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アスファルトも

道沿いの木々の深緑も

白く

光る

午後二時

時間の底に響き続ける

セミの

鳴き声

汗をかきながら

自転車をこぐ私の隣を
 ....
せつなさ

という名の花が

いま咲いている ので


時間という

風の中で

さびしい さびしい と

泣いている ので



あなた

水をくれるぐらいなら ....
洗濯機に自分でパンツ入れないでそのあったかさ確かめてから


蜂蜜の垂れるすがたはエロチックなんてくびれの辺りで思う


靴べらからドアが閉まってしまうまで何度私を見るか数えてる
 ....
いぇね、たぶん無いと思うんだよね。
生きてるとは思えないからさ。
もし、生きてるなら、水洗トイレでジャァーっと流されて黙ってるはずが無いと思うんだよ。
それでも、こう「意思はある ....
あなたが
雪を詠う
切ないのは
届かなくなりそうだから
冷たくて
だけど
どこかで
愛している
雪を

今年は
初雪も
降りそうにない 空が
窓から見える 私
 ....
あの日
砂利道で蹴り上げたものは
小石 なんかじゃなくて
はっきりしない哀しさだった

どこかに行けそうな気がするのに
行くべきだと思うのに
どこにも行けない自分だった

何 ....
そこに

ひめられたもの を

ちから

と よぶ

だいちの ち

わたしの ち

ちえの ち

ち に ひめられたもの

ち から

うまれでるもの

 ....
穏やかなので
忘れているのでしょう
温もりは 
触れなければ伝わらないことを

温かく大事に思うことは
こみ上げてくる愛しさとは
少し
少し
違うと気付いていますか

穏やかに幸 ....
空  そ ら
雲  く も
風  か ぜ
雨  あ め
柔らかい心もちで呟けば
優しく響き
美しい思いで見上げれば
ああ
こんなにも
こんなにも


土  つ ち
水  み  ....
どうしても
想いが一杯になっちゃったので
あなたの隣に
すべり込んでみたら
あなたの匂いがして
想いが溢れそうになっちゃったので
抱きしめてって
やっと言ったら
抱きしめてくれて
泣 ....
あなたの「ごめん」は
伝わってるのに
言い争って
拗ねているから
肩に置かれた手さえ
払いのけてしまう
嫌いになんか 
なれないくせに
抱きしめられるのを
拒んでしまう
本当に
 ....
じいちゃん ねだっしょ

ばあちゃん ねだっしょ

とうちゃんも かあちゃんも 

はぁ ねでしまったども

りりりりり  

りりりりり

まどのそとさ きごえる

んだ ....
君は控えめに微笑む

今僕がここで笑ってもいいのかなって

君はそぉっと思いやる

おせっかいにはならないかなって

まだ

子どもの大きさしかない君は

その内側で

広 ....
ぼくが
せいいっぱい
こつこつと
いきてゆくこと


きっと
きのうまで
こつこつと
いきたひとの
ねがいをかなえること

きっと
あしたに
うまれて
こつこつと
い ....
電車に乗って 都内へ行く

それは
ときには嬉しいイベントであったり
ときには必要に迫られた用件であったり

車内では少し緊張している
エプロンではなく ネックレスをつけているから
サ ....
待合室には
女の子を連れた母親と
少し離れたところに
人の良さそうなおばあさんが
座っていた

熱のせいでボゥッとなった私の目も耳も
何も見ようとも聞こうともしていなかった

「お子 ....
あなたに笑ってほしくて

おどけて見せるけど

ふざけて

からかわれるのも

嫌いじゃないけど



本当は

全部つつんで

抱きしめて

抱きしめて

抱 ....
あぁ いつか
「君の可愛いトコが好き」
そうあなたが言ったから

皺になっても
白髪になっても
可愛いトコだけは失くさないでおこう って
心に決めてたのに

可愛いトコって
なんだ ....
男が
美しいものだという事を 知った
骨ばった手も
厚い胸も
大きな足も

上着のポケットに突っこんだ手
そのときの肩から背中が
恋人を待って人混みの中を探す視線
そのときの首すじが ....
薄い眠りの表層に
愛しい物語が広がる
つかみどころのないストーリーを
諦めたくなくて
覚めてしまいそうになる自分を
何度も呼び戻す
せつない私

