寝息もかたちを持つ生々しい夜に
生きていることははずかしかった
熱と湿りを帯びるからだが
その振動や重みが

やがて夜の裾がめくれはじめ
青と赤が互いを超える
はじまりとおわりを混ぜ ....
 


なんでもいいけど
らんらんらららん

いつでもいいけど
らんらんらららん

気まぐれに鳴いて
にゃんにゃにゃん

縁側で昼寝するの
にゃんにゃにゃん


よしえ ....
葉を落とした蔦は陰鬱な妄想
囚われた家も人も沈黙を叫ぶかのよう
十一月は開けっ放しの箪笥
風や霙しか仕舞われていない空の空

冬は心の真中から始まる 
だがものごとの始まりは不明瞭 
 ....
  羊たちは口をそろえて
  ここは退屈だ ここにはなにもない と言っていた
  それから達者なムーンウォークでじぶんたちの{ルビ塒=ねぐら}へ消えてゆく
  唇にしまいこまれた狡猾な秘 ....
いつも 羨ましいと 思ってた
いつか 欲しいなと 願ってた

願いが 叶った 七年目
ラッキーセブン の ストライク

流れる涙 玉のよう
溢れる心 波のよう


花の 好きな 母 ....
小学5年の娘から
毎度毎度の
近況報告


あのね
ママが風邪ひいて寝込んでる
パパが心配するから
口止めされてたけど
メールは口じゃないから いいよね
だから
おみまいの メー ....
 木枯らしがいろどり集めさらいます頬を伝うは無色な涙


 秋だから人恋しくて鍋に浮く豆腐のようにゆらいで誘う


 街中をクレヨンで塗り準備する赤もいいけどここは黄色で


 ....
非常階段には
扉があって
内と外が隔てられている
内のものかといえば
そうでも非ず
外のものかというえば
そうでも非ず
非常のために作られた階段
日常では使われない
避難通路

 ....
朝早く
雨の音で目が覚めた
薄い波板を叩く音がする
風が椎の実をまき散らす音がする
夢で雨の中を歩いていた

海辺の町で暮らしていた頃
一緒に暮らした女は
落ちていたスニーカーを見て
 ....
おまえに会いたい

誰よりもまず
おまえに会いたい

おまえのあどけない
頬に触れたい

おまえに触れてしまえば
若い女の誘いの言葉も
金銭目的の悪魔の囁きだと
綺麗サッパリ振り ....
『腐りかけが美味い』腐っていた 贈ったポエムが公開されている 危篤の知らせ聴く握手会へ向かう途中 地平線の上に青く燃える空
胸が焼かれていく

目を開かない私を見て
赤目の鳩は首を傾げる

白い花なら要らないよ
たくさん土に眠って居るから
胸に飾った赤茶けた花
これで息が出来る
 ....
どうしたものか
会話の平行線

結論が見えないので
この辺で
補助線を引こうか

取りあえず
二等辺三角形にしてみると

やっぱり
相似形だったね
五時間半のパートも毎日つづくと
腕も、足も、腰も痛くなって
お風呂上がりにはからだじゅうに 
星を貼って、寝ます
星は、
ツボとよばれるからだの黒点に貼るから
いくつか貼ると
わたしのか ....
       生まれたね
       やさしい手で研がれ
       水をたっぷり
       ふっくらつやつやと
       今日は卵にしようか
       それとも納豆 ....
膝下五センチのスカート丈
三つ折りの白い靴下
おかっぱに切りそろえた髪
私は校則通りの平凡な中学生

ふくらはぎ下までのスカート丈
伸ばしたままの靴下
パーマがかかった茶髪
そう、あな ....
        窓ガラス
        伝いおりる
        雨粒ひとつを
        ゆびで追う

        祈りとは
        この雨のような
        ....
       そのとき、
       とおくがみたいと
       そうおもった

       朝と夜のはざまで
       そのひとは背中を向けていた
       けむ ....
いつもカメラにフィルムを入れずに
写真を撮るのは
大切な一瞬の
記録を拒絶しているから

