そ知らぬ貌で通り過ぎてゆく 誰も名前を知らない
ちいさな天使たちが まとわりついて離れない

空が落ちてきたとしても君はその歩を緩めないだろう旅人よ

猫の死骸が雨に打たれていようと
お月 ....
  昭和と平成の間にはさまって
  押しつぶされてしまったような工場を
  眺めながら煙草を一本喫う
  犬の散歩をする{ルビ母子=おやこ}は
  怪訝な顔ひとつ見せず通り過ぎる

 ....
ノーベル賞でもとらないとクラス会に行けない 膝が痛いし明日は雨 天気予報士になる 鳥や魚かぜや木の実 素朴な古代のおおらかさを
すっくりと立つ生命 つながる命 文脈のないうた

朝めざめるとかぜを見る 船をだせるか風向きは 朝餉のかおりが漂う

あいつを憎んでいた いわれ ....
雑草にみえるやまから
綺麗な花をみつけるひとは
私のきらいなひと

きらいという
気持ちに負けてなんとなく
花から目をそらす
かえりみち
雨つぶと雨つぶは
出会っても うたわない
分身だったから
うたう必要がないから
うたわないけど
静かに溶けて
ひとつになれる
みずたまりは
世界で一番平和で小さな海になった

雨つ ....
嵐の日 雷が空気をゆらして
瞼をとじても 光がときより私をゆさぶるの
わたしの心にあった 汚いものの 
沈殿させる濁った想いを
荒々しい雨風が 洗い流してくれる気がする

今日みた ....
ボクは

たくさんの中のひとつにすぎなくて

キミも

たくさんの中のひとつなんだけれど


でも

ボクから見える世界はただひとつで

この空も

あの雲も

 ....
すり抜ける右手と

後ろ向きの背中

静かに見送りながら

小さくなるのを待つ。。

(断ち切れなかった、未練の様。)

すれ違うカップルの声が

右手と同じ様にすり抜ける。
 ....
誰かと繋がりたくて
携帯を開いてみたけれど
こんな時に
話したいと思う人が
いないという事実
おかしいなぁ

面白い事があって
カメラで撮ってみたけれど
こんな時に
見て欲しいと思 ....
目を閉じて見る
夢は
蓮の花のよう
正直だけれど
謎めいたまま
枯れずに沈む
深い淵へと
黄金の斧か
銀の鯰か


目を開けて見る
夢は
小さな鉢植えだ
虚飾に揺れ ....
ヒトの形をしているのが奇跡と思える位
あまりにも小さくて柔らかかったあなたを
退院後初めてお風呂に入れた時
私の緊張が伝わったのか
あなたは火がついたように泣き叫んだ
以来あなたが極端に水を ....
どうでもいい出来事に 一日経過しても怒りは静まらない
しらけた怒りではなく シリアスなんだ何時だって

 アタシは直立不動な精神性を持っている 腹の複式呼吸の部分に

新聞の勧誘のアタシを人 ....
トラックにはねられそうな柴犬をかばい断たれた選手生命 バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール 【飛行模型】

露草の花は ひかりをうけて翼のようだから 
おだやかな 面もちで 飛び石を踏み外さないように歩く
縁側で 竹ひごが 飛行機雲のように しなやかにのびている
そのなかでも ....
赤裸々 ララ ララ 裸子植物
 裸子植物のたくましさよ
 太古の生命があるのよ

赤道 ドン ドン 肌刺す光
 光のとらえどころのなさよ
 粒子でもあり 波でもあるのよ

光よ ララ  ....
「名刺は、記号。」

だと言われたので

百枚ばかし刷って

十枚二十枚を、鞄に入れた。

「梓ゆいです。」

と言って一枚差し出せば

ひとつの記憶と

ひとつの記号にな ....
悲しみは拭えない
わざわざ拭おうとも思わない
一生分の悲しみを抱え込んだまま
何も、それは私に限ったことじゃない


虚しさは払えない
わざわざ払おうとも思わない
一生 ....
アトムのこどもです

トムキャッスルに住んでます

リトマス試験では紫色になります

エロ度凍結零級


阿ト理恵
アレルギー体質は体質だけど
今んところ
化学物質は大丈夫なのね
キツいヤツとかは試したことないけど

えっ、そういうことじゃない?
へいき違いだ?
ああ、そっちのへいきか
鬱陶しい話題 ....
 こんなところで


ベビーカーを押すお母さんが
コーヒーショップに入ってきた
乗っている赤ん坊は周囲への目配りが鋭い
スマホで大声で話している人がいたが
赤ん坊はまるでカメレオンみたい ....
逃げてはいけないらしい
自分から
世界から

