思われニシキヘビ
風ってどんなだったか
無風のなかでわからない
こんな日々はいつまで
たずね宛て先不明のままで
前略、あなたへ
…草々、ごめんなさい
もらったもの活かせない
ごめんなさいごめんなさい
....
意地をはったら息がつまる
背中がぴりぴり痛くなる
いったん意地をはると
ひきかえせなくなる
はらなければよかったけど
吐いた言葉をどうにもできなくて
残った意地とだきあって
折れ ....
自分の真実が
真理だと勘違いしてるんだ
誰もかも
そんなの違うのだと
それさえ認められなくて
不都合な真実から
いつも目を背けてる
例外は
自己責任
....
投函口は窓に含まれますか?
なにも 間違えじゃあなかった
自転車とは 自分で ころぶから自転車
自転車の練習をして みごとに こけたのは わざと だよ
わざと 痛い目にあってみただけさ
新しく自転車を買って その ....
いろいろとくやしい
わかってもらえない
わからない
くやしい
せいいいっぱいくやしい
夢中でくやしがって夜になってしまった
だからこそ生きている
そんな気さえしてくる
だれかを ....
嘘を百回繰り返してみても
それは本当にはならない
醜い自分を
美しい言葉で飾ったところで
鏡に映る本質は変わらない
皮膚の下に埋まった弾丸を
取り出して ....
目玉焼きの黄身が箸から崩れ落ち
食卓からも外れて床に落ち
砕け散った
バラバラのきみを
拾い集めては捨て
床の汚れを拭い取る
そして再び橋に向い
目玉の白目だけを食べ終わると
味気ない ....
後悔しない生きかたを選んで後悔している
上に行くエレベーターじゃなかったのか
切れ切れの
ビブラートが
君の内側に吹く
風の形を囁いた
痛みのような
ブレスが
君の内側を巡る
水の温度を呟いた
耳ではなく
皮膚の下の
毛細血管の先端で
僕はそれ ....
娘の担任の先生から突然メールが届く
件名は娘の名前
かすかな心臓の高鳴りを覚えながら
本文を開ける
文字が目に飛び込んでくる
“She had an accident!”
アクシデント!? ....
小六修学旅行京都八坂神社
昔ながらの雰囲気のある
土産物屋に無造作に掲げられる
最中の二文字
ひらひら軒下にゆれる
人気のなさが胸を打ちはじめる
さいちゅうって
なんのさいちゅう
....
いつでも買いたいけど
フッカフカの少し甘くてオレンジの混ざった焼き立てパン
そうはいかない貧乏生活
いつでも同じ服を着て
雨でも雪でも頑張って仕事してる でもグチは言わない
笑い話で励ま ....
ツツジの花が
赤白赤と
クラッカーみたいに咲いていました
祝福も歓迎も
されていないのかもしれないけど
道の端にずらっと
クラッカーはならんでて
ぱーんと
紙吹雪がでてくるよう ....
僕を好きになってください
趣味は
月に落書きすることです
フクロウの背に飛び乗って
音もなく夜の森を滑空することです
金曜の夜に
大きな音でロックしたりします
....
? 押しつけ憲法反対!?
かつて私たちは押しつけられた
その表現は 美しいやまと言葉からも
国民のやさしい日常からもほど遠く ....
横腹を
何かが
うごめいている
首筋を
何かが
這いまわっている
得体のしれない
何かが
巣食うからだ
得もいわれぬ
何かに
魅せられるこころ
....
熱血上司は耳をまっ赤にして
デイサービスのお年寄りを
皆送り終えた、スタッフの中へ
ふつふつとやって来た。
「なぜ敬老祝いの紅白まんじゅうを
○○さんに届けないいぃ…!! 」 ....
ごろごろ、ぴか、どかーん
遂に熱血上司の雷が、頭上に落ちた。
焼け焦げた姿のまま、そろ…そろり
逃げ帰ろうと思ったが
見えない糸に背中を引かれ
くるり、と引き返す。
熱 ....
祖母に忘れられる夢をみた。
夢のなかちいさな手を握り
かなしくて泣いていた。
かなしいと言って泣いた。
目がさめて
祖母はもうとっくの昔に私を忘れていることを思い出した。
ほっとした。 ....
あなたが棄てたのは
金の人生ですか?
銀の人生ですか?
それとも
ありふれた人生ですか?
なんて
聞かれたとしても
うるせー、
なんも捨ててへんわい
阪 ....
天気がいいですね
きれいな庭ですね
(踊りませんか
いいえ、食事中です
目が赤いですね
ちゃんと寝てますか
(あの作戦うまくいきましたか
いいえ、忘れてました
陽が暮れて血がで ....
{画像=130501182413.jpg}
友人に 食わせよな
暖かな 五月だからね
焼き菓子が冷たい感じ
熱さから冷ややかへ
甘みと酸味と冷たさが
....
犬を社長に見立て接待散歩している
お釣りが出ないように払うんじゃなかった
メスのなまはげを期待して今年も悪い子
「ゆっくりと腐っていくなら
火にくべた方がましさ」
「でも
腐葉土は緑を育む
揺りかごは惰性から生まれるよ」
太陽が笑ってる
海が唸っている
誰も
僕 ....
緻密な救出作戦は
人質の寝返りにより
全く意味を失った
人質たちの目はぼくら側の準備よりも
生活レベルの向上に向けられていた
なのにまだ
人質救出作戦は続けられてい ....
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