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貝殻は
貝のがいこつだと
君は どこかに
書いていて

貝殻は
たいてい
なにか
美しいのだけれど

人は 美しい貝殻には
なれなくて

君のがいこつは
貝殻ほどには
 ....
自分を
きりきりと
ねじこまないと
どうにも
ポロリと
はずれてしまう
よのなかで

自分を
ぺったりと
平らにして
はさみこまないと
どうにもおさまらない
よのなかで

 ....
骨は 眠らないのだけれど
眠っているということにしたい
わたしたち

その上には
幼いころからなじみの
山でも いっとう大きな木

幼いころからなじみの
いつもきつく吹く風が
今も ....
ひとつ てのひらに
かすかな ひかりを
のせて

ただ それだけを
のせて

ひびの あゆみ
ゆるやかに

あおい そらに
くも しろく

しずまる ばかりの
みなもに
 ....
かなしみに しずんだ
せいかつ なので
どうしても
いのちが ひとつ
たりなく おもえるので
こねこを もらってきました

かなしみにも
どこかに
あたたかさは あって
あたたかな ....
こねこが じゃれついて
わたしのてを かじっていると
どこにもやれないものを
すこしずつ
かじりとってくれて
いるようで

にんげんのように
わたしたぶんだけ
おもたくなったり
し ....
とてもまじめに
ないこと と
たいけつしています

わたしなりに
いっぽもひかない
かまえです

でも
ないこと は
とてもみじめに
あわれっぽくて
なぐったり
ののしったり ....
それは
私が見た
たくさんの野を駆け
私が見た
たくさんの空を駆けて
いつも また
ここに帰ってくる

別のかたちが あるなら
どんなに いいだろう

目覚めた 明け方の
浅い ....
しゅくだいは
まえのひまでに
やればいい

ちからいれて
やらなくていい

それなりに
てのとどくところまで
やればいい

ろくじゅうごてん
とれれば さいこう
べつに
さ ....
こころの 
やぶれあなから
ひかりがさしこんで
ねむれない

あいまいな よる

ねむっているような
ねむっていないような
ふわふわと かたむいた
やみのなかで

ねむりは
 ....
くらい でんとうの

よぎしゃに のって

いまも

おまえが

そらを

のぼって ゆく

おおきな ほしの

そらに

たちのぼる

たばこの

けむり
ものがたりは

いつも架空で

むなしい

本当ではないことに

託した

本当のことは

なんだか

いつも むなしい

本当のことを

本当のことで

あら ....
わたしから あなたへ
ちいさなよるをひとつ
てわたします

あなたでなければ
もらいてのない
つめたくて あおい 
よるです

のぞきこむと きっと
かなしいほど 
なつかしいも ....
ごくふつうのわたしたちには
りょうてにすくえるくらいには
しあわせがあります

ゆびのあいだから
こぼれおちて
なくなるまでは
しあわせです

こぼれおちるのを
みていることが
 ....
いつのまにか消えて行く風景を
私たちは いくつ持っているだろうか

記憶の中の風景が ひとつひとつ
消えて 入れ替わるたびに
在ることの認識は 立ちつくす

ある日 空き地になったところ ....
ひとつの 
しずかなうた だけが
うたわれている

ふるいふるいむかしから
いつも うたは ひとつ

たったひとつの
きこえないほどの うたが
みたされているなかで

わたしも  ....
ひざのうえで
てのひらのなかに
あたたかくまるまった
ちいさなねこが
しらないうちに
つくってくれた
やはりちいさな
とおりみちを
きょうはすなおに
とおりぬけて
もう ねむること ....
まぼろしではなく
まぼろしでもある
ただみつめる
まなざしから
ひろがっていた
さざめきが

いまも
ふるわせる

よるの
ともしびの

ちいさな
へやで
もちろん 夢だとか
期待だとかいったものからは
さめないほうがいい

実は 何もかも見えていても
見えないふりで
熱中していたほうがいい

だから
それができるときは
そうしていた ....
ふと 目を上げると
天井に 音のない音が
漂っている

終わったお祭りの
ざわめく色を
見ているようでもある

何かが せきたててくるのだが
今は 動かされたくないので
お茶をいれ ....
ねしずまった まよなか
すこし さむいな と
ひとりのへやで つぶやくと

あれこれのさむさが
いちどきによりあつまって
それは もう
さむさではない
ほかのなにかに
なってしまう
 ....
うたをぬすむことは
できない

せかいをぬすむことが
できないように

また
うしなわれたいのちを
ぬすむことが
できないように

ぬすむことが
できるのは
ほんのささいな
 ....
なつかしいかいがらに
つめこまれた やみのなかで
いまも おまえは
うたっている

しろいほねのうた
うたっている

わたし わたしは
だれですか

おまえ おまえは
どこにい ....
水晶玉の中に
見えない闇が
眠っている

水晶玉は
闇の分だけ
重くなってゆく

のぞきこむと
見えない闇の向こうで
小さな風景が
丸まっている
みたすものではなく
うめるもので
うめつくされた
まいにちは

うめるものを すてて
みたすものを
そそがないと
もとには もどらない

わかっては いる

それでも
みたす ....
かんぺきに つくりあげた
うつわのはずなのに
もうみずもれがしていて
みずがながれでて
とまらない

また
うつわの うつわの うつわの…
といったような
へんてこなものを
つくら ....
私の中に
深く 深く
埋められたものたちを
日々に 深く
掘り返している

とても
大きな穴が
あく
ふと 夜に出れば
中天に 月 あかるく
なおなお 夜 くらく
また 夜 さむく

何者が 見上げる月か
何者を 照らす月か

一度だけの いのちが
それでも ここで
どこにやり ....
からだをまるくちぢめて
うたえないうた
かけないことばを
つぎからつぎへと
もてあそぶまよなかに
ただひとつのこる
ほんとうのことは
かなしい

かなでてしまえば
もうそこには ....
いちばんうつくしいものは
いきて うごいているもの ですが

つかれはて とまりはてて
くずれさってゆくものたちの
なんという いとおしさ

なごりのかたちばかりを 
とどめて うごか ....
千波 一也さんのこむさんおすすめリスト(50)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かいがら- こむ自由詩3*07-11-19
よのなか- こむ自由詩3*07-8-4
- こむ自由詩3*07-6-12
ひとつ- こむ自由詩5*07-4-3
こねこ- こむ自由詩8*07-3-25
こねこ- こむ自由詩7*07-3-25
ないこと- こむ自由詩8*07-3-13
朝の闇から- こむ自由詩4*06-9-16
宿題- こむ自由詩3*06-5-25
よる- こむ自由詩4*06-5-25
夜汽車- こむ自由詩3*06-5-2
ものがたり- こむ未詩・独白3*06-2-14
- こむ自由詩4*06-2-2
幸せ- こむ自由詩1*06-1-29
風景- こむ自由詩4*06-1-29
うた- こむ自由詩2*06-1-27
通り道- こむ自由詩4*06-1-24
まなざし- こむ自由詩1*06-1-23
これから- こむ未詩・独白2*06-1-21
それから- こむ自由詩3*05-11-22
たばこ- こむ自由詩5*05-11-22
ぬすむ- こむ未詩・独白3*05-11-19
いまも- こむ未詩・独白2*05-11-15
水晶玉- こむ自由詩2*05-11-14
みたすもの- こむ自由詩5*05-11-3
うつわ- こむ未詩・独白4*05-11-2
- こむ未詩・独白4*05-10-24
- こむ自由詩5*05-10-23
うた- こむ自由詩3*05-10-23
廃墟から- こむ自由詩4+*05-10-22

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