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もしも魚だったら?
泣くさ、ぼろぼろ泣くさ
海の中なら、あいつに気づかれずにすむだろ
火葬がいい
わたしを構成していた炭素原子はリサイクルされ
その二酸化炭素が空へ散布されるのだから
思い出になったあなた
お願いだから あたいをよばないで
この一本道、途切れるまで
名もいらぬ
我
一個のエキストラ
あなたとわたし
その狭間にあるわたし
それだけがほんとのわたし
太った
ぶくぶくと
心はやせていくのにね
通販サイトのタイムセールを見るたび
欲しいものリストが増えていく
ぽっかり空いた穴は満ちやしないのに
まとわりつく夏の汗
行水で流せば
あとはキンキンに冷やした至福の一杯
詩をかかない日々
日常が連続する日々
やはり、わたしは言葉を紡ぎたいのだ
しがらみを肴に
また一杯
まったく酔わせてももらえないや
夏が透ける雨の隙間
渇いた紫陽花が
雨を、乞う
傘もかわかない間に
また 雨がふる
あなたの瞳に 雨がふる
あなたは、ぼくじゃない
ぼくは、あなたじゃない
でも、わかりあえないわけじゃない
パンツが脱げない
言葉からパンツが脱げない
たった一枚なのに
ほんとなんてものがないなら
うそをついて
うそがほんとになるまで
赤い糸
ほっとくとだんだん透きとおって見えんようになります
そやからときどき紅を差します
花見の客もいなくなった公園に
八重桜が ぽつり
月夜に ぽつり
あなたがわたしの中から消えてくれない
きっと、愛の言葉より 後悔が多かったから
きっと、愛の言葉より 口づけが多かったから
夢のあなたは当時のままで
あたふたするわたしも当時のままで
目が覚めると、ごめんと言えなかったことだけが当時のまま
わたしらしいわたしがいるらしい
わたしらしくないわたしもいるらしい
わたしは、どちらも知らないけれど
ひとは、これほど醜いのか
愛は、これほど弱いのか
ただ祈るしかないのか
※2005.7.7 ロンドン同時爆破事件の日によんだ詩
今、一度
お布団の中、あと一分、、三分、、、
起きた後の喧騒と引き替えにしたってかまいやしない
冬のまどろみは 快楽だ
羽根がはえたかと思ったんだ
ダウンジャケットのだったんだけどさ
けどね、ちょっと、ちょっとだけだけど空を飛ぼうなんて思ったんだ
風景がちがう
あなたがいないだけなのに
ただ、いないだけなのに
凍えて帰れば、ぜんざい
ふー、ふー、熱いぜんざい
言葉はいらない{ルビ夫婦=めおと}ぜんざい
都会の夜にまたたく星は必要だ
手をのばしても届かない それ
わたしにも、必要だ
シンプルな化学反応
AとBをまぜて加熱すれば、詩ができる
Aはあなた Bはわたし
かなってないから 夢
かなえたいから 夢
おいら 夢喰って、生きてます
心が凍えそうな夜
カレーなんだな
みすかしたように、カレーなんだな
写真は撮らない
目に焼きつける
時がしっとり思い出にかえてくれるから
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