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コロコロと
片鱗から崩れていく
時にボロボロと
少なからずゴーっと
右目の写りが悪い
左手が痺れている
頭の片隅で
何かがうずくまっている
憐憫の紫
夕暮れの青
茶色い湯気 ....
守ろうとしなくては
守ろうとしない
守るのには体力がいるから
知らなくては気にしない
関係が無いから
直情的な感情で理想論を並びたてるが
その裏で排他していることを知らない
そし ....
犬が寝息を立てている
ラジオから軽快なJAZZが流れる
コトコトと白ワインでトマトを煮る
犬の隣に座って
本を読む
それはとても奇妙な小説ではあるが
これと言った内容が無い物語
....
青く澄み渡った空に
シャボン玉が飛び交う
光を反射し
キラキラ
キラキラ
白いキャミソールの似合う女の子が
そのシャボン玉を
高台から飛ばしていて
それを
子供たちが
捕まえて ....
荒れ果てた波
遠い雷鳴
深い雨雲
机の下に
犬が身を隠す
大丈夫だよと手を差し出すと
舌を出し
丸い瞳で
こちらを見つめる
静かな予感が
ふわふわと漂い
私を糾弾する
....
最低限の緑
最低限の空気
最低限の夢
希望が持てるかい?
下らない遊び
下らない勇気
下らない努力
希望が持てるかい?
足らない学力
足りない時間
足りない人間性
希望が ....
夜中の公園
顔の無い人が二人
ベンチに腰掛け
ただずんでいる
僕はというと
犬の散歩に来ていて
遠目にその様子を見ている
二人はびくともせずに
手を重ね合わせ
顔を伏せ
小 ....