君のために生きるから君のためには死ねない 鏡ばかりを見ていた
悲しかった 子供の頃の
寂しかった 思い出が
日没の玄関の彼方に


緑の芝の中で
埋まって そして 死んだ朝
あの頃は
女だった 時間を忘れられた


 ....
 
 
アパートに似た生き物が
背中を掻いている
古い窓を開ければ子供の声が聞こえ
秋の風も入るようになった

父が死に
母が死に
君は僕と同じ籍にいたくないと言った
もう昔みたい ....
そうですね、
青に白を混ぜても
水色にならないのが現代詩ですから
かと言って
テニスコートでサッカーをやるのが
現代詩というわけでもない
だからわたしは
現代詩の闇について
そこに吹く ....
引越しが落ちついて
さあどこかに食べに行こうという算段になり
歩いていける距離といえば
とんかつかフランス料理風か喫茶店かお好み焼きだった

「お好み焼きアキちゃん」は
とびきりの笑顔のふ ....
哀切という音を見送る 九月の蝉声 あれはハーメルンの笛だろうか  
ごめんなさい

ごめんなさい

ぼくに、ごめんなさい




 
ありのままをみせる蟻はいないけど、わたしたちはあるがままに暮らす人だったので、ゴシック体でゴシップ斜め微笑み返しでお互いの口の中へウィスキーボンボンを放り込み、舌べらで潰しあった。薄っぺらな唇を噛んで ....  
自転車の花が咲いたよ
靴ひもの言葉で
僕は君に告げた
今日も生活の中で
信号は赤から青へと変わる
軟らかなコンクリートの
優しさに包まれながら
もう少し眠っていたいけれど
僕の身 ....
TOKYO
小さな文字が
大写しされ
会場が
街が
歓喜で満ちる

2020
TOKYO
私たちは
皆どこかで安堵する

(そうか)
(とりあえず)
(そこまで未来は続くら ....
何かを落とすように
真っ直ぐに落ちる雨
今頃、彼女の家の屋根は
だらだらと地面に水を落としているだろう

買い物の帰り、彼女の家の中から
ピアノを弾いている音が聴こえたんだ
一年前に彼女 ....
(ボクめせん)

かあさんは今すっごくおこってる
ピリピリしていたいくらいだ
まぁ、だいたいボクのせいなんだけど

でもボクは
かあさんのじゃくてんしっ ....
秋雨前線が
垂れ下がった
ベランダの
とある午後に

室外機が
押し黙った
ベランダの
とある挟間に

アブラゼミが
ひとつ
転がっていた

季節の掌から
垂直落下し ....
羽矢と霧矢は まゆみの木を みずからの眼力で選び
切り落とし弓と成し、その矢を射る。
深い霧の中に 白百合が群生している
この村には いまは おなごしかおらんけんど さすけね

 ....
               130906




五重にお取り下さい
と聞こえたので
5枚頂いたところ
白い目で睨まれた
翌日は
 ....
進むためでなく 靴を履き

学ぶためでなく 本を読み

守るためでなく 傘を差し

愛するためでなく 言葉を交わして


そうやって 逃げるために 生きてきた
私の目の前には
ま ....
チャヤプラオポペンボンベンバッファナギャ私の星のアイシテルです 謹んで逮捕されます 袋とじを開けて唇が割れる 国民の7割が増税を容認しているという

この国の財政悪化だとか

欧米の高い消費税率を参考に容認しているのだろう

そんなんだから

私たちは民主党を圧勝させたり

自民党を圧勝さ ....
雨の匂いが
潜んでいる

濡れた靴下の爪先に
よれたハンカチの糸に
ほつれさせたじーぱんの穴に
更紗の青い染料に
ぱあまねんとがとれかかったおくれ毛に
やすりをかけたかかとに
ポケッ ....
 出場種目を決めるホームルーム
 男女を問わない千五百メートル走なんて
 陸上部の長距離走者でもないかぎり
 誰もがいちばんいやがる
 手を上げる人なんていないのに

