ほんとなんてものがないなら

うそをついて

うそがほんとになるまで



 
夕暮れを見ていた
私に何も思うことは無い
マンションの上に沈んでいった夕暮れ
私は近所の通い慣れた道を歩いていた

久しぶりに見た 夕暮れ
そして 明るすぎる 街並み
子どもの笑顔が ....
君は白のクレヨンしか持っていない。
クレヨンケースは白一色。
他の色を持つことを嫌い、
ただただ白の美しさを好む。

白しか持たない君に、
僕は黒い紙を渡した。
君の白は光となった。
 ....
祖母のつくったまめごはん
白いごはんのなかに
緑のまめがぽつぽつ
家族はあまりすきじゃないけど
だまってたべる

白いおちゃわんに
緑のまめがぽつり
おばあちゃんもぽつり
すきじゃな ....
BBが死んだんだ

集団的自衛権なんてどうでもいい
あのトーンも
あのチョーキングも
もう存在しないんだ

法整備とかどうでもいい

でも
多分
BBはあいつのこと嫌いだと思うか ....
 霧の漂う高原で朝を迎える
 冷えた暖炉に薪をくべる時
 私の内側で眠っていた生命の光も
 優しく穏やかに目を覚ます。

 何かが覚醒するときに感じる小さなエクスタシーは
 すでに準備 ....
守ろうとしなくては
守ろうとしない
守るのには体力がいるから

知らなくては気にしない
関係が無いから

直情的な感情で理想論を並びたてるが
その裏で排他していることを知らない
そし ....
現実から逃れるためではない
現実を死ぬまで生きる
そう 何処かで決めているから
扉も窓も開けたままにしてある
鍵は壊れたまま
入口は出口で出口は入口
外側は内側で内側は外側
脳が現実だと ....
桜の木折ったこと正直に言うまた新しい春が来ました 君の右側がどんどん物化してゆく

歩くこともままならない
食事することもままならない
まして字を書くことはままならない。
自分の署名すら出来ない。
君は苛々する。

もうだめかも知れな ....
平面の布に
針を刺していく
そうして出来た
糸の道を引くと
操られるように
現れる
立体の波は
少女の真新しい綿のスカートの裾を
縁取って踊った

風、曲面のゆらぎ
影とひかり
 ....
僕の靴墨に汚れた手を握らない
横顔ばかり見せて正面の微笑みを見せない



この齟齬は、僕の気持ちは
一方通行の迷路へ向かう
走り続けるジープを追いかける子供
チョコレートを欲しがり ....
テトリスの長ーい棒が出ないまままた新しい春が来ました パンが食べたい


結婚して子供をもうけたが
三十過ぎに発覚した病が原因で離婚
その後は親もとで闘病生活の女性を担当している
駅前のマクドナルドで聞いた
きみの近況

脳下垂体の異常 ....
箸でつまんで
ポトリ ポトリ
やわらかな壺へ
金色の毒虫入れ合うの
互いに舌を絡め
{ルビ騙=かた}ることば
海が見たい騒がしく
鳥が声が
眼裏掻っ切って
わたしたち手探りのままでい ....
新緑の木漏れ日
雨上がりの朝
ひとの気配を飲む森
まぐわうように
愛をからませて吐く息
命の匂いに満ち満ちて止まない
そんな五月のように私たちが求めて止まないころ
得ようとしていたもの
 ....
 
赤い糸

ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります

そやからときどき紅を差します



 
治療しなければ半年です

そう告げられました


でも私は治療をします

そして半年以上生きます


生きます
つるーっと
玄関から入ってきた
ひとつのボール

丸いな
手にとるわたし
明日は晴れるのかな
お母さん

きっと晴れね
これ水色だもの
受けとるお母さん
夕ご飯は何 ....
 先生、私たちの昼間が消えていきます。
カレンダーに休日がひとつ、足りないのです。
青と赤の隙間に、数字のいち、が。
時計は、今、だけを、さしたがる、から、痛い。
数字が昨日と明日を覚え ....
発する柔らかな音のかたちが
まだ定まらないころ
神経衰弱でトランプを捲るように
何度も見て触れて味わって
モノとなまえが一致して行く
意味を纏うのはまだ先のこと
ちいさな器は無限に広く深く ....
             150507

