真昼の青空にいて

お日様はいつもと同じように

まっすぐに向き合ってくれている

それなのに痩せ尖った姿を

心溶かす丸い雲の横で

薄ぼんやり見せてしまい

ごめんなさ ....
乳頭から豆乳
あなたなら
どうする
お豆さんだからって
泣き寝入りは
許さないからね

乳頭に入刀
あなたなら
どうする
刺激が欲しかったなんて
強がりはよしてね

乳頭だけ ....
胸がいっぱい

心が張り裂けそう

歯が浮く

顔から火が出そう

手に汗握る

溜飲が下がる

そして

土曜日はお休みの日

ということにして



 ....
雨降りの夜、厚い雲

独りの私に

一瞬満天の星空を観せてくれた

母の仕業に違いない

そんなこと

星になんかなっていない母にだけ

できることだから

かまきり が袖を引く
貧弱な鎌をカフスに突き立て
出勤する私を引き留める
そんな鎌じゃ 草も刈れまい
まして人間なんて 狩るもんじゃあ ないよ
生地がいたむから 
その鎌 どけておく ....
蟻だ
物凄い数の蟻だ

僕は
涎を垂らしながら
テレビのニュース映像に
釘付けになっている

パレードだ
角砂糖の数珠繋ぎだ

僕は
指をくわえながら
熱狂と陶酔の蟻の行 ....
とんぼが にげない すこしも
とんぼの 目の中に わたしが
たくさん いるというのに

あぶらぜみが にげない すこしも
目線のたかさ で    なきはじめた
あぶらぜみ わたし ....
母が
乳房を膨らませる過程で
ほろほろと
無くしたもの

父が
涙を忘れ去る過程で
ほろほろと
無くしたもの

それは僕です。


光と量子とのけし粒が揺らめく
生暖かい感 ....
声を
大きな声を
声なき声を

やめてよと泣いて縋れば

あのものたちは帰ってくるのか

{引用=
それは違うね
あの頃の私たちは
酷く子供で
大人になって
そのことが解った ....
この間、NHKスペシャルの再放送見たの、ポアンカレ予想って数学の難問を証明したロシアの数学者のドキュメンタリー。
フィールズ賞って数学でいうところのノーベル賞を受賞したのに、そんなもん要らないって辞 ....
手のひらは差し出した
昨日へと潜水し
やがて沈降に向かう
腐った魚を
捕まえようと


そこは夢精の海
繰り返される
日々が溢していった
鈍い光の残像
甘い果肉の歯触りと
悲哀 ....
私のDNAの塩基配列に
「ケ・セラ・セラ」という
遺伝子情報が組み込まれている
膨大な螺旋構造の宇宙には
母から降ってきた星屑が潜んでいる


突然の父の入院で
しばらくぶりに会った母 ....
ゆうてみて
あたしのどこがきつねなのか

そらぁ
お天気の日に雨はおっかしわなぁ
そんでもなぁ
この雨を降らしたんはあんたやで
しょぼくれた顔してうどん食べてたから
声かけたん ....
短歌を超える詩が、あってもいい
詩を超える短歌が、あってもいい
詩人も、歌人も夜はおなじ寝床で肌をよせあって
眠るのだとおもう

今日はもうなにも書けなくて
はやくお風呂にはいってあし ....
少女が恋した相手は{ルビ舟人=ふなびと}だった
{ルビ陸=おか}で生きてはいけない
それが舟人

祖先をたどれば
互いに 海で生まれた小さな泡同志だが
海を捨てたものたちは{ルビ陸人=おか ....
 パーテーションっていう教室をしきる板を2枚持って運んでるときに「阿部君磁石貸して」と声をかけられた。ぼくを呼んだのは吉田さんっていう人だった。「左のポケットに入ってるから勝手にとって」って答えて立ち .... それはとてつもない絶望であり
そして希望となった

手が白い

夜中二時前のピアニスト
ショパンの英雄ポロネーズが無音を切り裂く

何かを彷彿させてから飛び出す高音
低音も楽しみ ....
 明日人に会うので、伸ばしに伸ばした髪を切りに床屋に出かけた。逗子駅前にある床屋で、中年の男性とその母親と思しき女性の二人でやっている。男性の方は、すっとした二枚目で、恐らくサーフィンか何かをやってい .... ボクが文章を書こうと思う契機は単純なものです。
大概は、ボクの外側に転がっている、ちょうどそこにあるもの、今流れている音楽、たまたま目に入った人や景色といったものが発端になっていて、ボクの内側に長い ....
火宅、忍土、穢土 

