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星月を見たいときには

その場所までいける 

そのことの

幸せ

美しく染まる水色の朝に

生まれた紅の光に見惚れることのできる日々の

その

幸せ


しか ....
ねえ
人なんか頼っちゃいけない
たぶん
あの人もこの人も
朝になればすり抜けていく
猫みたいなものなんだから

雨みたいに降っている
落葉をいつまでも見ていたよ
いつになったら止むの ....
メールのだるい
やりとりが嫌になってくるから
メールとか手紙とかあんまり
気が進まなくて逃げていた
もしくは
仕掛けたりして
逃げられたり
嵌められたり
だれともつながってないと
な ....
唇に雨粒

黒い背広は急ぎ足

これでも
年寄りでも
子どもでもないから

早く終わらせたい世間話
どっちにも取れるため息が
出る

ほら
いつだって
信号は
私の目の前 ....
爪を切って
わたしを捨てていく
気まぐれで
ときどき拾うものは
落っこちてる人のこころ
だいたいは
見て見ぬふり
蹴っ飛ばしたりもする
投げるのは
じゃまなもの
わたしの屍骸を
 ....
今夜は
大地が霧を作っているので
あしたの朝
文明は白い湖に
沈んでいることでしょう

かろうじて夜間飛行から
着陸するつもりのジェット機は
そこに滑走路がないことに
失望する

 ....
こどもの頃
よくやっていたのは

梅の枝を一本切ってきて
瓶にさして風呂場に置いた

すると
風呂場は毎晩温かいものだから
梅が早くつぼみをつけて
白いちいさな花が咲く

金色の ....
なんとなく
冬に
寒々としたあの山を見るのはきらいで


ここに帰ってきて
あなたに
寝巻きとかトレーナーとか
買ってやるからと
買い物に連れて行かれたりして
わたしも
誰かの子 ....
虫かごを洗う

卵は
土に埋める

来年は
除草剤を撒かない

どこの家も
子どもも男もどっかにいって
いないから
午前中の住宅街は奇跡的に静か

洗濯物のカアテンで
部屋 ....
いくら季節をなぞっても
あの
雪の下から覗いた肥えた土や
畑の土手にあったネコヤナギには逢えない

まだ
畑の隅に溜池があった頃

日本は
もう
どこを歩いても犯罪に巻き込まれてし ....
夜の信号
青緑

一台も通らない国道

やがて
赤に変わり
青になり

また赤になり
青になる

誰も通らない


おーい
みんな

死んだのかい ?



 ....
古い自由帳の表紙の
写真の仔犬は大人になって
もう死んでしまったかな

わたしはまだ
生きているけれど

自由帳に
じゆうなゆめを
描かなくなったよ


いつの頃から
ゆめは ....
これは
いつか見た紅葉
遠い日の青空

いまは
もうない
黄色い枯れ葉

その場所に
いくつも過去が
生きている

過去が
現在を飲み込む




ここには
過 ....
いちぬけた

そう言える子には
勇気といえることのことはないのかも知れない

にいぬけた

負けずぎらい

さんぬけた

あせって失敗するなよ


とりのこされた
きみと ....
コスモス堤防を知っていますか


私の生まれた町は
祭りの仕方も変わってしまって
花火大会もなくなりました

予算がないんです


恐ろしく反り立つ
あの川の堤防は
落ちたら死 ....
国道を挟んだ向こう側
その彼女はすれ違いざま
デジカメで私の方を
撮った気がした

私がそちらに顔を向けると
カメラを構えたまま
意味深に微笑んだ

そのときは
『何だ?この女は』 ....
故郷に向かう電車で
斜め向かいに座った男性は単行本に夢中だった

その人が
かつての同級生
しかも
思春期に
恋焦がれてラブレターを送った相手だったりしたら

帰ってきた家で
ほ ....
色鉛筆や
油絵の具はあとでごまかしが利くんだよね
水彩は
厄介なんだよ
透明感があって
きれいだけど
良い紙を使えばいいのかな
今は
何にでも虎の巻があるからね
罪悪感の欠片もない
 ....
大人の塗り絵
色鉛筆は
木のじゃなくちゃだめさ