からからになった台地を背負う
神話時代の住民たちが大型休日も作り上げた
なかなか好い後輩が増えて増えて
今では曲紹介する可能性を
ディスクジョキー ....
キリスト教では
全ての植物
全ての動物

統べる権利を
神が
人間に
与えたとある

とんでもない間違いである

犬と人
従属するから
犬は好ましい

ハイソサエティ的 ....
犬が寝息を立てている
ラジオから軽快なJAZZが流れる
コトコトと白ワインでトマトを煮る

犬の隣に座って
本を読む
それはとても奇妙な小説ではあるが
これと言った内容が無い物語

 ....
時間を つぶすと言うのか
やっと生まれて来た この
小さな 幼気な時間をあえて
つぶす と言うのか

梱包材のつぶらな可愛いプチプチを
訳もなく指先でつまんで破裂させるように
このささや ....
2015年4月
アメリカ合衆国連邦議会で
安倍首相が演説をした

新聞やネットには
身振りを交え
いい表情でスピーチをする
首相の写真

なかなか立派だ
内容にさえ注意を払わなけれ ....
なぜか漫喫にいるam2:45、神田は東京から目と鼻の先さ、寝てしまいたいのに眠れないのは心配性だからです、だって昨日のこと嘘だったみたい黒光る机

立派な髭たくわえたおじさまとバイオリン弾きの奥さ ....
息もないコールド・スリープの午後
艶かしい女の身体と
ゴキゲンな薬の夢
乾いて
ひび割れた皮膚の上で
上がり始めた熱が止めをさす


きみの手のひらの中、も ....
ドライアイスの冷たさが

置いた手の感覚を奪ってゆく。

触れていれば・暖めていれば

父は目を覚ますと考えた。

指先の感覚が無くなった手を離してタオルで包み

霜で覆われた父の ....
人気のキャラメルポップコーンは
不自由だ
冒険したくはないのかな

百貨店の特設コーナーに 閉じこめられたり
駅のコンコースで 長い長い列を作られる
待ち伏せされ囲われて

私の作るポ ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
うそ- 殿上 童自由詩16*15-5-18
日曜日の魚たち- 番田 自由詩415-5-18
- 藤竹自由詩2*15-5-17
ぽつりまめ- 朧月自由詩515-5-17
THE_DAY_THE_MUSIC_DIED- 金子茶琳自由詩715-5-17
小さき絵- ヒヤシン ...自由詩8*15-5-16
sigh...- opus自由詩215-5-15
わたしの部屋には- ただのみ ...自由詩19*15-5-15
桜の木折ったこと正直に言うまた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌315-5-15
物化- ……とあ ...自由詩16*15-5-14
五月のしつらえ- そらの珊 ...自由詩26+*15-5-14
ギブミーチョコレート- 日々野い ...自由詩6*15-5-14
テトリスの長ーい棒が出ないまままた新しい春が来ました- 北大路京 ...短歌415-5-14
食べる_二編- 乾 加津 ...自由詩22*15-5-14
君みみなれぬ口づけを- ただのみ ...自由詩15*15-5-12
あなたに終わらない五月を- たちばな ...自由詩30*15-5-11
- 殿上 童自由詩21*15-5-11
余命の告知- 小川麻由 ...自由詩11*15-5-10
段差のない家- かんな自由詩11*15-5-10
花________陸が海に消えるまで。- 為平 澪自由詩15*15-5-8
愚愛の詩- ただのみ ...自由詩17*15-5-8
磁石つき- あおば自由詩5*15-5-7
犬が嫌い- ドクダミ ...自由詩215-5-7
World_of_sorrow- opus自由詩115-5-7
ツブスナカレヤ- ただのみ ...自由詩15*15-5-5
拍手喝采- 眠り羊自由詩115-5-5
マジックテープを貼り付けて- こうだた ...自由詩3*15-5-5
オーティスをシンパシーで笑い飛ばしながら、それでも。- ホロウ・ ...自由詩10*15-5-4
枯れ枝。- 梓ゆい自由詩515-5-4
キャラメルポップコーンの冒険- とよよん自由詩5*15-5-4

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