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足踏みオルガンの
空気が少し抜ける音
いつも私が座る事が多い

買い替えてと言えば
捨てられてしまいそうで
言い出せなかった

赤トンボはいつも
あのオルガンに止まってた
 ....
もう
これいじょう私を

厚化粧で
着ぶくれさせないで

そんな言葉
誰にも伝わるわけない

そんな
仮装行列で詩にしないで
秋祭りの浴衣に描かれた
白と紫の桔梗に魂が灯り
盆踊りについていく
夜空に並んだ提灯
追いかける袖とゆれる裾
誰にも見えない羽根が
踊りの輪から飛んでは帰り
いつまでも離れない
好 ....
月の裏に池があったの
あなたは覚えている?
私はクッキーを焼いて
ラズベリーソースをのせた
初めての恋だった
でもあなたは行ってしまった
あの星に種を蒔くと言って
枯れた池を見に ....
雨音のように
妖精の足音のように
今はもう無いはずの
ピアノが耳の奥で
海鳴りのように降る
目を閉じて幻覚に触れて
優しい声が指先に響いたなら
ソフトペダルを踏むあなたが
紫露草の ....
誰にも見られたくない
知られたくない
日記のありかを

日記の海に私は住む
羽根が欲しくて泳いでる
海の底でゆらゆら

もう少し軽く自由に
いつかなれたなら
ハマナスを見に行く ....
竪琴を抱え
星の間に立てば
亀の甲羅に響くのは
繰り返し呼ぶ
あなたの名前

今なら自由になれる
早く私を捕まえて
遠くへ連れ去って
一万二千年後にはもう
北極星になってし ....
ふと思い出すことがある
夕日に染まる街も
カモメと一緒に帰る船も
羽衣のようなひこうき雲も

誰もいなかった遥か昔
僕ら二人はあの
夏椿だったんだと

僕は枝 君は花
白く美し ....
母の花鋏を持って庭に下りる
背の高いグラジオラスが
白い雲を背にして並び

赤い花が足元から空まで咲き
さあどうぞと言っている

一緒に埋めた球根が花になり
私の手を握ろうとす ....
雨上がりの夜
心が揺れるシルクの糸

言葉が立ち止まり
雫が真珠のように流れて落ちる

アジサイとフェンネルに架かる
クモの巣の糸電話

妖精の告白に今夜蕾たちは
こっそり聞き耳を ....
私一人のせて
窓辺に月が一緒に走る

「どこでも止まりますから
声かけて下さい」

懐かしい声が
十年の時を超えて来た

少し前なら
このまま地球一周とか
時よ止まれとか思っ ....
遠いところへ行ってしまった人へ

忘れていった財布が
今もここにあります

空っぽだよと言ったけど
あの日のレシートが
一枚だけ入ってました

最後に行った
二人お気に入りのお店
 ....
Lucyさんの丘白月さんおすすめリスト(12)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
空耳の夢- 丘白月自由詩320-1-12
言葉が言うには- 丘白月自由詩219-10-7
桔梗の妖精- 丘白月自由詩119-9-12
ラズベリーの妖精- 丘白月自由詩119-8-25
水玉にとじて- 丘白月自由詩119-8-15
海の底でさようなら- 丘白月自由詩119-8-6
琴座- 丘白月自由詩419-8-4
夏椿- 丘白月自由詩219-7-12
グラジオラスの妖精- 丘白月自由詩319-7-9
妖精の糸電話- 丘白月自由詩319-7-3
バス停_第5話- 丘白月自由詩319-7-3
レシート- 丘白月自由詩1019-6-24

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