生まれる前から苦節 抜けるときの苦労考えて入らない 前略 くりちゃん

       
相変わらず人々が、散っていく桜のことばかり
気に留めて、嘆いたりしている春でしたね。
あなたが濡れてカワイソウだとドライヤーを
あてた綿毛は小さなタ ....
ドアをあけたらまた今日でした
かわらない君がいて
少しほっとする

ハムスターにエサあげて
いわれて小さないのちにむきあえば
もっとやさしくしてくれと
するどい爪でひっかかれた

き ....
中学生のころ

幸福という映画を観にいった

当時映画といえば二本立てで

アモーレの鐘というのが同時上映だった

あのころぼくはさびしかった

じぶんを置いてきぼりにして

 ....
春の三時は直角 直角チョコレート 食べると飛ぶ猫 まる三角は頂点 ちょっと折れたチョコレート食べると青い 冷蔵庫 草原のかたまり 驚いた  三時は直角 踊った三角は頂点ちょっと滑る 男の子 草原は .... 声がする
崖っぷちに
かろうじて
爪を立て
呼んでいる
誰かを
よるじゅう
求めている
雨に打たれて
傘も持たない
家もない
母もない
優しい思い出も持たない
痩せた猫が
 ....
やわらかな陽の差す日曜日の午前中、
朝食の片づけをする私の背中に彼の静かな声がかかる。
         
「そろそろ買い物に行くか?」

彼女は今朝もぎりぎりまで寝ていて、慌て ....
こんなにたくさんの
文字が 並んでいるのに
どうしてさみしいんだろう

文字でなんか温度を感じられない
そう言われて涙したのは私

向こう側にいるはずの
だれかの息遣いを知らない

 ....
いたみますか
こころ
いたみますか
からだ


しんじた
あたたかいものを
おもいだして
せつなの
やりきれなさを
やらすごす


理解するか
説得するか
いずれにしろ ....
お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?

お医者様、または弁護士か年収1000万以上のかたはいらっしゃいませんか?
葉桜になっちゃった
なんていわないで

咲いてなくてもね
さくらというなまえの木

ずっとそこにいた
わたしたちをみていた木
すん
と鼻がなった
とおくをみていた
くびをながーく ....
ロディアのノートに火をつけて、
火をつけて、
火をつけて、
火がつかない夜は
僕の小指を噛んで食んで一緒に濁流に行こう


「百億個の太陽を君と一緒に抱きしめた。」
「百億個の太陽 ....
「かあさん、コンビ二で『レシートいりますか?』って言われたら
なんて答える?」
 と中学生の娘が聞く。
「ふつーに『いりません』というかなあ」
 と私は答えた。

「えっそうなん。私はどう ....
 今週の『サザエさん』は一家で福島に旅行する話だったそうだけれど、具体的にはどんな内容だったのだろう? あいにく私はいま異邦人として暮らしているので日本のテレビを見られない。しかし福島第一原発の原子炉 .... 若手漫画家の登竜門としてCOM並びにガロはぼくらの教科書だった。

その女流の中でも異彩を放っていたのがこのやまだ紫氏と岡田史子氏だったと記憶する。

やまだ紫さんはもともと詩人だった ....
「ねぇ、この本の表紙知らない?」
           
彼女は読み終えた本をわたしに見せる。
その顔にはどうしてないのかわからない、不思議でならないと
いった表情がありありと浮か ....
 
混沌とした水が透けるとき

言葉を釣り上げる喜びといったら


あぁ、まだ詩をやめられそうにないよ



 
陸では息継ぎも困難になり
私は海に潜ったのです
息の詰まる人波を泳ぐには
シュノーケルでも心許なくて

長湯に逆上せないようにと
私は冬を選んだのです
ふやけた心臓は張り切って
蹴り出 ....
 
