ハーモニカが吹けなければピアノも弾けない
タンバリンをやらせればうるさくて
縦笛は持ってくるのを忘れてしまった

町を歩けば石を投げられて
医者からは匙を投げられて
友人だと思っていたもの ....
お酒でものんで 忘れちゃえばいいのよ

泣き上戸だって笑われてもいいのよ

誰かさんのためじゃなくって

あなたのためでいいのよ


なかなかうまくゆかないけど

わたしにと ....
雨は嫌いじゃないけど
何日も降り続いたら
さすがに気分が滅入ってしまう
部屋の中のカーテンやクロスまで湿って
身体が重く感じるのは
雨の重力のせいかなあ?

陰鬱な閉塞感に
ついに頭ま ....
横向きで寝る
いっさいの灯りを消しても
消せないものが浮かんでくる
まぶたを閉じても
眼球が光のない世界で動くように
スイッチを切ったつもりでも
同時にもうひとつのスイッチが押されている
 ....
今日は素晴らしき日曜だ
嵐に弄られる街路樹と
無意味に転がる棒切れが
呼吸のように入れ替わる
ペテンのような日曜だ


あなたの瞳の奈落に潜む
鬼火のような問いかけは
閃くごとに ....
昨日大好きな大好きなドナルドに初めて会った。
びっくりした。
僕は34歳だけど、
写真撮影の順番待ちをしている50分で
みるみる子どもになっていった。

ドナルドとハイタッチし、
ハグを ....
遠い星を見つめて
丘のうえ爪先だちで
手を伸ばしてみる

遠い
遠いんだと実感する
掴めるものは何もない

墨色の空/新月の空
星はこんなにも
たくさん瞬いている

風が吹いて ....
あの日あなたが何気なく
捨てた言葉を後ろから
こっそり拾って生きてます。


あの日あなたとすれ違った
独りよがりな愛してるを
こっそり胸に抱いたまま眠ります。


あ ....
雨の夜には
わからないことを
わからないままに
しておいてもいいらしい

とりあえず
今日をちゃんと終える
それだけでいいらしい

雨はなぜふるの
今日と昨日までを
とんとんとな ....
僕らはやって来た
山脈を望む高台で自身の未来を仰ぐべく
正中する太陽の指し示す影を追って

南の肥沃な低地には生命の修羅があって
過剰な欲望が溢れていた

充足の幻影が従属であること
 ....
もうすぐ間氷期が終わる
と言ってももうすぐは
宇宙サイズの話だから
明日の事かもしれないし
百年後の事かもしれないし
なかなか終わらないかもしれない

まもなく氷河期がやって来る
 ....
夕刻の道
ヘッドライトをつけると
うす暗い未来に
灯りが
ともる

おまえのゆくべき道は
目の前にあるではないかと
指をさすように

向こうからも
ふたつの光の輪が
あらわれて ....
なぜなんだろう
なんて答えのない
それぞれのひとのすることに
一喜一憂する自分もまた不思議

納得いかない
なんて当たり前なこと

秋の実またひとつおちた
身の程知らぬ柿は
まだ足 ....
なでられて
ほおずりされて
よるはおなじふとんのなかでだきしめられて
ときには はらだちまぎれにほおりなげられて
なみだやよだれをつけられて
それでも
きみはいつもわらっていた

きみ ....
寒いほどに

清々しい

凍える冷気

眩しい朝日

目を見開く

静謐の中

生命が凛とする

こんな朝もあるのなら

生きていける気がする
月が欠けたら
雲におおわれて
まっくろな魚で
どこまでも

うみとそらの
境いを
今夜はなにと
呼べばいい

詩がこぼれたら
昨日につかまれて
おんなじ夜明けを
どこまで ....
たいそうなこと ではなくて
そう
立派な家庭とか
何不自由ない暮らしとか
そういうのが望ってわけじゃなくて
だけど
憧れってのはあるわけで



現実は
ただ
どうにかやってま ....
さらさらと無限にかたちを変えてゆくもの
どくどくと体の中を対流するもの
ぼそぼそと語りかけるもの
ろうそくの科学で薔薇の庭園を飾る
 
スズメバチの襲撃を警戒しながら僕たちは生きている 
 ....
新出生前診断でその子に
ダウン症や先天性の染色体異常が
あったと分かってもその子を
葬ろうとしてはならない

法律がどう定義されているかは関係ない
受胎したときからその子はもういのちだ
 ....
ぜんぶまぶしい
生きているものは

小さなあたしの目でみた
だめなものという烙印が
枯れ葉のように落ちてゆく秋

善も悪も
おなじ船にのっている
地球という名の船に

浮かばせて ....
 人の爪の根元に、白い浮島があることを知ったのは小学生の頃。

「これね、大きいほど元気な証拠なんだって。病気になると薄くなったり、小さくなったりするらしいよ」
 友達から教えてもらったなんの根 ....
夜ふけの町を
自転車で走っていると
住宅の庭から
金木犀がほんのりと漂ってくる
ああ 甘くてよい香り 

