まだボケる余力がある たくさんのさよならのなかに希望さがしている コストパフォーマンスではない自分が欲しかった
でも生きるためにはある程度のコストがかかるが

父や母はその中からコストを僕にくれたんだっけ
愛情と共にねでも父はずるい
やっぱ女の子可愛いんで ....
わたしはわたしの中に
夜を溜める
そしてその夜を醸してゆく
深くなるように
やわらかくなるように

わたしはわたしの身体に
花を鳥を
風を月を沁みこませる
わたしの中の夜が
やさし ....
人生において僕は様々な役を求められて来た今もね
もちろん卒なくこなせる人間ではもちろんないその対極だろう

何かと何かをアジャストすることで随分磨り減ってしまった感性を想う
アウトサイダーにな ....
透き通る白い羽を雄大に扇ぎながら一羽の白鳥が湖面に波紋を広げる頃、
薔薇園で真っ赤な薔薇が一輪咲いた。
 
蜜蠟が滴り落ちそうな天空を見上げる。
深呼吸すると芳醇なワインの庭 ....
大草原の中、一人仰向けになり雲を見ていた。
青空にぽっかり浮かぶもの、地平線からもくもくと湧き上がるもの、
風と共に流れてゆくもの。一つとして同じものはない。
我々人間と同じだ。

どこ ....
最近疲れがとれない。
なんだろうこの疲労感は?

運送業なので確かに休みの少ない職種ではある。
もともと凧みたいなフーテン振りで妻にも離縁された駄目男ではあるが
以前はもうちょっと覇気があっ ....
【暮れかねる】

ある日 冷蔵庫の中のものが
すべて 薔薇の花になってしまった
五月が さえざえと冷蔵庫の中で咲いていた

ばら肉は どこへいったのだ
薔薇が ここにはあるだけ ....
みなさん、こんにちは。
いつもお世話になっております。
今回、みなさんに読んでいただく
「悪い花」という作品はたいへん
美しい現代詩となっております。

そして今回に限り、
悪い花(希 ....
前の家のばあさんが死んでしまった
腰より低く背を曲げた八十いくつのばあさんだ
息子夫婦は遠くに住んで
干からびたみたいな平屋に一人で住んでいたが
隣近所に迷惑のかからないように
死んだら近親 ....
ほら そっと後ろを振り向いてごらん。

どこから続いているのか

ずっとずっと遠くから

足跡がね 道になってる。



時には寄り道もしたし 時には深い川も渡ったけれど

そ ....
簡単なものをつくる

それがほんとうはむずかしいのよ
そんな風に言いながらつくる

おいしい?
素早くきいてみる
返事をまたない

からっぽになっていたら
泡であらう
ぜんぶあら ....
開いて
閉じて
開き直る

胸のちょうつがいを
ギシギシ言わせて
自分の扉を開け放つ

隅から隅までよく見てみやがれと
立ち塞がった戸口の後ろで
気弱な本体が震えている

 ....
夏の庭には自然が蔓延る
カマキリが三角頭をかしげ
雑草が繁茂して人間の通り道をふさぐ
その葉裏からわき出る蚊 這い出すヤスデ
ときには蜂が茂みに浮かぶ花を尋ねて
低く飛行する

手入れし ....
よく晴れた日の朝、公園の人々は僕に優しい。
それぞれの日課をこなす人、ふらりと散歩に来た人。
見ず知らずの人同士がお互いに軽くスマートな挨拶を交わす。
素晴らしい一日の始まりがここにある。
 ....
雨ですね
言葉がふえる季節

無口な人の傘が
はっとする色で驚く

傘がそのまま人の
数になり
忘れられるものもまたある

帰る頃には晴れて
笑顔になったり
いっそう激しくなっ ....
梅雨に入ってやっと国が心に添ってきた
木の葉にも花花にもしずくが
わたしの心と同じように
窓ガラスにもほら

頬に伝うのはこれは雨
なみだじゃないよとやっと言える
空のあなたにいまこそ笑 ....
踏切の横の空き地は草ぼうぼう
傾いた陽光が
影と日なたに草はらを分ける

通り抜けるものの風圧と
しつこい音の点滅にせかされ
ひとあし 踏み出そうとする
幼時の一瞬に接続しそうな時間の震 ....
遠くやって来た風が吹いていた涙が流れた
言葉を失ってさまよっていた時は流れて君に会えない
僕は風の中の塵涙が流れる君は遠い思い出
世界は今日も廻ってゆく音もなくね