 コーナーで  ....
 九月の雨


今日は雨降り
九月に入って初めてだ
小雨から本降りになると
コーヒーショップの窓の外を
アノマロカリスが泳ぎ始めた
カンブリア紀の海棲生物だ
雨足がさらに増してゆ ....
現代詩よ

今日も

わからないのか









それならば
わからないまま集め
テーブルの上に並べる
手のひらより大きな現代詩
にぎり潰し
/吸う
詩人 ....
このしどろもどろっぷりは

階段を上るたび
右足だっけ左足だっけと
迷って
足が
しどろもどろ

お通夜で
名前を書くには書けたけど
震えて筆がキャップに入らず
手が
しど ....
トマトは好きだけど
トマトジュースは飲めない
っていうのと
豆腐は好きだけど
豆乳は飲めない
っていうのは
同じこと?
と彼女に聞かれたので
どうかなあ、
でも
僕は
牛肉も牛乳 ....
ノートのすみに書きなぐる言葉たち
隙間なく真っ黒になるまで書いてから
ちぎって筆箱に入れていった
ひとに見られないように
ぐちゃぐちゃに丸めて

すぐに筆箱は
切れ端でいっぱいになった
 ....
蚊取り線香に
火をつけようとしたら
この家のどこにも
火がない事実に愕然とした

チャッカマンがきれている
マッチもない
かまどの代わりにIHクッキングヒーター
風呂場には電気温水器
 ....
半沢直樹というタイトルのドラマを
ようやく第4話まで見る
ていうか
詩人は見るの?見てる?ねえどおなのよ?(お姉調)
まあともかく

生きるってこんなに大変なんだよ
騙したり貶めたりお金 ....
     くっぴんに雨浅く

    猫っかぶりで畳遊泳

     主張弁解の昨日より

   謂われなき明日を詠いたい

      六法全書を枕にすると

窓の向こうに{ルビ ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
君のために生きるから君のためには死ねない- 北大路京 ...自由詩1813-9-10
昔の漫画の1コマに- 番田 自由詩313-9-10
電話- たもつ自由詩2313-9-9
強い風の歌を聴け- 左屋百色自由詩14*13-9-9
アキちゃん- そらの珊 ...自由詩20*13-9-9
九月の蝉- そらの珊 ...短歌813-9-9
ごめんなさい- 殿上 童自由詩15*13-9-9
WORD+L=WORLD - 阿ト理恵自由詩19*13-9-9
生活- たもつ自由詩913-9-8
東京2020- umineko自由詩16*13-9-8
真っ直ぐに落ちる雨が綺麗- 北橋勇輝自由詩1*13-9-8
じゃくてん- hiroto22自由詩1*13-9-8
夏の欠片- nonya自由詩17*13-9-7
羽矢と霧矢- るるりら自由詩15*13-9-7
ご自由にお取りください- あおば自由詩16*13-9-6
逃げるために- 自由詩313-9-4
チャヤプラオポペンボンベンバッファナギャ私の星のアイシテルで ...- 北大路京 ...短歌713-9-4
謹んで逮捕されます- 北大路京 ...自由詩713-9-4
袋とじを開けて唇が割れる- 北大路京 ...自由詩313-9-4
いい方向に- 吉岡ペペ ...自由詩713-9-4
誘惑- そらの珊 ...自由詩13*13-9-4
洋子ミーツ青春千五百メートルランナー- 平瀬たか ...自由詩6*13-9-4
九月の雨/赤トンボ- 壮佑自由詩25*13-9-3
酔いどれ現代詩- 左屋百色自由詩10*13-9-3
しどろもどろ- hiroto22自由詩6*13-9-3
満月の夕(ゆうべ)- そらの珊 ...自由詩10*13-9-3
言葉たち- 栗山透自由詩6*13-9-3
- そらの珊 ...自由詩10*13-9-2
イプシロン・シンドローム- umineko自由詩13*13-9-2
くっぴん- ただのみ ...自由詩18*13-9-1

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