町境のしじまの軒先で
酒盛りをやっているというので
おともなく
どんなもんじゃといってみると
みな斬られて死んでいた

付近の田んぼから蛙の声がする
ひとばんじゅう
ただししじ ....
今年は見に行けなかった
私はひたすら
見知らぬ誰かの食事を運んでいた

この国のすべての土地の
花弁が地面に落ちるまで
ハコの中の
真面目の象徴は
この花の知らせを読む

この国の ....
 
 
夜、本から紙魚が出てきて
僕を食べる
文字じゃない、と言うけれど
紙魚はお構いなしに
僕の身体を食べる
だから負けずに
僕も紙魚を食べる
本当は枝豆の方が好きなのに
食べ続 ....
雨の日をえらんで走ってきた
すこしでも跡がつくように
それでも

あなたが
まばたきをするだけで
世界はすっかり乾いてしまう
赤ちゃんの髪の毛のように頼りなく
やわらかい抱擁に
「あい」というなまえをつけてみるこころみ。

おずおずとしたやさしい腕の持ち主を、見上げる。
いちねんまえの初夏の木陰で、透明な涙が光って ....
 よいしょ ほら これで見えるだろ
 うん お馬さんいっぱい歩いてるね ねえお父さん
 何だい
 あのお馬さんピカピカできれいだね
 どのお馬だい
 ほら あの4番のお馬
 ああ あれはト ....
シロツメクサが、あちらこちらで群れている
時折たんぽぽの黄色い花びらが見え隠れして
まるで、簡単すぎる間違い探し


花冠を作れないのはわたしだけ
細長い葉っぱを千切ったり
ありの行列を ....
三輪車を 逆さにして
サドルを ペタンと地面に つけて
ペダルを おててでくるくるまわしながら
もうひとつの おててで 車輪に砂をかけて
しばらく くるくるまわして 突然叫ぶ
「ど ....
絵筆に水をあたえているあいだに
なに色を使おうとしたのか
もうわからなくなっていました

あれから
もうずっと水で描いています
びしょびしょの画用紙が
いつまでもしぶとく破れない
 ....
じじからもらつたわらばんしにきらいなにんげんのなまえをかいた。

「静かにしてくださいよ」という声がして、みんな黙りました。
残念です。結局答えは1つしか用意されていなかったのですね。
最初か ....
おまえの中学時代の詩集音読してやろうか 前世がマリー・アントワネットの会  深夜の競馬番組
 通を気取る三流芸人が
 したり顔して言いやがった

 最終レースにはね、美学があるんですよ

 この野郎
 寝言ほざいてるヒマがあるのだったら
 芸でも磨け
 か ....
明け方
素になった
あしのうらが
のんびり呼吸をしていた

朝、起きて
人が再び活動を始めたときから
あしうらは忙しい
意にそまない誰かであっても
一緒に過ごさねばならない
破れか ....
さみしさにつける
薬はありませんか
たとえば
夢の言葉とか
理論で詰められない
感情とか
生まれ年のワインが不味い リモコン持たず布団に入ってしまった 私は この山の なだらかな稜線

空と山を隔てる稜線

そのエッジに 打ちのめされ

この山について 何も

書くことが できないのです

いずれ 書ける朝が来るか

それさえ ....
何時から皆泳げるようになったのか

すいすいすいすい
人間が横切る
何の不安もなく足が地球から離れる

風はないがもっと重苦しい流れがある
音は聞こえるのだが
ゴボゴボ空気の泡立つ音が ....
痛くて泣いてるってばかみたい
一人の闘い、だけど
お医者はきちんと診てくれてるし
看護師さんだってついている