時間はなんのため ....
窒息する女性


孤立した母親は、子どもに手のかからない
母親側からの子どもの自立を願う
それは自然になされるように見えて
子どもは、家族のために、と自分の気持ちを殺す


泣きたい ....
それから、ぼくたちは
かくれんぼをした
十数えて目を開けて
探したけれどきみはいなくて


それなのに、例えば
ぼくの腰近くまで伸びた草だとか
時折何かがはねているせせらぎとか
どれ ....
浮き草が流れ流れて振り出しに今日も日本の茶漬けは美味い 太腿が悲鳴をあげる坂道を上る地獄を海月は知らぬ しずかな つばさの抑揚に
呼吸を あわしながら歩きます
しろさの きわだつ蝶を
追うとき わたしの 肩甲骨も
空を感じてました

「おたんぽぽしてるの
ふうてん とばそ」
 ....
猛り狂い 窓を叩く 真夜中の嵐に

恐る恐る 外の様子を伺おうと

少しだけ開いた窓に 風の爪かかりて

勢いよく開かれた窓に 飛び散るスリガラス

そこには 耳を劈く轟音と ただ闇し ....
  あんパンを頬張る
  午睡のなかでぼくは
  とうめいな壁になっていた
  どこか遠いところから
  木魚の澄んだ響き
  井戸の水に棲むたくさんの微生物
  午睡から醒めてぼ ....
俺は 
俺以上でも 
俺以下でも 
無い 
みじめな俺も、俺。 
時折かっこイイ俺も、俺。 
どちらも、俺。 
ならば? 
悩みの全ては外面上の(夢)であり 
俺は俺として、俺を背負 ....
  冬の蛇のように
  ゆるやかなとぐろを巻き
  光たちはもう、
  眠りに落ちてしまったから
  わたしは雨の音だけが
  心を満たしていてほしい
  歌をうたうくちびるのよう ....
目が、後ろから、僕を視ている。 
空気に溶けた、透き通った目 
の 
声がする 
(負けないで…) 
なんでこんなにもじんわり 
ハートに滲み入るのだろう 
(どくり…どくり…どくり…) ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
まだボケる余力がある- 北大路京 ...自由詩413-6-1
たくさんのさよならのなかに希望さがしている- 北大路京 ...自由詩313-6-1
コストパフォーマンス- 梅昆布茶自由詩513-6-1
夜を溜める- 塔野夏子自由詩18*13-6-1
調整中- 梅昆布茶自由詩613-6-1
平和- ヒヤシン ...自由詩1*13-6-1
成長すること- ヒヤシン ...自由詩1*13-6-1
ある親父の日記- 梅昆布茶散文(批評 ...613-6-1
暮れかねる- るるりら携帯写真+ ...10*13-6-1
悪い花- 左屋百色自由詩8*13-6-1
前の家のばあさん- オイタル自由詩7*13-6-1
あしあと。- 元親 ミ ...自由詩5*13-6-1
- 朧月自由詩313-5-31
ちょうつがい- nonya自由詩23*13-5-31
挽歌- イナエ自由詩7*13-5-31
朝からの訓示- ヒヤシン ...自由詩5*13-5-31
相合傘- 朧月自由詩713-5-30
わたしの雨傘には- もっぷ自由詩513-5-30
夏草- Lucy自由詩18*13-5-30
風のエトランジェ- 梅昆布茶自由詩513-5-30
窒息する女性- はなもと ...自由詩7*13-5-30
天使は川辺にて- あ。自由詩8*13-5-30
浮き草が流れ流れて振り出しに今日も日本の茶漬けは美味い- 北大路京 ...短歌1*13-5-30
太腿が悲鳴をあげる坂道を上る地獄を海月は知らぬ- 北大路京 ...短歌4*13-5-30
天使は川辺にて- るるりら自由詩23*13-5-30
真夜中の嵐の中で。- 元親 ミ ...自由詩213-5-30
あんパン- 草野春心自由詩813-5-30
重力の在る世界で_- 服部 剛自由詩513-5-29
雨の日の花- 草野春心自由詩813-5-29
透き通った女の目_- 服部 剛自由詩213-5-29

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