若い頃 東京に住んでいた
渋谷 荻窪 吉祥寺が大好きだった
私は男と漫画を描い ....
悲しみの

怒りの

境界線

を踏み越えず

誰に訴えることもなく

押し黙って生きる人

生きることの

ぎりぎりの場所で

踏みとどまっている人

見知らぬそ ....
契約社員の給料は安い
だからアルバイトも必用になる
午前四時前 朝刊配達に出かけると
山のふもとの住宅地
時折いろいろ見かけるが

エゾシカを見たのは初めてだ
角ある雄と雌のつがい
街 ....
月満ちて
生まれることなく
消された 小さな命

誕生を望まれず
悲しむ人もなく
花を手向けたくとも

 この子に 墓はありません


母の胸に
抱かれることなく
消された  ....
暖簾をくぐり、席に着く。
「もり大盛り」
静かに言う。
店員が厚手の湯飲みをことりと置く。
その半分を飲んでいるうちに蕎麦が運ばれてくる。
どんな蕎麦がくるのだろうか、初めて会う人を待つ ....
秋の
おだやかなひだまりを選んで
猫が
優しいけものの形で眠っている
堅いボンネットの上で
その寝顔はとても気安く
しばし駐車場で私もうたたねをする

ほんとの君の正体は
西方白虎だ ....
自分が

無から有へ

遠くからここへ

暗がりから

まばゆい場所へ

運ばれてくる

冷気を浴び

染みわたる

熱い珈琲

おはよう

おはよ
うつくしき日に
さざ波のカーテン
それは薄緑の夏のレースで
さらりとした朝の風に似合う

早朝のまどろみに
漂うきみと白いへやは
まるで溶け合っている 調和して
、きみのせかいを垣間見 ....
 
 
一週間ほど、産卵床を守り続けていた雌鮭が
力尽きて、下流へ流されていった

鮭の婚活が終わった

命から命へ
そのために、生まれてきたかのように
産卵した雌鮭は、100%、死 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
そういうおとこ- カマキリ自由詩412-10-29
どうだっていいのよ- 川上凌自由詩4*12-10-29
【_サンダル_】- 泡沫恋歌自由詩8*12-10-29
夜へ- そらの珊 ...自由詩20*12-10-29
感傷に溺れて笑う日曜に- ただのみ ...自由詩15*12-10-28
ドナルドダック- 三田九郎自由詩3*12-10-28
流れ星をつかむ- kauz ...自由詩17*12-10-28
透明なまま- 永乃ゆち自由詩7*12-10-28
雨の夜- 朧月自由詩212-10-28
緑の丘を越えて- 梅昆布茶自由詩1312-10-27
もうすぐ_まもなく- nonya自由詩25*12-10-27
ヘッドライト- そらの珊 ...自由詩13*12-10-27
百の柿の実- 朧月自由詩812-10-26
ぬいぐるみ- そらの珊 ...自由詩8*12-10-26
- 三田九郎自由詩512-10-26
うみとそら- 古代 透自由詩6*12-10-26
一日一日- さち自由詩812-10-25
沙漠と薔薇- 梅昆布茶自由詩1412-10-25
もういのちだ- HAL自由詩4*12-10-25
秋の船- 朧月自由詩412-10-25
浮島- そらの珊 ...自由詩14*12-10-25
【_金木犀と月_】- 泡沫恋歌自由詩13*12-10-25
境界線- 三田九郎自由詩412-10-25
もみじ悔いたし鐘は無し- ただのみ ...自由詩21*12-10-25
【_水子供養_】- 泡沫恋歌自由詩6*12-10-24
「蕎麦っ食い」- 山人自由詩9*12-10-24
うたたね- そらの珊 ...自由詩6*12-10-24
モーニングコーヒー- 三田九郎自由詩312-10-24
残夏のあと- 高瀬自由詩312-10-23
鮭の婚活- 小川 葉自由詩812-10-23

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 64 65 66 67 68 69 70 71 72 73 74 75 76 77 78 79 80 81 82 83 84 85 86 87 88 89 90 91 92 93 94 95 96 97 98 99 100 101 102 103 104 105 106 107 108 109 110 111 112 113 114 115 116 117 118 119 120 121 122 123 124 125 126 127 128 129 130 131 132 133 134 135 136 137 138 139 140 141 142 143 144 145 146 147 148 149 150 151 152 153 154 155 156 157 158 159 160 161 162 163 164 165 166 167 168 169 170 171 172 173 174 175 176 177 178 179 180 181 182 183 184 185 186 187 188 189 190 191 192 193 194 195 196 197 198 199 200 201 202 203 204 205 206 207 208 209 210 211 212 213 214 215 216 217 218 219 220 221 222 223 224 225 226 227 228 229 230 231 232 233 234 235 236 237 238 239 240 241 242 243 244 245 246 247 248 249 250 251 252 253 254 255 256