広い平和な公園の片隅に
行ってはいけない
小山があった
5月になると
咲いたツツジに誘われて
子が行こうとすると
親はきまって
こう言う

行ってはいけません とだけ

ダンボー ....
日々を複雑にしているのは
自分自身

定規で線をひいて
はみ出さないように色をつけて
出来あがった図形に名札をはって
似通った図形をひとくくりにして

複雑にせずにはいられない
 ....
工場のてっぺんで鳴くセキレイ

緑と潮の朝の風

田んぼに映るセピア色の富士山と雲

遠くにいる昔の仲間たち

限りなく近づきたい

そう想う


季節はこんな近くにいるのに ....
明日がくるのがこわい
もう何度目かのこんな想い
明日がこわいと感じるひとはどれぐらいいるのだろう

落ち着かせるためにいろいろしてみる
もういっそじっとしてみる
なにをしても時はとまらない ....
かりんの木の花が
小さなピンク色しているの
ずっと知らなかった



きみは確かに
かりんの木の下にいて
かりんの実が落ちたのを
いつもくわえていた
おもちゃで遊ぶことを知らないき ....
ちいさな命が逝きました

なにもできないことが
くやしくて
何度も名前をよびながら
一度も
空をとぶこともなかった
幼い翼を撫でておりました
スポイトからこぼれた水を
君は果たして飲 ....
朝起きたって
同じ場所にいるんだけど
夜を経たせいで
遠くまで来た気がする

今日やれることは
昨日ときっと同じだけなんだろう
それでも
がんばってみようかな
そう思った
私は生き ....
猫でした
まちがいなくねこだったと思うのですが
定かではありません

幸せだったかもしれませんし
そうじゃあなかったかもしれません
宿無しだったのはたしかです

いまでもたいして変わり ....
なんだろな
被災地つらかろに
思って見てたら

こっちも同じ
つらさがあるよ
と思いはじめていた

だから
そこにいたら
あかんよと

いつしか
おしえられる立場 ....
一行詩が長い ちょっと個性を出したくて
手紙に一工夫


娘が生まれたときに
内側に折った袋綴じで手紙を書いた
毎年ペーパーナイフでひと綴じだけ切って読んでもらうために
7歳まではお母さんに読んで ....
立っていた 浅瀬のなかに
立っている 同じところに
立っているだろう 同じ顔して

流れに立つ鳥の名前は
知らない
でもそれが通常アオサギとよばれることは
知っている

彼だか 彼女 ....
辞書で引いた、誰も知らない昔の言葉より
たった1人の
きみの名前が世界でいちばん美しいのに
今日こそすばらしいことを発明できるような気がして
また赤い日記帳を開いてしまうから
その白い空白が ....
久しぶりだ
何の変哲もない
白い細いストローを手にするのは

では さっそく

ゆっくり引っ張ると
ストローは伸びる伸びる

うん いい感じだ

端っこの方は歯を使って満遍な ....

曇り空の夕暮れは
町を朱く染めることも無く
夜の闇が次第に
足元に絡みつく

足取りは重く
暗がりの多くなった街を
抜け出せることもなく
赤い提灯の灯りを頼りに
居酒屋の縄のれ ....
朝の美しい光の中へ船出しようと窓際に帆船が停まっている。
今まさに新しい航海が始まるのだ。
周りを見渡すと思いも新たに船出しようとする人達のなんと多いことか。
口惜しいのは、この朝の光が決し ....
ブラックボディのノートパソコンを開け
キーボードに伸びる手を追い越して
パネルに伸びた指が
無作為にキーを叩く

 SACK DON SEX…

夜明け前の画面に触れた指先から
水が泡 ....
祝って喜ばれなかった ソースが汚ならしく
白い皿に残っている
綺麗に盛り付けたけど
終わってみるとこんなもんだ

しゃしゃっと水で流して
網かごにセットする
ナイフもフォークもお箸も
「汚れ物」になって ....
想いを込めた手紙は友達に急かされて一枚だけ、
下駄箱の影で見つめてた、星の数ほど

