みんなイイネなんか押してないで

詩でも書けばいいのに

似てるなにかに頷かないで

ちょっと違う!って叫べばいいのに

秒速5センチメートルみたいに

青春に恋はしたけど

 ....
桜並木のクソ野郎


自転車での通学帰宅時に
何度もそう思った

歩行者を追い抜く時
友達と二人で通った時
雨の日雪の日など

桜木の逞しい根が
アスファルト道路ま ....
数時間硬直したままの肉体は、真っ白い砂漠の中でどす黒く腐敗する夢を見ていた、血液は破れた血管から鉄砲水のように溢れ出し、もう使いものにならなくなった皮膚に無数のラインを描いてから砂地に染み込ん .... パラリと言う音が 今にも聞こえそうな程
距離感は 遠くもなく 近いとも呼べない

厚みは ゴムほどではないが 
紙ほどは 薄くない

一本の髪の毛が すっと風に攫われる瞬間のような
 ....
今朝から重く
かたむけたあたまは
いつのまにか耳から後ろが
スズメバチの巣になっていました

どうりで
何をするにも
こめかみの奥で聴こえる
羽音が止まなかったはずです
視界 ....
三月の終わり静かに雪原を食むもの
山々はうたた寝
雲の枕に青い敷布
芽吹く前の樹木が苔のように覆っていた
――チャコールグレイに粉砂糖
それもあっという間に銀のしずく
いくつもの涙が一つの ....
針穴に糸が通った遠い日から
ずいぶんいろんなものを縫ってきた
時には
縫われることを嫌って
ぴちぴち跳ねて
てんでに海へかえってしまう布もいたけれど

人の営みのかたわらに
一枚のぞう ....
きみはずっとあるドアの鍵穴に鍵を差し込んでドアを開けようとしている、まるで、鍵を持っていることでそのドアに関するすべての権利を所持していると考えているみたいだ。確かにそれはある程度までは正しい認識 .... 魚臭い家を出て用事を済まし
いくつか由緒のある品々を眺めて帰った
金泥で書いた文字を
猪の牙でこすって輝かせるなどという
今は滅びた技法で書かれた経典を懐に入れて
額に皺寄せて家に戻ると
 ....
こみ上げる想いに潤むひとみのように
雪はこらえにこらえて雪のまま
朝いっぱいに流れ着いた三月のある日


外に置かれた灰皿の傍 四人の男が並び
みな壁を背にして煙草を吸っている
見知らぬ ....
世の中の気に入ったものすべてを集めることはできないが
ときおり巡り合う素敵な情景や言葉を僕の何処かにスケッチしておこう

ときにはロボットが生産ラインで溶接した鉄板でできたちいさな車で風 ....
よるになると
ぴい、と音が鳴る
この部屋のどこからか
耳を澄ませる
出どころを
さがしあてようと
眼をつむり
耳だけになってみる
飼ったはずはない
けれどそれは
とりのこえに似てい ....
春はすこし気持ち悪い
だるく巻きついた青空と
花屋にだんだん並びだす
ミモザもはっと白けるような
そうでもない別れと
それっぽい出会いが
ねじねじとよじれてやってくる
春はすこし気持ち悪 ....
一匹の雄の野良猫が居た、根性も身なりも薄汚い野良猫であった。他人の捨てたものを漁らなければニャアと鳴くことすら出来ず、鳴いたところで短い、汚い声を上げる程度であった。その内容も、他の猫が聞けば .... こころは
ときめかない

生ぬるい海に
独り沈む

愛のない
こころで
懸命に生きても

ただ
空しくて
哀しい

そこのそこに
落ちて
こわれる

解放
ただそ ....
――ミルカ ヌカルミ

そんな回文が虻のように掠めた時
女のなにくわぬ横顔は真新しい日記帳で 
天道虫だけが慌てて這いまわっていた
とても大切なものを落としてしまい
それがなにかも思い出せ ....
 郷愁を呑む
 換気扇は回り カタカタと音を立てる
 朝 起きがけの夢の跡とコーヒーの味は苦い
 
 悪友の葬儀は明日への吉兆
 出かけるのは僕
 喉元を腫らして タテガミのように波打つ髪 ....
不思議と書いてみる静寂な闇
完全な無は同時に底のない落とし穴
だからだろうか
誘われるように足が動く
見えないのでなくあらゆるものの内包
差し出された孤独が
標のない道を彷徨い途方 ....
窓辺に座って目の高さの夜桜を眺める

