記憶
ひだかたけし
夜が深まっていく
連絡がつかない、繋がらない
隣室ではコツコツと壁を打つ音、間欠的に
遠くの森を手を繋ぎ歩いた愛娘は
青春を謳歌しているだろうか、今頃
夜が深まっていく
オレンジジュースがやたらと飲みたい
隣室では相変わらずコツコツと壁を打つ音、間欠的に
彼(彼女)も遠くの森を歩いた記憶があるのだろうか
繋がらない父親と
今も、今にも
自由詩
記憶
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ひだかたけし
2019-09-10 13:32:46縦