しろい紙に 向き合い
しろい箱を 造り
しろい心を 持ち歩く

あるとき それは逝った病室
あるとき それは骨壺
海沿いを走る電車を降りると
そこはまるで見知らぬ ふるさと  ....
名言を噛んだ 病院の待合室にテンションの高い男 あなたの無言は
あなたの背骨を通って
わたしの角膜を刺激する

まな板の上で切り刻まれる玉葱が
まるであなたのようで
思わず手を止める

せめて責め ....
起立礼着席起立礼着席起立礼着席。眠りが燃える、朽ちない光が永遠と。堤防で打ち上げ、喧噪に染まる眩暈が静謐に嘯く。肉体の水面、泥を着て。何かがすべてになろうとしている。   静かだった……
  禁じられていることは それほど多くはないはずなのに
  ただ、いくつもの瞳だけが 土埃に塗れながら
  風と風の間で何度もはね返っている
  男たちの沈黙はカラ ....
獏が夢を食べて吐いた 種田山頭火養成ギブスつけたまま寝ている 子供の前で大人のふりをした

洗濯物の前で大人のふりをした

鏡の前で大人のふりをした

悲しみの前で大人のふりをした

ママ友の前で大人のふりをした

雪の前で大人のふりをした
 ....
突き刺さる  音と衝撃は 気のせいだ  下を向くな 今 下を向くな   水母は しばらく空気をさまよって
  やがて岩にぴったりと貼りついた
  月が喋らない夜に
  三角定規ひとつだけ残された廃校で
  誰かのあくびのように だらしなく伸びていく廊下 ....
江ノ電鎌倉高校前駅と
腰越駅とのその間で
窓という窓が突然
ぱっと明るい海となり
ゆるいカーブの水平線に
乗客はみな取り囲まれてしまうのだった


すばやく走る波の線
空の始まるとこ ....
時はいつも人を吹きすぎてゆく
ちいさな想いや願いを散り散りにして

もうあの時のうたは
二度とはうたえない
いちまいの絵のように
すでに過去のギャラリーに
展示されているのだから

 ....
夜中に窓枠がぴしりと鳴る
夢のなかから呼び戻されて
枕元をさぐった手に触れるものがあり
それは感触で人の耳だとわかる
よく見えないがそれはたしかに二切れの耳で
ゴムのおもちゃのようにも思える ....
臨界に達したときに変身するニューヒーローの出現を待つ

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仮想
ブラックホールを目のあたりにして
シンボルはちびった

 りらりら、らりら

追いつけるものなら、捕まえてみろ
術らかな言語が
かれを果実(もくてき)と思いこんだが
うだる密林 ....
私は何も知らないじゃないか。
小学校、中学校、高校、大学、社会人。
サボってきたわけじゃない。
つらいことの方がが多かった。
それなのに学校が何であるか。
社会とはこういうもの。
国とはこ ....
あさはか
その響きがいい

ばか
よりはいいかんじ

そんな風に置き換えてみる

あのこがしんだ
その朝に
きみは五年の長さを知っているか
経つ、の意味を知っているか
帰らぬ意味を分かっていたか
どこへゆくのか悟っていたか

わたしは無防備だった
知る、分かる、悟るからは遠かった
でもいまでは ....
本当は違うんだよと
言える、言えない、言える、
言えない、
汽笛が聴こえる部屋ならば

きっと届けるこの思い
列車の駅はすぐのところで
かならず乗せてくれるチケットもある
ポケットを確 ....
なぜこんな時に扉を叩くの
花瓶に花の活けていない
美味しいお茶のあてすらもない
ましてや椅子は一人分

花なら持ってまいりました
お茶の用意もしてきましたよ
あなたの部屋の電気ポット
 ....
ぼくはきみがすきだから

いたくしない

つないだ てがいたいなら

はなしてあげるよ

のぞきこむ めがいたいなら

いっぽ さがって

ハローとふるての ゆらぎもかなし ....
天気のいい夜
寒いけど月がまんまるで
明るくて綺麗で
照らされた空の一部が
ぼんやりと群青色で
星を消す
でも見上げた空は広くて
星は沢山あった 
買い物袋を片手に月夜を歩く
風は冷 ....
   

卵がスウィングしている
托卵容疑の直滑降は不恰好に喉を塞ぎ
やがて破裂して口いっぱい
玻璃 瑠璃 瑪瑙 罵詈 雑言
秩序の欠如は流星し
脳裏がそっと炙り出す
片手に毬 錦の手 ....
またやったギリギリセーフ切り抜けてほっと息つく懲りない私 「軽くふれて下さい」という場所に
そっと手をあてると、自ずとドアは開いた。  

人の心も、軽くふれてみようと思う。  
言葉のナイフで樽から飛び出す 世界中のありとあらゆる生き物が
一度は足を運んだことのある映画館
数十席の腐りかけた椅子が並んでいる
かつては誰もがここに座りたがった

八十分のフィルムしか流さない
それ以上でもそれ ....
ヒカリゴケのように輝く言葉を探して3年が経った
ひとくちに3年と言っても様々なことがあった
かす漬けの美味しさに目覚めたし
沖縄の楽器に手を出して挫折した

そうして割れがちな爪でひかれる辞 ....
夕闇がやってくる気配
それは決まって
南向きの玄関の隅から生まれた
冷えていく板張りに寝転がって
図書室で借りてきた本を読んでいると
ふいに呼ばれる
声、
のようなものに

夜が
 ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
しろい四角- るるりら自由詩26*14-1-21
名言を噛んだ- 北大路京 ...自由詩614-1-21
病院の待合室にテンションの高い男- 北大路京 ...自由詩414-1-21
せめて- 中山 マ ...自由詩4*14-1-21
私は倒れていった人々のことを忘れない- 水宮うみ自由詩5*14-1-21
エーテル_16- 草野春心自由詩414-1-20
獏が夢を食べて吐いた- 北大路京 ...自由詩514-1-20
種田山頭火養成ギブスつけたまま寝ている- 北大路京 ...自由詩614-1-20
まく- 小原あき自由詩17*14-1-20
悪意- あかりん ...短歌414-1-20
エーテル_13- 草野春心自由詩414-1-19
冬潮- 八布自由詩1014-1-19
風のギャラリー- 梅昆布茶自由詩1814-1-19
お供え- 春日線香自由詩714-1-19
原発短歌1- 花形新次短歌114-1-18
シンボルくん_(ご利用は計画的に)- 乾 加津 ...自由詩12*14-1-18
知っている- ガンジー自由詩414-1-17
あさはかなこ- 朧月自由詩514-1-17
キーホルダー- もっぷ自由詩414-1-17
チケット- もっぷ自由詩214-1-17
それは水曜のこと- もっぷ自由詩514-1-17
いたくしない- フユナ自由詩2*14-1-17
月夜- こいち自由詩314-1-17
誰が卵を置いたのか- ただのみ ...自由詩18*14-1-16
だからダメなんだ- 森川美咲短歌2*14-1-16
自動ドア- 服部 剛自由詩14*14-1-16
言葉のナイフで樽から飛び出す- 北大路京 ...自由詩314-1-16
オプシオン- 竜門勇気自由詩214-1-16
ベスト- ふるる自由詩13*14-1-16
夕闇- そらの珊 ...自由詩2514-1-16

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