議長!
真行寺君
女子高生の夏服を
タンクトップにする法案は
余りにも独善的かつ
男性目線過ぎで
絶対に認める訳にはいきません!
「早く質問しろよ!」
なんだ、その言い ....
きみのスマホ わたしのいえの野菜室 かべがみの色がおなじなんだ
そのポット洗浄中だよあとにして 気だるいね、ダメだよ麦茶あげる
やりたいな大事なときほど目くらましあまいその日ぐらし ....
職業は会社員
仕事は数字を殺すこと
会社に入るまで知らなかった
仕事は数字を作ることだと思っていた
ところがそれは間違いで
一年の始まりにはすでに数字が
月の始まりにもやっぱり数字が
山 ....
マジで俺もうダメだと思った
大学辞めることになった時
退学 病める心 わかった
お前の好きなように生きればいい
なんて言ったってコミュ症なのに
関係切った虚無僧の身
焦がれて枯れて 散って ....
ページを捲っていくと
その先に
廃線の決まった駅がある
名前の知られていない従弟が
ベンチに座って
細い背中を掻いている
とりとめのない
日常のようなものは延々と続き
梅雨の晴れ ....
振り返りもせずに愛は逝く
小さな誤解を積み重ねて塔のうえに登る
そこから遠望する世界を胸に抱いて
おびただしいビジョンを想い描いて
立ち止まりもせずに愛は逝く
高邁な殻を脱ぎ捨てて脱皮す ....
わたしは海の月
波間を漂うお月様の影です
仲間があなた達を刺すこともありますが
JAWSほどの脅威でもないので許してやってください
ときどきあなたがたの住む都市という
人工世界を ....
瓦全の空を想像で謳い
何時の夜も静謐なはずで
月に吠えるのは気忙しい隣の犬だ
希望とは氷菓の当たりくじに似て
詩は偽悪
然し最早修辞しか無いし
完美な幻燈を暗幕に映じ
畸人となっ ....
ハイスクールの生徒だった頃
バスを待つ間、暇で
バス停のわきにある
コインランドリーに
何の気なしに入ったんだ
そこで
乾燥機の中で回転する下着類を
見てしまった僕は
それ以来
コイ ....
どっちでもいい
君が蕎麦を喰おうが饂飩を喰おうが
君の人生だし
君の昼飯だ
ただ
ただな
今、蕎麦喰ってるのに「饂飩食べてます」って嘘つくのはあかん
俺、関西人じゃないけど言う
「それ ....
裏通りの汚れた酒場の階段で
少女が泣いてる
馬鹿みたいな拳銃を下げた警官に
殴られた左瞼を腫らして
「断らずに寝ればよかったんだ」
「そんなことしたら赤ちゃんが死んじゃう」
「死なない ....
水牛の角をしゃぶりあげる農夫
爪の間で黒く光る唾液で
乱雑な本棚に覗く
オイルライターの火を消してる
腐った出来損ないだけが乗れる
朝晩三本のバスに揺られる俺はそれを見てた
膝 ....
いっとき
誰かをおもい
泣いたとしても
朝が来れば
人は顔を洗い
食事をし
読みかけの本の頁を開く
晴れていれば
陽を浴びに出かけ
つばめが巣立てば
ほほえむでしょう
四葉のクロ ....
藤は支えが欲しかった
己が生きて行くための
桜は藤を必要としなかった
だが支える力は持っていた
今では一本の木のように
鬱蒼と密にからみ合うが
異なる性を持つもの同士
時を違 ....
くたびれた我が身に
赤い旗がいくつも立つ
宣告は容赦なくて不要物に
なる日もとおくはない
息子達のために生きているつもりでも
やつらからはなんの音信もなくて
CSN&Y
ぼくたち ....
あなたは、ぼくじゃない
ぼくは、あなたじゃない
でも、わかりあえないわけじゃない
私は今日も渋谷にいた
スクランブル交差点の人混みに紛れていた
疲れているときは ただそうすることだけが
私自身を確かにする
今日 友人は予定があるのでいなかった
私はドトールコーヒー ....
小さなへびかと思ったら
いつかちぎれた
しましま模様の靴紐だった
だとしてももう
それをくぐらせるズックの穴がない
わたしにはもはや必要ないものだったので
さよならを言って
立ち去るくら ....
おとなになれなかったこどもは
おとなロボットに乗った
大きくて頑丈 パワーがあって
こどもには持てない武器をたくさん搭載していた
こうしておとなロボットは戦場へ出て行った
いったい誰がおとな ....
そうだったよね
くねっとすること
ぺとっとして もぞもぞして
変な感じがそのうち分からなくなる
それって変態じゃない?
とわたしが言うと
とてもすまなそうな顔をしながら
胸に ....
渋谷文化村ミュージアムをくだって
H&Mを左に見ながら
道玄坂下へ至るあたり
雑多な国籍の若者や
清掃するおじさんや僕のような納品車
いつものスリムな店長は
つけまばっちりのかわい ....
冷たい石の陰に身をひそめる蜥蜴
葉の裏で翅を休めるクロアゲハのように
公園から木影のはみ出している場所へ
車をすっと 滑り込ませる
小柄な老女が日傘をさし
現場作業員の日焼けした顔の向こ ....
雨上がりのそら
草原に敷かれた鉄路
長大な貨車を曳く機関車が
ゆっくりと風景をよこぎってゆく
産業革命をささえた心臓が
風景のなかで鼓動している
そんないまではめったに在り得ないシ ....
いつの間にか
誰かに訴えたくなってる
自分は幸せだと
いつの間にか
誰かに言い訳したくなってる
自分は悪くないと
愚かなことだ
もしそれが本当なら
誰に伝える必要があるだ ....
ファミリーレストランで食事をしていると
同じ形をしたファミリーがやって来て
西の方角から順番に着座した
ブラザーはシスターに
シスターはマザーに
マザーはファーザーに
それぞ ....
僕にみずみずしいコップ一杯の朝をくれないか
活力に満ちた生みたての卵のような生命を
天のフックから吊るされたマリオネットのように
きょういちにちを微笑んで過ごしたいから
おはよう
僕のベットの隣に君がいる
肉と皮を蒸発させた君がいる
地上に置いていった骨だけの君がいる
ろうそくの炎が揺らめいている
数本の線香のか細い煙が揺らめいている
僕の ....
150524
過去問はすべて解くこと
それが常識
それがここに居られる最低条件です
過去問が解けないようでは、これから先に進めるわけはないでしょう
そんなこ ....
パンツが脱げない
言葉からパンツが脱げない
たった一枚なのに
揺るがないものが揺らぐ
仕方のないこと
ありのままを見ているつもりで
水鏡に映った姿を見ているから
冷やかな風にさざなみ
優しい陽射しに微笑み
自らの夢を重ね映して
時を凍らせた写真 ....
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