好きだ、なんて愛の言葉はとうの昔に、
でも手を繋いだわ、星の数ほど

貴方じゃなきゃ駄目な理由は別に ....
とても狭くて
天井が低いから
うっかりすると頭をぶつけてしまう
夏は暑いし
冬は寒いし
もう使わないのに
捨てられないベビーベッドとか
読まれたがっている本たちに
囲まれて思う
一生 ....
青空を見ているときは
星空をわすれ

かき氷を食べているときは
雪をわすれ

かなしみが沢山のこころは
よろこびをわすれ

大人になると
子どもをわすれ

山を登る ....
踵を軽石で擦っちゃダメだよ
もっと硬くなるから
生物って傷めつけると
もっと自分を守ろうとして
防御強化するからね
強烈な垢擦りだって擦った後はスベスベでも
何日か経ったら角質層はもっと厚 ....
深夜、火がついたように
泣き出した2才の周は
生まれた時と同じ病院に
急遽、肺炎で入院した

生まれて間もない
ちっこい周を世話してくれた
懐かしい看護師さん達が
「あらあら、かぜがひ ....
「ととん、ととん」
曇った夜空から
列車の走る音が聞こえる
大気の具合でこんな日がある

目の前に来た列車に
いい加減に乗り
いい加減に乗り継いで
私の旅は現在にある

飛び乗った ....
{画像=140506151840.jpg}

ぼくはズンズン身長が伸びて来て
視界が俯瞰して行くんだ。

小さな町の煙突を抜け
東京スカイツリーを抜け
視野が120度、180度、、、、3 ....
覚えたての縦笛から
頼りない汽笛のような音が
飛び出したから
思わず笑って
私は手をふる

どこかへいくの?
またかえってくるよ

音を作るこどもたちが
今でもほら
とても楽しげ ....
「見えない人」

耳の不自由な人との 暮らしは
目も不自由な人との 暮らしは
あんがい 子供の頃に抱いていた夢が
叶ったのかもしれないな
子供の頃は 透明人間になりたかったのだっ ....
とうとう左手小指の爪半月が
消えた

何の不具合もない
誰も知らない私の体の変化

どうでもいいことだ
でも
こんなことでも
ずっと憶えている
自分にとって
どうでもいいこと ....
完璧主義で靴下に穴開けてる
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
公園- そらの珊 ...自由詩13*14-5-10
一粒- nonya自由詩16*14-5-10
限りなく近づきたい- ichirou自由詩514-5-10
星の夢- 朧月自由詩114-5-9
かりんの花- 小原あき自由詩10*14-5-9
おとむらい- そらの珊 ...自由詩12*14-5-9
あるきだす- 朧月自由詩414-5-9
猫でした- 梅昆布茶自由詩33*14-5-9
せやな- 小川 葉自由詩914-5-9
一行詩が長い- 北大路京 ...自由詩614-5-9
袋綴じの手紙は白銀比で_折り紙の手紙は正方形で- ichirou自由詩414-5-9
流れに立つ鳥- 草野大悟 ...自由詩1+*14-5-8
赤い沈黙- ユッカ自由詩314-5-8
ストロー伸ばし- ichirou自由詩514-5-8
居酒屋幽霊- ……とあ ...自由詩11*14-5-8
旅立ちの朝- ヒヤシン ...自由詩10+*14-5-8
連休明けの- イナエ自由詩10*14-5-8
祝って喜ばれなかった- 北大路京 ...自由詩414-5-8
食洗機- 藤原絵理 ...自由詩12*14-5-7
星の数ほど- 一酸化炭 ...自由詩514-5-7
屋根裏- そらの珊 ...自由詩10*14-5-7
いいんだよ- 小原あき自由詩13*14-5-7
踵を軽石で擦るともっと硬くなります- ichirou自由詩9*14-5-6
初めて入院する夜に__- 服部 剛自由詩814-5-6
列車の音- 山部 佳自由詩1114-5-6
地球の先でノックダウン_/_ぼくは想像する太いモヤシだ- beebee自由詩22*14-5-6
楽隊- そらの珊 ...自由詩1914-5-6
なにかが_ある____三部作- るるりら自由詩15*14-5-6
どうでもいいことについて- ichirou自由詩11*14-5-6
完璧主義で靴下に穴開けてる- 北大路京 ...自由詩914-5-6

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