露草な心のまま こぶしを天に突き上げ
リズムを刻むたび 霧が 晴れてゆく

遥かな思い出は 縁側の飛行機模型
竹ひごをしならせて 夢は青空 

若くて死ぬことも
老いて生きることも  ....
夕方過ぎの薄闇の中

自転車に跨った

塾帰りの少年少女

信号機は止まれのままだ

いずれ青に変わる時が来るのだから

ゆっくり大人になればいい


僕はと言えば車の中
 ....
ふぐちょうちんもシュウキンペも
銃殺刑になるぐらいなら
いっちょ、戦争でもしかけてやっか
って思ってること
いい加減バレバレなんだよ
でもよ、やめといた方がいいぜ
日本人の本性は意外と
 ....
丘をのぼる石だたみの坂道でうずくまっている
ベレーをのせたあたしの夢 ただの酔っぱらい
指にこびりついているのは絵の具じゃない
細かい灰色の砂ぼこり 指の間から零れおちた砂の残骸

こんなと ....
  朝、
  利き手ではないほうの手でつくられたような
  拙い光たちが 睦まじく庭じゅうを飛び回っている
  だが 光だけがここにあるのではない
  ここには机がある 椅子もある
 ....
 

無表情 メールに打ち込む 
カッコワラ


チョーウケル 何をやっても
チョーウケル


冬空の スカート短い
田舎っ子
ページをくる毎に
指先に宿る期待

ひとつ
またひとつと
言葉から漏れくる息遣いは
しなやかに強く
細部にまでわたる描写は
どこか温かい


あの物語を
まだ覚えてる

 ....
ちょっとした街の
ちょっとしたビルの壁に
「スーツはできる男の鎧」
冴えないコピーが貼りつく

ちょっと無理をすれば
ちょっと良さげなスーツが
手に入る歳になって
俺達はやっと気がつく ....
半年ぶりの実家はいつも通り
父は孫と はしゃぎ
母はセカセカと 動いている

ちょっと気になる
カレンダーと
冷蔵庫に貼られたメモ用紙の枚数が

カレンダーはもう日付がわからないくらい ....
"きみのせなかについているそのまっしろなはねで
おおぞらをとびまわってせかいをしあわせにしてよ"

朝、台風の風で道路に転がったごみ箱を
邪魔にならない場所へ移動させる君の ....
ことしもあたらしいかなしみがやってくる
それでいいのだと思う

ことしも友が去ってゆく
それはしょうがないこと

遠慮なく時は過ぎひともかわる
すべてをうけいれてはいられない

僕の ....
じゅうたんをほどいてゆく
いろとりどりの糸があらわれる
つむがれていた星々の
ものがたりがきえていった

糸をほどく
きぬの生まれでた
まゆにもどってゆく
蛾のはいた
むすびめのない ....
庭のバケツに張った氷
この氷の大きさはバケツの大きさ

日が差し込む部屋
この部屋の明るさは窓の大きさ

部屋に響く笑い声
この笑い声の響きは安らぎの大きさ

何事もなく流れる時間
 ....
アンテナ

指先、繋いでく、君と世界
行き先、ここから、どこへでも
爪先、立てて、伸ばす手
行き先、ここから、どこまで

矛先、揃えて、進む世界
標的、叩きたい、今日はどこ
剣先、鳴 ....
先日殺し屋の採用面接をしたが
女手ひとつで育てられて
小学生の頃から
新聞配達で家計を
支えてきたという
今回のターゲットの
人生をまとめたVTRを見せて
それでも冷酷な表情を変えなけれ ....
雨に揺られながら かりんとうからオチテク甘さ
指から砂糖が見えるよで 舌にしかとどかない
障子紙を破って ストーブまでくるの
乾いてない防寒着を いつまでも着ている
持つ指は 離さないで甘みに ....
さらば
目の前の壁よ

もう避けたりしない
遠回りはしない

もともと
壁なんてなかった

あったのは自分が作り出した
架空の壁だ

パントマイムの壁のように
架空の壁を皆に ....
夜を抱いて眠っている
布団の中が宇宙だ
せっかちな朝が起こしに来ても
夜が放してくれないのだから
おれのせいじゃない そもそも
三百六十五日ごとにリセットされる
そんな人生を歩いては来 ....
支給された安全靴でエレベーターを思い切り蹴り飛ばす。