それでも
一人の闘い
痛い、痛い
きょうは具合が悪すぎる

家族がいたならと
夢をみる
 ....
 田んぼ


乾いた田んぼに水が入って
追いつけないままに去っていった
春の詩をようやく諦める

花菖蒲は元気に咲いている
紫陽花もゆっくり色づいてゆく
発芽した朝顔は満員電車みたい ....
違う私になりたいなんて
思ったことは一度もない

違う私になってしまえば
たとえば
眼もくらむほどの美貌とか
今より
たぶん7センチ
すらりとのびた背筋とか

だけど
あなたに出 ....
僕には何もない
詩の生まれる
世界で
僕はいつも
知る
エスカレーターを登り
街を走る車や
色々な人から話しかけられながら
元来た道の交差点を目指して
まっさらな善意もときには
誰かを傷つける
精一杯の思いだったけれど
未熟さや迂闊さの先走りだったのか

考えて、考えて、
次はもっと 上手にできるように
 雨の上がった草生い茂る河原にて

 あなたが見る ひかり

 カッコーが しきりに くちばしを伸ばし

 ぼくたちは 丸まった背中を伸ばし ひさしぶり

 追いつ 描いて みた  ....
   ?安倍政権がなさったこと


 戦後民主主義を根底から変え、戦前に回帰する法案を
 国民のほとんどに内容が周知されていないまま
 強行採決

 天皇制のシンボルの
 抑圧と圧政の ....
母の日用のカーネーション 店先の
半額になっている


次の次の日
その次は
お店の裏側でひっそり咲くんだろうな

おかあさんの
姿に似ている
赤いカーネーションの鉢植え
「現実を見ろ」

人の気持ちも分からないのに
見当違いの叱咤激励
希望 絶望 相乗効果
そのわだかまりは深まるばかり
首を絞めるのが強きを生むと
勘違いして窒息殺害
わたしはわたしでい ....
交差点で立ち止まる
君の肩に
桜の若枝が
撓垂れていた

あたらしい通学路に
あたらしい微熱が
恥しげに
淀んでいた

火葬場の匂いのこもる
鉈の重さの
春に


 赤か ....
真っ直ぐに歩けないくらい疲れているから
人間は誰かに支えて貰う

壁を乗り越えれないくらい疲れているから
人間は誰かに担いで貰う

真っ暗で何も見えないくらい疲れているから
人間は誰かに ....
Lucyさんのおすすめリスト(6469)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
午前二時に牛歩- mizu K自由詩5*13-5-17
春の象徴- 群青ジャ ...自由詩113-5-16
紙魚- たもつ自由詩1013-5-16
雨の日- はるな自由詩413-5-16
はじまりはいつも、はじまりすぎている。- 凍湖(と ...自由詩5*13-5-16
一九九三年十二月二十六日午後_中山競馬場パドックにて- 平瀬たか ...自由詩7*13-5-16
昭和ノート- あ。自由詩413-5-16
美味しいね- るるりら自由詩19*13-5-16
画用紙- はるな自由詩313-5-16
昭和ノート- メチター ...自由詩6*13-5-16
おまえの中学時代の詩集音読してやろうか- 北大路京 ...自由詩1013-5-15
前世がマリー・アントワネットの会- 北大路京 ...自由詩613-5-15
たそがれの約束- 平瀬たか ...自由詩10*13-5-15
あしうら- そらの珊 ...自由詩23*13-5-15
呟き- はなもと ...自由詩413-5-15
生まれ年のワインが不味い- 北大路京 ...自由詩12+13-5-14
リモコン持たず布団に入ってしまった- 北大路京 ...自由詩513-5-14
早朝の富士山- 小川麻由 ...自由詩4*13-5-14
間氷期- ……とあ ...自由詩10*13-5-14
優しい母さんいたならと- もっぷ携帯写真+ ...613-5-14
北の亡者/Again_2013皐月- たま自由詩35*13-5-14
東京恥ずかしい宣言- umineko自由詩18*13-5-14
ある日のグルーブ- 番田 自由詩413-5-14
偽善じゃなく、する- 群青ジャ ...自由詩413-5-14
タイム- 山崎 風 ...自由詩2*13-5-13
「日本を取り戻せ!?」②- Guy= ...自由詩2*13-5-13
旬の花- 朧月自由詩413-5-13
gensou-現走- Neutral自由詩2*13-5-13
思春期- 飯沼ふる ...自由詩413-5-13
他力本願- owl自由詩313-5-13

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