わたしはわたしの詩の中から
書いているわたしを見つめていた
ある日それは贅肉を削ぎ落とす行為
やがて臓器を切り売りして
かつて愛したものの首を絞め
部屋中に灯油を撒いた
見限ることにしたの ....
焼肉屋へ行き野菜だけ食べている

死ぬ間際にダジャレを言った

ゴルフウェアで葬式に出た

崖で演説している

領収書をヤギに全部あげた

サスペンスだが犯人がいない

泣きな ....
ものごころがついた頃から
僕はどこまでも透明に近い
風船だった

鳩時計式の心臓から伸びる
静脈と動脈が一番こんがらがったあたりに
震えながら潜んでいる僕自身を
誰もがたやすく見つけ ....
おおきな鉄の
かばんは
おもい
かばんのなかには
かばんのかたちの
空間が
ひとつはいって
いる

よってたかって
見つめられた
少女や
きれいに
彫られた蝶などが
ま ....
吐血トッカータとフーガニ短調 院内の傷害事件蟻の道 水中花午前三時の仮眠室 ありがとうを言わない手が僕の頬を斬った がんばれと言おうとした口から二酸化炭素が出る 黄と橙色は
とてもよく似ていて
それはおそらく
同じ季節を生きているからだ、と
ふと思う
遠い山並みを眺めれば
それは混色されて
日び
上書きされていく
油絵のようだ
厚塗りされた ....
採血の内出血や冬の虹 蝉時雨モニターアラームの幻聴 心電図の警告音や雪の影 夏にオリオン座見えまだ会社 やわらかい殻にいっぱいの息

わたしは風船だな

見える触れる存在を

地上に繋ぎとめているのは

幼子の手のひらのような柔らかい絆だけ

父の肩車でぽってり眠ると

結んだ力 ....
窓が溺れている
僕らが雨に気づくまえから


窓が溺れている
灯りを消して微睡むときも


窓が溺れている
ひっそりと溺れている
カーテンのむこう側で
水面もなく 海底もなく
 ....
ぼくの中に少年のぼくがいて
ぼくの中をぼくが歩いている
ぼくの中を少女が歩いていて
ぼくの中を
何人ものぼくが歩いている

ぼくの中をあなたが歩いている
あなたは背を向け
ぼくの中でち ....
  全開にすると全世界が流れだす蛇口を、今日もきみは10%ひねる 自分の半分を見えないようにしていてくれた人

死んでしまった

ふと鏡を見ると

泣いて突っ立つ他人
街に降り立てばビニール傘が
しろい灯をあびて泡立ってる
一秒迷って そのまま あるいた


いつも他人の水を掬っていた両手に
排気によごれた透明なしずくが寄り添う
僕のからだは重い ....
夜の公園を歩く二人は
茂みのむこうに一匹の
アリクイがうろついているのを見つけた
なぜ、こんなところに
動物園から抜け出したのか
それともどこかで飼っていたのか
あるいは皆が知らないだけで ....
誰かと会って話をする
誰にも会わないで話をする
雑貨屋の前で喧嘩をする
寂しいことばかりを伝え合って
どっちが正しいか競う

なんともよ
戦争みたいだね
お互い
こんなことやりた ....
その人は初めに水のこころについてはなした
澄んだ水の中からうまれる
詩について
素早く動く魚影を追って
澄んだ水の中にだけ住む言葉を
手掴みにして詩をすくう 

その人は今日 死者の位置 ....
という一文が一字一句正確に
記載されていたかどうかは
覚えていないんですけど
とにかくなんだかそういう意味の言葉を
どこかのインターネットのページであるいは
どこかの図書館の片隅の何ページか ....
赤い夜が来る
来ている
窓の外
サッシの隙間から
ぬるり
じわじわ
入ってくる

壁をつたい
床をすべり
絨毯の下にもぐり
中心から
表面に
染み出してくる

見ているし ....
 
かなってないから 夢

かなえたいから 夢

おいら 夢喰って、生きてます




 
水面に風の足跡
揺れる山々

赤い花白い花

虫に食われ 
風に破れ 
ぼろぼろの葉

あれがぼくだよ

遠い日 
ほど良い大きさの
バスタブに浮かんだ生きもの

池の面 ....
電子でも
高音でも
もうなんでもいいから めの奥に巣をつくる泣きたがりを焼いて
みつめる画面が放つ頭痛と
どーにもならんただここにいる俺嫌

いらない
そんなことな_


 ....
久しぶりに息継ぎしたら
歯磨き粉みたいな
ノスタルジイが
喉に染み渡った

垣間見た空は遠すぎて
その場限りの
センチメンタルなんて
届きそうになかった

きっぱりと反転して
 ....
週末3連休でバイトもないから
金曜4限の授業さぼって実家かえった

久しぶりに手づくりのおしることか飲んで
再放送のドラマみて「あははあは」って笑って
シチューつくるのに牛乳切れたって母さん ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
乖離の音- ただのみ ...自由詩17*14-11-29
何やら深い事情がありそうな一行詩- 左屋百色自由詩7+14-11-29
風船- nonya自由詩17*14-11-29
鉄のかばん- はるな自由詩514-11-29
吐血トッカータとフーガニ短調- 北大路京 ...俳句214-11-28
院内の傷害事件蟻の道- 北大路京 ...俳句114-11-28
水中花午前三時の仮眠室- 北大路京 ...俳句214-11-28
ありがとうを言わない手が僕の頬を斬った- 北大路京 ...自由詩514-11-28
がんばれと言おうとした口から二酸化炭素が出る- 北大路京 ...自由詩1414-11-28
秋のフレイム- そらの珊 ...自由詩20*14-11-28
採血の内出血や冬の虹- 北大路京 ...俳句314-11-27
蝉時雨モニターアラームの幻聴- 北大路京 ...俳句214-11-27
心電図の警告音や雪の影- 北大路京 ...俳句214-11-26
夏にオリオン座見えまだ会社- 北大路京 ...自由詩314-11-26
ぷにゅーま- ただのみ ...自由詩12*14-11-26
窓が溺れている- 吐水とり自由詩7+*14-11-26
心象__- イナエ自由詩18*14-11-26
(【神話の掌】)※一行詩- ハァモニ ...自由詩9*14-11-26
他人- さえっこ自由詩2*14-11-25
雨音- 吐水とり自由詩6*14-11-25
アリクイのアリバイ- やまうち ...自由詩4*14-11-25
インサイド・インサイド- 竜門勇気自由詩114-11-25
- 島中 充自由詩7*14-11-24
キノコは重力を知っている- Seia自由詩214-11-24
赤い夜- Seia自由詩114-11-24
生きてます- 殿上 童自由詩23*14-11-23
睡蓮- イナエ自由詩9*14-11-23
Delete_Delete_Delete- 吐水とり自由詩3*14-11-23
- nonya自由詩15*14-11-22
素直に生きたい- 吐水とり自由詩7*14-11-22

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