水槽でメダカを飼い始めたのが今年の5月
10匹いたうちの7匹はすでに死んでしまった
ペットの飼育に詳しい同僚の早川君に
7匹のメダカの死因をたずねたら
きっと子供をたくさん産んで力尽き ....
何という青い空、青い海
これこそ
スーサイド日和!

岩に砕け散る私
血飛沫、脳髄、大腸、小腸
漂う内臓脂肪の甘い香り

散歩途中の犬が
飼い主の制止を振り切り
海岸に向かって
 ....
外葉をめくったら
白い小さな亀がい
て、脱皮直後の未
防備ゆえのその純
真な甲羅にしばし
じいっと魅入る、
命あるものはみな
平等にそんな生ま
れたてがあった。
 ....
長い待ち時間の先に
何もない
暇つぶしに手にとった西遊記
辞書みたいな厚さも頼りない
どうしようか

やまぶどうはしゃべる
秋口の頃だったと思うけど
痛い痛いと言って喜んで
その ....
今日も街を行き交うひとびとの影を踏んで歩く

一瞬にして微塵に還るもの
止めどなく細く長く伸びるもの
軽く薄く風に舞うもの

ときどきそれさえも無い人に出会うが
それも街の雑踏の風景の一 ....
バイパスを車で走っていると
右手から
白い猫がとび出してきた
ひいた!と思い
急ブレーキをかけた瞬間
左手の方へ
黒い猫が走り抜けていった
不思議に思いながらも
安堵して
私は車を走 ....
君が左腕を僕に差し出す。

痒いの、掻いて

君は右手が使えない

痒いのだが右手で掻けない

僕は指を立て君の左腕を掻く

とっても白い左腕を指で掻く

掻いている間中

 ....
おびただしい雫という雫が
都市と都市の間で あらゆる物と物の間で
たがいに伴を呼ぶ
満月のような視座で みえないその糸に命を与えようとしている男のポエジは
蜘蛛の意図のよう
雫と雫がつながり ....
奇天烈な手つきで
狐憑き 月のツノ触る

淡い{ルビ間=あわい}の 睦言夜ごと
{ルビ霊=たま}の緒からめて 落ち戯れて

指きり含んだ口の中
だんご捏ね 味見

うめ 咲くな
さ ....
落ちてくる雪にパンチしながら歩いている 学校から帰ってきた息子が
窓際で何かしている
覗いてみると、濡れたつまようじを網戸の目に刺し水の膜を張らせている
何してるの?と聞いたら
テトリスみたいと言った
ゴミも取れると。
なんてた ....
    

      すべてが寝静まり
      寝返りと寝言の中で
      やかんを磨く
      あしたはどんな一日に 
      なるだろう
      油で汚れ焼けた ....
牛乳ベースのスープにレチェが入った鍋に 
菜箸でつまんだカモノハシを一切れずつ入れる

黒いショールを纏い
髪をぞんざいにまとめたデニムのパンツに皮のブーツの女が
カモノハシに続いて鍋の ....
子供たちが描いた表札なのだろうか
家族の顔と名前を
画用紙にお絵描きしたものが
玄関先に貼ってある

少し経つと
描いた絵が変わっていたり
ありがとう
おめでとう
嬉しい言葉を書いて ....
嘘でいいなら
大丈夫だって言ってあげる
嘘じゃないほうがいいなら
そばに居て一緒に泣いてるって言うよ

壁に沢山のエンジンを
チョークで描いて
大きくて美味しそうな
ケーキを食べる ....
ずっと使っている石油ストーブの上で
やかんがかたかたなっている
この私にもそれがきこえるのは
家の中が静かだから

きっと家族みんな
この音きいてるんだろうな
みんなそれぞれをむいている ....
僕さ
左心房がなくて
血が流れなくて
目からダダ漏れなんだ

涙が出るほど
不完全な君は素敵さ
笑う姿より
泣いてる姿が好きだ

赤い涙を絵に描いたのは
流れる涙を飲み干 ....
星星 星 星星 星 星星星


     君僕
花花花花花花花花花花花花花
あからさまに死んでいく人々の思いが見えたら
平和になると思うけれど、いずれにせよ、
結局は多くの犠牲が必要なんだと愕然とする

あなたは誰にも守れているわけではないのに
平然と外に出 ....
雨を迎えると豊かになる

けれど まだ足りないんだ 晴れには導かれやすい単純さは

ただの人間

 私は腹を立てていた些細漣連なる鉛の莫迦波
 深呼吸を施せば澄む問題にもならない
 
 ....
たとえば今日を定休日とする
たとえば雨と雪のあわいで
だれにもならない日と決める

それを
許せる自分になってみる

易しそうで
なぜかとても難しい

イワアノキユトメア

な ....
 
お布団の中、あと一分、、三分、、、

起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない

冬のまどろみは 快楽だ



 
シャツ一枚を
買ったレジで 今日
包み紙で包んでくれた
静かな 手のことを
思い出している
机の上の 折りたたまれた
シャツの前で私は
その薄手の紙にそっと触れてみた

オークシ ....
ローソンの袋から
ひょっこりと顔を出した
りすが
夜空を見上げながら
しんみりとした調子でぼくに話しかける

こうしてさ
息をころしながらさ
今も俺は
夢を見てるんだよ
お ....
成田空港で 待ち合わせをしている
クマに逢うために
まなみは化粧室でリップをひいていた
ボストンへ出張していた彼が 帰ってくるんだ
ボブヘアーになっている私を見て
きっと彼は驚くわと ....
 移りゆく事象に
 普遍性を見出そうと
 あなたは時を凍らせた
 記憶という名の冷却剤で

 汗ばむ肌に下着を貼り付け
 冷えた板張りの床の上
 道に迷った子供となって
 膝を抱えて座 ....
畑の隅に雨水を溜めている
ラムネ色した
プラスチック製の風呂桶

畑では老いた夫婦が
腰をかがめて手入れをしている
昔はその
小さなラムネ色の風呂桶に
家族で皆身体を丸めて
入ってい ....
公園の駐車場に
もう長いこと車が放置されている
違反切符と張り紙だらけ
ミラーはとっくに割られている
今では雪に埋もれてかまくらだ
出はいりできない時間がそこにある

ワックスを効かせた ....
      ゆきのひつじが  
      はらはらと 
      いっぴき、にひき
      ねむれぬよるに
      ふりつもる
      はるをまって
      ....
伝説の鎧以上の守備力を誇るジャージにチワワの刺繍
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
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カイカイカイカイ- ……とあ ...自由詩11*15-1-29
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