血豆の潰れた足で、都内中の神社を巡る。

区長さんのお参りに今晩は。

ましになれと祈っては、身投げしてる人がいないかと川底覗き込ん ....
いつの日も
夕日は、約束に似ている

すっかり、
日が落ちるまで
果たせなかった約束をかぞえては
また、
あしたに賭ける

ぽつりと、残された
オレンジの雲は
あしたへとつづく
 ....
母からの電話
実家の私の部屋を母が掃除していて

「小さな何かの種が机の引き出しに
いっぱい散らばっているけど
捨てていい?」

小さい種?
クレオメだ

  「だめだよ。大事な種 ....
よく わからない

人が
街が
景色が
過ぎた時が

よく わからない

あの日の嘘が
私の中で 歌い 踊り
そして笑っている
そんな日常も
それ自体 嘘のよ ....
  ストライクが入らない
  言葉の投げ方を、忘れたから

  キャッチャーを
  キリキリ舞いさせながら
  交代を告げる声を、待ち望む

  変化球に入れ込みすぎて
  指の関節が ....
東京で生活する
子供達に会いに行くが
どの家でも
甘い物は食べられないとか
薄味でないとダメだとか言って
面倒くさがられてしまい
結局ひとり淋しく田舎に戻る
ジジイを描いた感動の物語
 ....
今年も届いた母からの小包

まずは
?AKB48みたいな洋服がほしい?
という娘達のリクエストに応え
母が見つくろってくれた 
チェックのワンピースやミニスカート

その下には
ハロ ....
寝室の窓の外で
また今夜も
切れかかった街灯が
青白い点滅を繰り返す

この世に未練があるのか
ただ惚けてしまったのか
それとも
死二ユク前のあがきなのだろうか
今夜も
わたしの静 ....
どんなに騒いでいても
静かに眠っていても
来るものはくるのだ

 小川一本の県境
 だからといって
 
 天候が
 変わるわけでもないのに
 天気予報は変わる

 水の性質が ....
コートの袖に去年がついていたの
で振りほどき
目の前を続けるの
です
名前のない雨が一粒一粒
ざあざあと集団自殺すれば
水槽から濁った冬があふれだす
私は言葉を投げつけたの
に水面には ....
反社会的勢力どころか
完全に体制順応型で
サラリーマン生活30年間
上司に楯突くことなんて
一回もないし
逆に後輩に意見されても
うんうん頷くだけの
後藤さんのお父さんが
リストラを機 ....
冬の肌は
こわれもの

夕餉の火を落とし
手にたっぷりと
クリームを塗る
ひび割れから
そっとしみこむように

日常というものは
重力がある限り
何処に行ったとしても
そう変わ ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
飛行模型___(第三稿)- るるりら自由詩26*14-1-6
点滅信号- 中村 く ...自由詩1014-1-6
四谷テロリスト専門学校- 花形新次自由詩514-1-6
ロンサール- 藤原絵理 ...自由詩414-1-6
エーテル_8- 草野春心自由詩314-1-5
異文化- 自転車に ...川柳314-1-5
あなたの語る物語- keigo自由詩514-1-5
哀しみのスーツ- 御笠川マ ...自由詩314-1-5
メモ- ichirou自由詩16*14-1-4
ほんとうの魔法使い- 栗山透自由詩114-1-4
ぱたぱた- 梅昆布茶自由詩2114-1-3
機織り- そらの珊 ...自由詩17*14-1-2
大きさ- ichirou自由詩10*14-1-2
アンテナ- itukamitanij ...自由詩1*14-1-2
採用面接- 花形新次自由詩314-1-2
ミュウ_トーン- 砂木自由詩10*14-1-1
さらば!目の前の壁よ- ichirou自由詩10*14-1-1
一月一日に- ただのみ ...自由詩24*14-1-1
警備の人- モティー ...自由詩214-1-1
終の日- たま自由詩25*13-12-31
約束- ichirou自由詩9*13-12-29
そんな世界で- 自由詩6*13-12-29
マウンドにて- まーつん自由詩19*13-12-28
糖尿物語- 花形新次自由詩413-12-28
味噌漬けと詩集- 夏美かを ...自由詩32*13-12-27
死二ゾコナイ- そらの珊 ...自由詩17*13-12-27
越年- イナエ自由詩18*13-12-27
365+1- 左屋百色自由詩9*13-12-26
後藤ファーザーPARTⅡ- 花形新次自由詩213-12-25
こわれもの- そらの珊 ...自由詩2213-12-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216