺れ
過去が
耳なかでちりりんと揺れる

寝転がると
窓い ....
溶鉱炉の
中で
どろどろに溶けた
灰色の自我を
化粧水の
ように
皮膚の上に
塗りたくる
熱さというよりは
痛みの連なりで
焼けていく
おれの上面

度を超えた衝撃は
 ....
嵐のおわる場所に
椅子をならべて
裏がえった愛情が
もう一度裏返るのを待っている

此岸
寄せ返す情
理由と
コンタクト
嵐が
終わるのだ、

信じていた私。
わかれた

たぶん、わたしたち

わかれた

さようならも

わかれようとも

言わないで

わかれた

社交辞令で

また会おうねと

言い合って

 ....
{ルビ開=あ}き切った青の深みに呼ばれたか秋津は震えて空に溶けた


梯子を失くした煙が人のふりをして野山をうろついている


透けたくびれには永遠も一瞬もないただ砂の囁きだけ


 ....
季節は流れ詩は座礁して
はるか太平洋の真ん中の島に流れ着くだろう

いきることが何かの証明ならば
返す言葉がつまづいたままでいきてゆこう

あるいは人生に返す言葉を紡ぎながら

座興だ ....
秋祭りの浴衣に描かれた
白と紫の桔梗に魂が灯り
盆踊りについていく
夜空に並んだ提灯
追いかける袖とゆれる裾
誰にも見えない羽根が
踊りの輪から飛んでは帰り
いつまでも離れない
好 ....
突然の驟雨に 洗われた街は

なんだかとても色っぽくて

雨上がりの 空気の色を

すこしさみしげな 茜色に染めるのです

地に這う けものの しずかな息吹きが

い ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
天秤座のワタシ- まいこプ ...自由詩419-9-29
飛び降り自信- イオン自由詩3*19-9-28
私は私には私とは- こたきひ ...自由詩419-9-28
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インクが滲む- まいこプ ...自由詩119-9-22
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まぼろし- たもつ自由詩719-9-22
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鯵とテレビと掃除機と- Seia自由詩319-9-21
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- ミナト ...自由詩3*19-9-20
消費- はるな自由詩119-9-18
自由の女神- ただのみ ...自由詩5*19-9-16
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桔梗の妖精- 丘白月自由詩119-9-12
過ぎゆく夏の____- 秋葉竹自由詩619-9-12

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