 
吐き出した言葉が
気泡になって
無人のブランコを揺らす
 
目を瞑ると
魚たちが
瞼を触りにやってくる
 
部品を捨てながら
自転車は走る
ただ一つの
点になるために ....
体力なくて三途の川渡れないでいる ねそべるだけが得意の女の子に
バタクリームいっぱいのせて窒息
させたいできれば

僕には愛はないが憎悪がある
草木がそだつすこやかさを穿つ雨みたいな
裏がえって粟だった憎悪だから
女 ....
ちょうど百年まえにも
こんな日があったね

うす暗い部屋に
暴力的な光がとびちって
あなたの背中から
夜が逃げていく

どんなふうに笑ったら
夜は戻ってくるだろうか

あなた ....
私は父親の顔を知らない。

けれど私の顔は、父親にそっくりだと
ある日酷く私を殴った後、母が吐き捨てるように言った。

腫れて赤くなった頬を氷で冷やしながら
私は鏡を覗いていた ....
偶然ばったり

柔らかな心がぐにゅり

私とあなたがひとつにぐにゅり

目と目が合い笑みがこぼれて

また心はふたつに弾けて跳ねて

たんとんたたった

たんとんたたった

 ....
老夫婦が
買い物袋を提げて
楽しそうに歩いて行く

幸せは案外地味な装いで
まだ冷たい風の中
首を竦めて待っているのかもしれない

知らん顔して
何度も通り過ぎて行った
それは自分 ....
きれいに見えるのに

ホンマは汚い雨粒。

繋がりそうで

繋がらん雨粒。

優しそうで

冷たい雨粒。

人間と

同じじゃねぇか。

あんたの目には

どう映る?

やけに肩身の狭い雨粒。

やけ ....
るる、と呼べば
りら、と響く

それは歌

スノードロップが
白い鈴を鳴らしている

水仙が
黄色い笛を吹いている

{引用=合唱団の申し込みは
春色のポストへ出してください
 ....
今年はじめて モンシロチョウを見た
まだ畑には雪がかなり積もっていて
道路や地面で アスファルトや地面が
見える所はあるけれど 花は咲いていない

蜜はまだないよ
ひらひらと 春めいた陽射 ....
晴れた眼差し
明るい歯並び
踵の擦り減った靴が喜んでいる
コンビニまでの三百歩の散歩

晴れた声色
明るい口答え
言葉はうっすらとシュガーコートされて
許容範囲が拳二つぶん広がる
 ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
生まれる前から苦節- 北大路京 ...自由詩513-4-10
抜けるときの苦労考えて入らない- 北大路京 ...自由詩313-4-10
スラング- 茜井こと ...自由詩2*13-4-10
ハムスターのいる朝- 朧月自由詩413-4-10
幸福- 吉岡ペペ ...自由詩513-4-10
直角- はるな自由詩613-4-9
痩せた猫- そらの珊 ...自由詩21*13-4-9
彼とわたしとぶり大根- 石田とわ散文(批評 ...5*13-4-9
伝言- 朧月自由詩513-4-8
いたみ- はなもと ...自由詩613-4-8
お客様の中にお医者様はいらっしゃいませんか?- 北大路京 ...自由詩313-4-8
葉桜- 朧月自由詩213-4-8
- 榊 慧自由詩413-4-8
『あっ』というクッションに似たもの- そらの珊 ...散文(批評 ...713-4-8
漏出する汚染水のなかの『サザエさん』- 動坂昇散文(批評 ...313-4-8
トリビュートやまだ紫____性悪猫- 梅昆布茶散文(批評 ...913-4-8
彼と彼女の本棚- 石田とわ散文(批評 ...11*13-4-8
やめられそうにないよ- 殿上 童自由詩26*13-4-7
おさかな_おいしい- 中村 く ...自由詩2*13-4-7
夕暮れは- たもつ自由詩1213-4-7
体力なくて三途の川渡れないでいる- 北大路京 ...自由詩8*13-4-7
憎悪とバター- はるな自由詩313-4-7
百年前- はるな自由詩513-4-7
- 永乃ゆち自由詩6*13-4-7
ソフトテニスボールのような気持ち- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-6
気になる季節- ただのみ ...自由詩17*13-4-6
雨粒。- 永乃ゆち携帯写真+ ...3*13-4-6
るるりらイズム- そらの珊 ...自由詩16*13-4-6
どりーむ- 砂木自由詩16*13-4-6
清明_(せいめい)- nonya自由詩16*13-4-6

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