恋のようでもあり
思い出のようでもあ ....
笑ってたんだ
笑ってたんだ
きっと
あったかい土に抱かれて
優しい雨に愛されて
まだ見ぬ地上の風に憧れて
君たち 泥んこぼうず達は
笑って
幸せに
暮らしてたんだ
そして 素直に育 ....
どうしよう なきそうだ

いままで あまえていた 

ははの 

せなかから

すべりおちてしまった みたいだ

あんまり

ちいさくなっていたから

なでてあげようとした ....
何を言っても
嘘っぱちになっちゃいそうで
僕は
んくんっ と 
喉の奥に今 出てきかかった
何か を のみ込んだ

いつか
君がお婆ちゃんになって
僕もお爺ちゃんになった頃
その頃 ....
なつかしい歌を
久しぶりに聴いたから

あの頃読んだ詩の一節を
ふっと思い出したから

永遠だと信じてた時間が
いつの間にか
過ぎ去ったことに気付いたから

絶え間なく変わり続ける ....
おかえりなさい と
響いていた
泣きながら 来た時も
微笑んで 来た時も
胸にしまった たくさんの色も もう
知っているよ と
さあ おいで と
両手を広げて
命を 抱きしめる
寛容 ....
どうも気に食わない奴のような気がして

嫌味の1つも言ってやりたくなる奴で

いちいち突っかかってくる奴で

会った日は一日不愉快で

どこにでもある平凡な顔で

むしろ「ええぇ〜 ....
ときとき と 痛む胸
憧れなのか
せつなさなのか
見上げたら 空が青かった
冷たくなった風に
私の心がついて行けない

まだ
そんなに確かじゃない
決められない
このまま冬になろう ....
ちょこっとのきっかけで
けんかになった
ぼくは
ありったけのわるぐちをいった

ばか
おたんこなす
よわむし
げじげじ

ぷいっとそっぽをむいて
いえにかえった


ひとり ....
外から帰ったら
鍵が掛かっててお家に入れなかった日
ドアの前で
しゃがみこんで
靴のつま先を見つめていた日

誰かにそばにいて欲しいけど
「どうしたの」なんて言って欲しくない
お友達が ....
何をしたら いいんだろう
何処へ 行けば いいんだろう
ぽっかりと 空っぽの心
漂うみたいに 歩く 道々
ぷちっと 千切った 草の葉を
唇に当てて 吹いてみる

ぴー ぴー ぴーーー
 ....
千波 一也さんのさちさんおすすめリスト(38)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
夏〜ヤンマ〜- さち自由詩9*07-7-26
声にならない花- さち自由詩12*07-5-21
えっち- さち短歌17*07-2-28
その①「うんこに意思はあるのか」- さち散文(批評 ...8*07-2-16
言の雪- さち自由詩8*07-2-10
そして、歩いてゆく- さち自由詩20*07-1-25
ち_から- さち自由詩14*07-1-16
てのひら- さち自由詩9*07-1-9
秋晴れの日に- さち自由詩13*06-11-25
こんなに好きだったことに気付いた夜- さち自由詩10*06-11-14
悲しい理由(わけ)- さち自由詩10*06-10-13
こおろぎ- さち自由詩18*06-9-27
少年- さち自由詩19*06-8-27
すこし_ゆうき- さち自由詩13*06-8-17
川をわたる- さち自由詩7*06-8-9
病院- さち自由詩14*06-8-1
言えないけれど- さち自由詩8*06-6-26
チャームポイント- さち自由詩6*06-6-20
- さち自由詩12*06-6-3
夢の匂い- さち自由詩9*06-5-31
新じゃが- さち自由詩18*06-5-23
せなかをみつめる- さち自由詩10*06-5-23
約束- さち自由詩8*06-2-24
心の色- さち自由詩16*06-2-9
海の色- さち自由詩9*06-2-9
はじまり- さち自由詩7*06-1-25
霜月の青- さち自由詩13*05-11-25
けんか- さち自由詩10*05-10-6
- さち自由詩12*05-9-2
草笛- さち自由詩6*05-8-16

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