逃げたくなるらしい
だれでも
いつかは

ぐるっとみまわしても
手ごたえがなくて
ふっと上をむいたら
いつでも空

足の裏が地球 ....
夕暮れどき

路地をバイクで走りながら

眠気を誘う

ちょうどよい風にゆられながら

家屋やマンションから漏れてくる生活音や話し声

屋根や電信柱の隙間から覗く空に

うとう ....
かつて誰のために祈れただろうか

飾りのついた服を着て 街を歩いていなかったか

自らさいなむひとを見捨てなかったか

酒におぼれて遠ざけたものの数々

いまどこを旅しているのか

 ....
メスザリガニが
身籠った
腹に何百もの卵を抱え
絶えずゆらゆらと揺らして
新鮮な酸素を送っている
まるで
大切なものをあやしているように

ハハザリガニが
出産した
小さな赤ちゃん ....
                   130827

早く気付くことが必要です
痛みが無くても
気にしてください
もみ手をして
この度も
 ....
「駐車禁止と貼られた紙に、ノックアウト。。。」

ぶつけて凹んだ、ハイジェットのボディーをなでながら

(一万五千円は、大きい。。)と

財布を開ける。。。

「すぐに、ここから逃げた ....
【 君の居場所 】

三丁目の角の突き当りの
有刺鉄線の向こうには
なにがあるのだろう
あの奥には 殺伐とした広陵たる 荒野がありそうだ


漠然とした目標に俯く 君に ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
旅人- 梅昆布茶自由詩1013-9-1
工場- 草野春心自由詩10*13-9-1
ノーベル賞でもとらないとクラス会に行けない- 北大路京 ...自由詩813-9-1
膝が痛いし明日は雨_天気予報士になる- 北大路京 ...自由詩413-9-1
トーテムポール- 梅昆布茶自由詩813-9-1
あかいはな- 朧月自由詩313-9-1
子守唄- そらの珊 ...自由詩19*13-8-31
どこまでも続いていきそうな予感- るるりら自由詩21*13-8-31
ひとつ- hiroto22自由詩2*13-8-31
wadachi- 梓ゆい自由詩213-8-31
現実たんたんと- eris自由詩113-8-31
ゆめよあけよ- ただのみ ...自由詩17*13-8-29
あなたが初めて泳いだ夏- 夏美かを ...自由詩34*13-8-29
粗末な怒り- 朝焼彩茜 ...自由詩6*13-8-29
トラックにはねられそうな柴犬をかばい断たれた選手生命- 北大路京 ...短歌713-8-29
バナナとファミコンをリュックに入れて家出のアピール- 北大路京 ...自由詩1113-8-29
少年よ_【三篇からなる_オムニバス】- るるりら自由詩25*13-8-29
赤裸々なとうもろこし- 小川麻由 ...自由詩8*13-8-29
私という名の・・・・。- 梓ゆい自由詩413-8-29
アンドロメダに向かってハンドキック- komasen333自由詩3*13-8-29
いまさらではありますが、折句で自己紹介してみた。 - 阿ト理恵自由詩5*13-8-29
化学平気- 花形新次自由詩313-8-28
こんなところで/大相撲珈琲場所- 壮佑自由詩13+*13-8-28
足の裏の地球- 朧月自由詩413-8-28
夕暮れどき- 灰泥軽茶自由詩413-8-28
懺悔の相手もみつからず- 梅昆布茶自由詩1513-8-28
水槽という宇宙の中で- そらの珊 ...自由詩24*13-8-28
トノサマバッタ- あおば自由詩10*13-8-27
〇〇なう。。- 梓ゆい自由詩3*13-8-27
【漠】君の居場所_- るるりら自由詩10*13-8-27

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