わたしが絵を描くのをやめたころ
色鉛筆は
みんな子どもにやったのさ

塗り絵の風景画は
なくなりつつある田舎の風景で
あったとして ....
ここにいるひとが
もしか
あのひとだったらと考えると
笑えるけれど
そんなわけも無いだろう
いくらなんでも

でも
こんなにたくさんいるんだもの
一人くらい
近いひとがいるかもしれ ....
鞄に付いた鈴を鳴らして
いそいそ
歩いてゆく人の気配を感じながら
わたしは
こんなことは後で打ち込めばいいかなと思う
そう思いながら
忘れないうちにと打っている
とても横になりたいくらい ....
ピアノは
閉じたまま

あの人さえ
わかってくれないんですよ


行きたいほうへ
向かせてもらえない
いつだって
わたしの肩をつかんで
行きたくない方へ向かされる
それが当たり ....
夜を嘗めたい気分
代わりに
ビールを飲み干して
なんだか
塩味が足りない

人間らしく
泳いだり炎天下
汗水をたらしたり
日射病になったりできないので
空想を
お披露目する

 ....
月がどこに出ているのかも
今日は満月なのかも
どうでもいいような暮らしも
それでよいのならいいのかもしれない

同感
同調
こころが向く
話に耳を傾ける
その人の世界を訪問する

 ....
たしか
二年ぐらい
キスなんかしていないので
そろそろしてもいいかな
と思い
相手を募集したい
けれど
声に出して言うこともできず
しらふでは無理で
こっちも相手も
択ぶ権利はある ....
あくびをかりて
なみだが
ポロン

ティッシュで拭って
なんでもない
夜行性なのか
夜になると元気になる婆が
大声で機嫌よくも
喚く濁声
お盆を過ぎたころ
わたし
静かになった田舎に帰省します
電気も水道も
惜しみなく使われて
堪え性もなく
計画性も ....
いつまでもそばに置けない
縫いぐるみは
いつか別れなければ
ならないから
わたしの見ていない場所で
燃してください

お願い
捨てないで
燃してください

お別れは
跡形もなく
三階の音楽室から一階の
5組の教室を見てた
廊下の向こうの
窓際の席
隣の娘とじゃれてる君がいた
いやだった

わたしが
どんなにきれいな声で歌っても
君のこころに響かない
なんで ....
言いたいことはたくさんあるけれど

いちばんは
あなたの顔がつまらない

あなたがつまらない

あなたと
あなたからつながる人たちの
どうしようもない業に巻き込まれて
いい迷惑です ....
千波 一也さんの蒼木りんさんおすすめリスト(106)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 蒼木りん自由詩408-1-9
八日- 蒼木りん自由詩407-12-28
おやすみ。- 蒼木りん自由詩407-11-14
唇に雨粒- 蒼木りん未詩・独白907-3-28
爪切り- 蒼木りん未詩・独白307-3-22
さよなら文明- 蒼木りん未詩・独白306-12-12
白梅- 蒼木りん未詩・独白306-12-11
いまごろ- 蒼木りん未詩・独白506-12-7
虫かご- 蒼木りん未詩・独白306-11-16
めぐる- 蒼木りん未詩・独白406-10-18
〈おーい〉- 蒼木りん未詩・独白706-10-7
自由帳- 蒼木りん未詩・独白406-9-28
写真- 蒼木りん未詩・独白506-9-20
夕焼け- 蒼木りん未詩・独白406-9-1
コスモス堤防- 蒼木りん未詩・独白306-8-29
ねむい- 蒼木りん未詩・独白206-8-21
盆休み- 蒼木りん未詩・独白306-8-15
重塗り- 蒼木りん未詩・独白406-8-4
大人の塗り絵- 蒼木りん未詩・独白406-7-29
こんばんは- 蒼木りん未詩・独白206-7-21
ガス切れ- 蒼木りん未詩・独白306-7-20
わたしは他人- 蒼木りん未詩・独白306-7-16
今宵も- 蒼木りん未詩・独白306-7-15
麦茶- 蒼木りん未詩・独白406-7-13
7月- 蒼木りん未詩・独白506-7-12
なんでもないよ- 蒼木りん未詩・独白606-7-5
- 蒼木りん未詩・独白406-7-1
火葬- 蒼木りん未詩・独白606-6-25
がっこう- 蒼木りん未詩・独白306-6-23
手伝ってます- 蒼木りん未詩・独白106-6-20

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