春霞の空は街のひかりを吸って灰色に濁っている

額にあたる風が花びらを舞わせている

涙のようだ

あのときわたしが流した涙のようだ

涙はし ....
その場しのぎでかけたほうきのあとが
際だたせているホコリの存在

誰もいない教室で
立ち尽くしているあの子が
完璧な掃除をめざすことは
もうない

ちょうどいい汚れを残した部屋で
綺 ....
氷の針が心臓に突き刺さって苦しいと思うとき 海から全ての海水が巻き上げられてぼくの口へ吸入器のように入れられるとき きっときみはひとつの歌を口ずさむ ひとつの祈りを口ずさむ、ひとつの海の駅名を口ずさむ .... あの娘との人生は大事じゃない
僕は分からず屋で ワガママ
このだだっ広い世界には まだ見ぬ輝きで満ちていて
それが僕を手招きするんだ

あの娘との人生は大切じゃない
僕は愛なき人で エゴイ ....
包帯を顔面に
ぐるぐるまきまき

ミイラみたいで
死んでるみたいな
サナギみたいで
これから生まれ変わるみたいな

包帯まきまきの上から
油性サインペンで
新しい顔を落書きしてみま ....
{引用=
朝がほどけると、水面に横たわり あなたは
かつて長く伸ばしていた
灰色の髪の、その先端から 
魚を、逃がす 
皮膚は、透きとおって ただ
受容する 水の、なまぬるい温度だけを
 ....
おそらく期限切れのアンフェタミンがもたらしたのは
誰かを執拗に切り刻む紙芝居
生温かい数グラムの血しぶきが頬にへばりつく感触だけが
この世界で唯一変動しない価値のように思えた

 ....
星ひとつ 星ふたつ 静かに尽きる夜

キリンは街をさまよい歩く

まっすぐな線がまだいくつも

引かれていない 幼子の 夢の灯を

螢の群れる木のように 揺らしてそっと

キリンは ....
今日はぴかぴかに舗装されているから、うつぶせのままで背中の上をどんどん歩いていっていいから。夏になればまた雲が次々とやってきて積み重なるから、ふわふわと背中のほうからすこしあたたかくなる。街路樹の根っ .... あの陽だまりに置き忘れられた深い裂け目
おれの胃袋はもう紫色の朝へ停泊していた
窓から女が見えた裸のまま
微笑んでいた カメラの前みたいに
ブラインドが降りるまでの一瞬だった
おれはその一瞬 ....
こどもたちは みな せなかをまるめて
せなかをまるめていないのは みみずのこどもくらいです
どのこも せなかをまるめて 卵やおなかの中で すごします
拡張現実を手に入れた にんげんのこどもも
 ....
音楽は子供組が舐める風邪シロップみたいなものなんだって
遠い昔にいた偉い人がそう言ったんだって
いつかのあなたがぶっきらぼうに教えてくれた
わたしは中古の楽器を担ぐあなたについてまわ ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
みんな詩でも書けばいいのに- フユナ自由詩12*17-4-4
クソ桜- しょだま ...自由詩217-4-3
誰も思い出さないその雨のことを- ホロウ・ ...自由詩3*17-4-2
墨が離れた- 藤鈴呼自由詩5*17-4-2
ハチノス- Seia自由詩417-4-1
待ちわびて- ただのみ ...自由詩11*17-4-1
虹色のさかな- そらの珊 ...自由詩14*17-3-29
開かれた牢獄の中でみんな目的だけが未来だと考えながら生きてい ...- ホロウ・ ...自由詩2*17-3-26
猫屋敷- 春日線香自由詩317-3-26
愛煙家- ただのみ ...自由詩13*17-3-25
コレクター- 梅昆布茶自由詩1417-3-24
よるのとり- そらの珊 ...自由詩23*17-3-24
春はいつも気持ち悪い- ユッカ自由詩217-3-24
哀れなAlley_Cat- ホロウ・ ...自由詩3*17-3-23
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淡水系- ただのみ ...自由詩12*17-3-23
郷愁を呑む- stereotype20 ...自由詩417-3-22
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夜桜- 吉岡ペペ ...自由詩917-3-20
そうじの時間- ユッカ自由詩13*17-3-20
塩の柱- 白島真自由詩31*17-3-20
未来へ- stereotype20 ...自由詩217-3-19
包帯ぐるぐる- まいこプ ...自由詩317-3-19
記憶を、汲む- 望月 ゆ ...自由詩27*17-3-19
あの娘の胸に赤いバラ- ホロウ・ ...自由詩3*17-3-19
夜のキリン- ただのみ ...自由詩12*17-3-18
雑草嵐- 片野晃司自由詩1117-3-16
ビショップ- ただのみ ...自由詩15*17-3-15
おせなかまるいね- るるりら自由詩10*17-3-14
音楽- DFW 自由詩12*17-3-13

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