追い詰められてあとは落ちるだけの夕陽 暑くなるとテラスに出て酒を飲む
夕闇手前のひとときを楽しむ

一人より二人のほうがいい
風の会話を聴きながら
今現在の幸せを更に育てる

酒の種類は驚くほど多い
どれだけの種類の酒を飲 ....
あの子がゴミだって捨てちゃったもろもろを

一ヶ月くらい水車の横に隠しておいて

さざなみがつくる境界線のもっと向こうまで

もういいやってなった一歩手前まできたら

僕ん ....
私の スカルは 玻璃(はり)の うつわ
スキルは からっぽ なにもないわ
I am a ボーンヘッド頭が固いって言われてる 
けど いつかきっと はじけるのよ
石頭なりに 夢見ているの 

 ....
団地の狭い庭に桃を植えて
安くて新鮮な桃を食べようなどと
欲を張ったのだが
日当たりは良くないので
おいしい実がなったかどうか
それも分からないまま…

たっぷりの肥料と 
水やりをし ....
ああ神よ どうか
四十五パーセントくらいの誤解をお与えください
少なくても三十五 三十は行き過ぎです
勝手な想像と思い込みで
悩んだり喜んだり
怒ったり主張したり
素敵な誤解を捧げあって
 ....
おお、おお
やってくれるとは思っていたが
ここまでとは思わなかったぜ、安倍ちゃん
いかすぜ
鳥肌ものだぜ
憲法の解釈変更で集団的自衛権を行使しようとする
噴飯のお坊ちゃま

だって、僕 ....
慈愛の糸でできた繭のような部屋は、安心だ。
管制塔のように 耳の中の音を分析する。


母の補聴器の購入のために 街にでた
街は祭り日。
耳の不自由な母と 私の世界は どれだけちがうのか
 ....
あの信号が変わる前に渡れたら
きっと うまくいく

ありふれた願を懸けた



決して走ってはならない

ありふれたルールを課した



早歩きがどんどん早くなる

早歩 ....
夜だから
長波が
響いている事だろう
コールを返さないと
pingみたいに

ねえきこえてるの

直接は
辞めてくれないか
角膜だって
鼓膜だって
継ぎ足されて
いるんだから ....
やかましい果実が無色になり
路上で処女が春を焼き尽くす
目を閉じて
梅雨空を写生した君が
葉の上で孤独を味わうのが六月
街は、ほら、鉄の香り

にぎやかなビルが無職になり
屋上で言葉が ....
ぬいぐるみを口にあてて金が欲しいと叫んだ 何も隠せない快晴の或る日
昼でも夜でもない街の中を
わたしは 俯いて歩く  
恐れられる吠えない犬のように そして
世界の綻びを拾い上げ  何もない空を見上げる


機械仕掛の戦略を支持 ....
なだらかな丘を映した 湖はのどかで
ラズベリーのいばらに 縁取られた小径で夢見た
ふと目で雲を追う詩人のこころには
気の遠くなるような 循環が刻まれていただろう

自然などという言葉が  ....
おしるしが来てから二日後
夜、下っ腹に引きつる痛みがあった

陣痛 前駆陣痛か はたまた胎盤が剥がれてしまったのか
ネットで調べる仰向けの オロオロ妊婦

これは我慢できる痛みだから 陣痛 ....
緑色の闇の底で
君の白くながい指が
夢の皮膜へと滴ってくる
ゆらめく窓辺では
君の可憐な劣情が
青くヒアシンス状に咲いている
電車に忘れた傘といっしょに消えてて欲しい過去 蹴破る足はないが
閉された扉の前で待つ気もない
おれ自身が監獄
   だから言葉は旅人だ
去り行く背中に
   翼など無く
     タダノモジノラレツ蟲は

   預言の首飾りの哀歌 ....
>吹いて
<吸って
<吸って
>吹いて

あたたかい息が
リードをふるわせると
やわらかい音符があらわれる

>吹いて
>吹いて
<吸って
>吹いて

さみしい唇を
 ....
とても
とほうもなくとても
すてきな小説を読んだ夜
手放してしまうのが惜しくて
胸のなかで
それを抱きしめつつ眠れば
冬由来のゼラチンは
純粋な水によって
隅々までふやけ

