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僕はどうしたと言うのだろう
誰もが帰宅した夜の事務所
好きなOLさんのいすに座り
彼女のカーディガンを匂いながら果てた
その後始末のティッシュの処理を
思い出せないでいる
ちゃんとトイ ....
元気が出ないので
単四電池を?っポン飲み込んだ
胃が重くなっただけでした
それでは今度は
単三電池を?っポン飲んだ
胃が痛くなっただけでした
とどめとばかりに
単一電池を?っポン飲みまし ....
沈黙の微粒子が
ソーダ水のようにはじける
僕の部屋の夕暮れ
音楽も聴かず
テレビも見ず
ソファに座っていた
LEDの電灯は
人の気配に感応して
点灯するのだが
やがて
ぼんやりと消 ....
一日の仕事を終え
重たい瞼を閉じると
学生だった頃に
顕微鏡で見たことのある
輪切りにした脳の細胞
・・のような原野に
無数のプラナリアが蠢いていた
その隙間を油の泡が
虹色に発酵して ....
夜の黒い光を浴びながら
僕は街を歩いている
背後から人の気配がする
ナイフを持っている
いっきに近づいてくる
走るべきだろうか
夜の黒い光が覆っている
街を僕は歩いている
背後に二 ....
僕の心には池があり
そこには
白い花が咲いている
人を憎しんだり
恨んだりするたびに
濁った水から赤い蕾を出し
パンと空気を震わせて
その花は清らかに咲く
どうしても
どうし ....
その犬は吼え続けた
吼えて
吼えて
部屋中を憎しみで埋めていった
玄関チャイム
電話
きっかけはいつも些細な音
しかし犬は
それらの音を逃さない
激しく喰らい付いていく
....
弧を描く真昼の白い月
残月と呼ばれるのは
いつまで
楽になりたくて
あの女が手を掲げ
空に救いを求める時
見えない剃刀となり
その眼に飛び込んで
魂を切り裂いて欲しい
白 ....
久しぶりのデート
彼はつまらなそうに
パスタを食べていた
音を立てながら口に吸い込むの
やめて欲しいな
おまけにウエイトレスさんに
味が薄すぎるってダメ出し
よく言うよ
上から目線で何 ....
デモンストレーション用のワゴンカーを運転していた後輩から、切羽詰った感じで電話がかかって来た。
「先輩、この車、どこに止めたら良いんですか。」
他の仕事をしていたので、メンドクサいったらありゃしな ....
その天使は
ふと忘れた頃に
清らかな翼で
僕を包んでくれる
この度は
辛くて仕方のない時に
やって来てくれたので
僕は一息つくことが出来たよ
けど
きたない僕に
その清らか ....
20年前死んだ中二の弟が、女連れで俺の部屋に遊びに来た
いきなり目の前で、濃厚なKISSをするとSEXを始めた
「お前・・やばいぜ!」
双子だった俺には、弟を喜ばせる言葉が手に取るように分かった ....
潅木を編んで作った毬に
緑色の毛糸が絡まっている
そいつが風に遊ばれて
砂埃を上げながら
僕の景色の中を転がって行く
「どんな人間も不幸なのだ。」
ほんとうに
あの人も
あの人 ....
嫁が頭が痛いと言うから
頭痛薬を飲ませようと寝室の引き出しを探していると
なんとラブホテルの割引券が出てきた
問い詰めてみたら、すぐに逆切れして
「わかった、わかった、離婚したら良いんだろ ....
潰れたボーリング場の裏にある
公園のベンチでいちゃついていた
高校生のカップルを
ボコボコにしてやりました
男のほうは
口から血の泡を吹いて
小声でフガフガ言っていた
壊れたおもちゃ ....
他人の骨 わが身の深く 埋め込んで スペア育てる 未来のバイト
人造の 安い臓器は よく止まる リアルはみんな 売ってしまった
産廃の 森発熱し 犬の肉 溶けてなくなり 白骨となる
セルフィッシュな心臓が
トマトゼリーの海を泳ぐ
すべての貝類は甘い味で
海亀は快速の血流に驚く
高濃度の脂肪が溶け出す
海底の静脈瘤の大噴火だ
Lucyさんの和田カマリさんおすすめリスト
(17)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
ホムンクルス
-
和田カマ ...
自由詩
5+*
14-10-25
バッテリー
-
和田カマ ...
自由詩
3*
14-5-31
僕の部屋の夕暮れ
-
和田カマ ...
自由詩
5*
14-2-26
睡魔
-
和田カマ ...
自由詩
6*
14-2-21
WALKING
-
和田カマ ...
自由詩
2*
14-2-5
蓮華
-
和田カマ ...
自由詩
9*
13-11-12
犬死にアイリス
-
和田カマ ...
自由詩
7*
13-10-17
残月
-
和田カマ ...
自由詩
6*
13-10-9
宙ぶらりん
-
和田カマ ...
自由詩
3*
13-8-7
後輩を見捨てた俺
-
和田カマ ...
自由詩
1*
13-7-9
清らかな翼
-
和田カマ ...
自由詩
2*
13-6-10
天上の娼婦
-
和田カマ ...
自由詩
2*
13-4-4
僕の景色の中を
-
和田カマ ...
自由詩
3*
13-2-13
離婚慣れ
-
和田カマ ...
自由詩
4*
13-1-14
ティーカップ
-
和田カマ ...
自由詩
2*
12-12-28
近未来短歌_Ⅰ
-
和田カマ ...
短歌
2*
12-12-27
魚
-
和田カマ ...
自由詩
6*
12-10-23
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