それでもシャッターを切るのは
シャッター音とともに
大切な一瞬を自分の記憶に深く刻むため

 ....
山道は
うつらうつらと 川のように曲がりくねり
日差しが 折り紙の 折り目のよう
知識の折りたたまれた場所に
潤うしい硯の前に 座ろう



花は、テーブルにひとつあれば いい ....
              131124


ひぃーふぅーみぃー
ひとさし
なかゆび
くすりゆび
3本指を押っ立てた
一刺し100円
消えいりそうな声 ....
風邪をひいて一日寝ている
よくもこんなに眠れるものだ
寝ては目覚めてまた夢を見る
夢で野垂れ死にしても不思議ではない
見知らぬ旅館に隠れている
ドアが開いたかと思うと風呂上りの子どもが転がり ....
 3 足のある眼鏡

わたしの仲間は誰でも言うのだが
決して信じてはいなかった
「眼鏡には足がある」など

だが 今朝 眼鏡が消えた
確かに洗面台の横に置いたのに
顔を洗っている間にど ....
誕生日いがいは
お祝いの日じゃない
なんでもない日が
ずっと
毎日続いているけど
グッと耐えて生きていく

    🌼

私は今
自分という人間を
ふるいにかけて ....
硝子ケースの中にある、{ルビ木彫=もくちょう}の
酸っぱく熟れた{ルビ柘榴=ざくろ}から  
赤い粒等は顔を出し  
薫りは鼻腔に吸いこまれ
僕はひと時、酔い痴れる――  

美術館で立ち ....
さみしい
さみしい
さみしい

と言っていたら
一人づついなくなった

いとしい
いとしい
いとしい

と繰り返しても
もう誰もいなかった。
あたし世界中を旅するの

大学病院小児科病棟の主
チエちゃんは言う

イチロウにやる!

僕と同い年の女の子
チエちゃんはいつも上から目線

僕は週に一度か二度
グリコのおまけを ....
(ボクめせん)


ボクね
けっこうはながきくんだ

あまいイチゴのにおいとか
けむたいたばこのにおいとか
くっさいオナラのにおいなんかも
すぐにわかるんだ
かあさんはいつも
 ....
Lucyさんのおすすめリスト(6448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
絵筆- はるな自由詩913-12-1
よしえさん- 自転車に ...自由詩4*13-12-1
裏表紙- ただのみ ...自由詩22*13-11-30
羊たち- 草野春心自由詩313-11-30
青薔薇- 藤鈴呼自由詩3*13-11-30
笑い泣き- ichirou自由詩9*13-11-30
アイスクリームな夜- 石田とわ短歌16*13-11-30
【非常階段】_詩サークル「群青」11月の課題「非」への提出作 ...- そらの珊 ...自由詩1913-11-30
雨の日- まんぼう ...自由詩313-11-29
おまえに会いたい- 花形新次自由詩813-11-29
『腐りかけが美味い』腐っていた- 北大路京 ...自由詩913-11-29
贈ったポエムが公開されている- 北大路京 ...自由詩513-11-29
危篤の知らせ聴く握手会へ向かう途中- 北大路京 ...自由詩213-11-29
雨曝しも厭わない- 雨慈ムシ自由詩213-11-29
補助線- ichirou自由詩10*13-11-28
星座- たま自由詩35*13-11-28
生まれたての朝- 石田とわ自由詩15*13-11-28
さくら色の息吹- 夏美かを ...自由詩32*13-11-27
雨のむこうに- 石田とわ自由詩12*13-11-25
とおくへ- 石田とわ自由詩11*13-11-25
あなたがわたしを拒絶しないと信じたいから- ichirou自由詩8*13-11-25
消えるには少し速い- るるりら自由詩19*13-11-24
消えるには少し速い- あおば自由詩10*13-11-24
風邪と悪夢- ただのみ ...自由詩21*13-11-24
年を取るとはこういうことか2- イナエ自由詩17*13-11-24
【_なんでもない日_】- 泡沫恋歌自由詩18*13-11-24
柘榴の実ー高村光太郎展にてー- 服部 剛自由詩613-11-23
ひとり- クナリ自由詩12*13-11-23
グリコのおまけ- ichirou自由詩10*13-11-22
におい- hiroto22自由詩6*13-11-22

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