憂き世、苦界、六道界・・・

現し世を表す言葉の群れ
生きることはすなわち
耐え忍ぶこと



包丁を左手首に当てた時は
そんな言葉達も忘れていた
何も
 ....
誰も批判しない箱の中
ぬくぬくしていて気持ちがいいよ
でもね、世界は
箱の外でまわっているの

  天の川は決壊しました
  あふれた星屑は
  流れて地上へ旅に出ます
  口を開ける ....
魚たちは
丘に打ち上げられ
濁った空気を吸っている
けものも
けだものも
身を潜めて眠っている
鳥たちはどこか遠く
姿を見せない

灯りのない街を
明るい部屋で夢想する
シ ....
はげしい頭は孤立して
手段ははしる

さわさわ濁ったざわざわを
電話線に流して
コンビニでおかゆ買って
食べて吐いて食べて
笑って吐いて

さらったあなたを冷蔵庫に保存した
刺身は2日
牛乳は1週間
 ....
昨日と今日は同じだと嘆くひとは
今日が今日のままであることを願っている。
自覚のない矛盾がそのひとを支える。

空の星
足もとの雑草
キーボードの上の埃
なにひとつ
昨日と同じではない ....
たとえば僕が
真っ白なキャンパスなら
アンリ・マティスのような
柔らかな曲線と
ほんのり暖かな色彩で
いっぱいに満たされたい

たとえば僕が
一枚の当たり馬券なら
ファンタストのよう ....
わたしが無職だったころ
茹で卵と塩むすびだけはんかちに包んで
毎日河原へ出かけていた
それしかやることがなかったのだ
アンケート用紙とかに
無職
と書くのが厭だったので
仕事を探してはい ....
 
ファミレスの床に
男の人が倒れていた
可愛そうだったので
メニューを見せてあげた
チキンドリア、とだけ言って
男の人は息絶えてしまった
警察やお店の人が忙しくしている間
僕はハンバ ....
言葉を鋭くしたくて鉛筆を削る きのう
飛び去った飛行機のように
蛾が震えていた
取り残された最後の技師が
数値を記録し続けている
薄汚れた窓硝子の向こう
森を走っていく少年あるいは少女の白い素足が
境界を飛び越えなが ....
T+74.130
Last radio signal from orbiter.{注*=Challenger timeline(UPI)}

切断された管をたなびかせながら
放物線を描いて ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
月でいて- 芦沢 恵自由詩16*12-9-21
乳頭- 花形新次自由詩412-9-21
週末までに- 芦沢 恵自由詩11*12-9-19
母の仕業- 芦沢 恵自由詩23*12-9-17
かまきり- りす自由詩16*12-9-11
パレードには行かない- nonya自由詩29*12-8-22
すこし- るるりら自由詩25*12-8-6
僕です。- 飯沼ふる ...自由詩5+12-8-3
助名願い- 三上あず自由詩512-6-20
僕のマスターベーション5- 花形新次散文(批評 ...112-5-24
深海- 飯沼ふる ...自由詩312-5-15
ケ・セラ・セラ- 渡 ひろ ...自由詩38*12-4-9
きつねうどん- たま自由詩40*12-3-21
このわたしを超えていくもの_2012- たま自由詩47*12-2-6
ひなぎく- そらの珊 ...自由詩11*12-1-18
人魚脚- ああああ自由詩7+12-1-9
夜中のピアニスト- 緋月 衣 ...自由詩10*11-12-29
ボクのマスターベーション(3)- 花形新次散文(批評 ...17*11-12-17
ボクのマスターベーション(1)- 花形新次散文(批評 ...10*11-10-19
「自殺未遂」- 桐ヶ谷忍自由詩10*11-7-14
私たちの世界- 百瀬朝子自由詩9*11-3-31
しなやかに朝を迎えたい- いとう自由詩2311-3-14
泣かない女- 阿ト理恵自由詩10*10-12-18
シーシュポスに死を!- 佐々宝砂自由詩6*09-11-10
願い- 花形新次自由詩5*09-9-22
わたしが無職だったころ- 吉田ぐん ...自由詩49*09-8-4
手遊び- たもつ自由詩909-6-19
今日もまた- 光井 新自由詩2*09-5-9
エネルギー- 片野晃司自由詩1809-4-4
断頭- 片野晃司自由詩2109-3-28

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