迎えた ....
透明なビニール傘が

人の間をいったりきたりしている

ときおりの悲しみや

優しさのように
何も失うことなく
すべてを放棄するには
消えるだけでいい
だけど、すべてをこの胸に
留めおくことは
どうしてだか、こんなにも難しい

過ぎ去っていくこの春を
刻みこむようにイメージする ....
透けるような夕刻のさざ波に向かって

餌木を投げる

こういう晩には大イカがやってくるらしい

赤い餌木

黄色の餌木

緑色の餌木、銀色の餌木、紫の餌木

を投げた
 ....
今日、月がもも色で
口をつぐむように鳴らす笛が
灯台の{ルビ灯=ラフ}をかすめて
指どおりのよい
髪にまきつく

入りくちは浅くなめらかに
奥はとおくするどい爪のかたち…

荷を ....
弱々しい泣き声を自粛して
見上げる空に満ちるのは
サファイアの海

誰のものとも分かちがたい記憶の潮に
わたしは鼓動をそっと浮かべる

きれいな言葉も醜い言葉も
燃やしてしまえ、落 ....
今年の冬は
何時もの細長い島へ避寒に行くのよそうかな
島で 子作りするでもないし
このあたりでも河面も凍らなくなったし 
餌の小魚も採りやすいし

あの島の平地にはニンゲンの巣が広がって
 ....
喜びは誰に捧げるのだろう、肉付きのいい母親の頬は弾けていた。携帯の写真を覗いては閉じる。チョコレート色に焼けた力強い腕。ながれる汗は距離を忘れ、遥か故郷の土を抱きしめていた 。

できるだけ ....
風を孕んで舞ってきた
我が家の庭木で休んでいた
台風をやり過ごしたレジ袋
ワタシを見て名乗をあげる風来坊
家柄も出生も申し分ない家出袋

台所の片隅で
日陰の暮らしを送っていても
 ....
夜中の公園
顔の無い人が二人
ベンチに腰掛け
ただずんでいる

僕はというと
犬の散歩に来ていて
遠目にその様子を見ている

二人はびくともせずに
手を重ね合わせ
顔を伏せ
小 ....
その時、理由(いわれ)のない衝撃に狂うわたしのために
あらゆる風景が恐怖の紐で吊るされていた
だが、わたしは風景の風景たらしめる骨格なのだ

わたしの印象なら壁にそってどこまでも落ちていった
 ....
Lucyさんのおすすめリスト(6448)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
追い詰められてあとは落ちるだけの夕陽- 北大路京 ...自由詩714-6-21
酒を飲む- 夏川ゆう自由詩214-6-21
だからあの子はくずみたい- カマキリ自由詩514-6-21
セモリナ_フラワー- るるりら自由詩15*14-6-19
夢を食う- イナエ自由詩18*14-6-19
イノルフリ- ただのみ ...自由詩24*14-6-18
血迷ったな安倍ちゃん- 草野大悟 ...自由詩4*14-6-18
透ける_風嘯_(すけるとん_ほいっする)_- るるりら自由詩16*14-6-18
早歩き- ichirou自由詩17*14-6-18
周波数応答- ねなぎ自由詩114-6-18
はじめてのセックス- 左屋百色自由詩8+*14-6-17
ぬいぐるみを口にあてて金が欲しいと叫んだ- 北大路京 ...自由詩914-6-17
一輪の日々- ハァモニ ...自由詩3*14-6-17
ピーター- 藤原絵理 ...自由詩8*14-6-16
痛みに強い女がうつ伏せで眠るまでの記録- 朝焼彩茜 ...自由詩23*14-6-15
夜想曲- 塔野夏子自由詩5*14-6-15
電車に忘れた傘といっしょに消えてて欲しい過去- 北大路京 ...自由詩714-6-15
今はこんな気分で- ただのみ ...自由詩17*14-6-14
ハーモニカ- nonya自由詩22*14-6-14
陰翳- そらの珊 ...自由詩2314-6-14
梅雨- フユナ自由詩7*14-6-13
五感に、刻みこんで- 茜井こと ...自由詩5*14-6-13
イカ釣り- かかり自由詩214-6-13
夜、入り江にて- 平井容子自由詩1314-6-12
処方箋- 千波 一 ...自由詩414-6-12
アオサギ独語- イナエ自由詩9*14-6-12
サウダージ_No.- アラガイ ...自由詩8*14-6-11
レジ袋- イナエ自由詩11*14-6-10
顔の無い人たちの憂鬱- opus自由詩214-6-10
はるかな個人- 乾 加津 ...自由詩23*14-6-9

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