洋子は旅立った
 蛍光グリーン一色ビシギメ
 聖子ちゃんカット逆風になびかせ
 ラメの瞼で睨みをきかせば
 誰もが慄き道を開ける
 (くそ親父のラジカセくそ重いし)

 ハラジュクにた ....
春になれば咲く
桜の花弁はちょうど五枚
最初の言葉で
占う結果は
決まってしまうから
だから
色とりどりの紙を並べて
千になるまで鶴を折って
祈る時は
涙をこぼしながら
私ひと ....
       かくしてください
       さみしさが襲います
       昼と夜との狭間から
       からだと毛布のすき間から
       飲み終えたコーヒーカッ ....
またたくまのすれちがいざま

運転席に乗るドライバーよりも
車の助手席に乗せられた
大きなクマのぬいぐるみは
何も話したくない
少し怒っているようで
私は立ち止まって振り返り
走り去る ....
天が地を柔和に踏みつけると
アラユル路が神経回路としての機能を失った
メケ 限りない劣情に踊る旗
標識たちは無言で主張するそれは真っ当なことだろう
生きている人にとって生きていると言うことぐら ....
見たか?

見た見た!

聞いたか?

聞いた聞いた!

それで どう思う?

ま ここは
見なっかったこと 
聞かなかったことにして…
雪の瞳に映るのは
軽やかな窓
音もなく降る白い彼方の光


   ひとつの塔に夜明けが訪れた
   沈黙はただ安らぎであるかのように
   いつか鳴る(それは予感めいた)鐘の響きを待って ....
インフルエンザが流行り出すと
白いマスクが 飛ぶように売れる
ウイルスに感染しないため、
みんながみんなでしたがるマスク
唇から 漏れるイントネーション
頭も つられて 上がったり ....
      毎朝冷たい風に吹かれながら
      洗濯物を干すその手は
      ひどくかさつき荒れていた
      誰よりも早く起き
      米を研ぎ、味噌汁をつく ....
     家が死んだ
     広い庭に大きな木のある
     昔ながらの家だった
     縁側のあった家は壊され
     大きな木はどこかへ運ばれた
     乾かす洗濯物も ....
骨だけになった 樹の群れは
古い写真の中で 諦めている時計に似て
遅れていく時刻 ついさっきまで耀いていた
枝の露は 跡形もなく消えた


誰かからの便りを 待っている
いつか訪れる ....
少しかけているところが
私たちあるみたいね

よくよく見るとね
かけているところ
ほんとうは
かけているんじゃなくて
割れたみたいなの

ひっつけるとピッタリ合うの
素敵で ....
友人の車のターボチャージャーがいかれて修理に15万ほどもかかるので
通勤の足の無い友人に僕の車を貸してある。
僕はといえば通勤は自転車で5、6分歩いて10分というところなので
日常的に自分の車に ....
一重の瞼のその奥の
瞳に映る景色は
美しいでしょうか
その中に私
映っていいのでしょうか

まるで毒を飲んでしまったようです
幾分前から苦しいのです
でもこそばゆくて
心地いいのかも ....
 
羽根がはえたかと思ったんだ

ダウンジャケットのだったんだけどさ

けどね、ちょっと、ちょっとだけだけど空を飛ぼうなんて思ったんだ



 
ウイルスのせいだ支配者が宿題を忘れている 十億年先は間違いなく未来だ
十秒先も

十光年先は間違いなく未来だ
十ミリ先も 

間違いなく
光は届く
例え
千を千乗した先の
未来や
暗闇にも
光を放つ
星やそれよりも小 ....
公園に若いお母さんと小さな女の子がいた
お母さんはベンチに座ってスマホをいじっている
女の子は傍をちょこまか歩きまわる

女の子がお母さんに話しかけても
お母さんはスマホに夢中で返事をしない ....
シュン! シュン! 飛び去る一瞬一瞬
びょう! びょう! 風吹く一秒二秒
塵 散る 満ちる 青い問い
埋もれ生まれたガリガリ亡者
スン! スン! 寸の間 一分二分
掻き毟る両手につかめはしな ....
灯火管制の都会の底では
光を漁って深海魚が徘徊している

魚卵たちの夢は皆カーキ色をおびて
時折光る虹色の粒は
懐疑が延ばす触手に喰われ
光彩を失う
幼魚は皆同じ方向を見てかたまり
群 ....
あなたのみらいのために祈らせてください

そう語りかける女の瞳は
目の前の現実であるわたくしではなく
どこか遠い国を見ているようでした

ミライは
いつの間にか
ミイラにすり変わってい ....
どこでもドアでお遍路巡り 遠い昔のことよりは
今の家族を思うとき
苛立ち不満を見るよりは
今の楽しさを感じて生きる。
不自由な君の手をさすり
冷たい君の手をさすり
世間話につい昔
未来の話は嘘になる。
今の楽し ....
広島市内は川が多い
元安川をゆっくり走る遊覧船

見慣れた景色でも
川から遊覧船に乗り見る景色は
何もかもが新鮮に目に飛び込んでくる

穏やかな風を浴びて
見上げるように街を見つめて
 ....
塒と書いて「ねぐら」とよむ
人には塒が必要だろう
その場所で朝と夜を重ねるうち
いつしかそこが自分にとっての塒になる


住めば都というけれど
いろんなものがなじんで
しっくりとくるに ....
毎晩この時間になると
小さな星のうかぶ
銀河を注ぐ奴がいる
注がれる女は
眠りのなかで
星の声を聴いている

星の声は
色をかえ
姿をかえて
女の胃袋に吸い込まれてゆく

毎晩 ....
いつかは捨てなければならないものたち
おもいではすでにどの街にも
棲みついてはいないのだろう
もう昔々あるところにはだれもいない

ものの変化を過去というならば
いいかげんな記憶のなかから ....
積もる雪が暫しの暇を
流れる雨が暫しの癒しを
与えてくれている間に
答えを探して
這いまわる
けものの
みち、

愛を験す事はしてはけないと
高尚な教えに諭されて見えなくなってい ....
床に置かれた柱時計を

笑っておられるのですね


もっともなお話でございます


天板の埃がくすぐるのでしょう

お心のイタイトコロヲ


少しも異論はありません ....
眼を
口を
戸を
窓を
蓋を
缶を
鍵を
扉を
店を
シャッターを
開けまして

部屋が
体が
スケジュールが
空きまして

仕事に
テレビに
恋に
ゲームに
 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
恵女羅流怒・洋子- 平瀬たか ...自由詩8*15-1-22
明日のことなど- 衣 ミコ自由詩4*15-1-22
眠りのなかへ- 石田とわ自由詩11*15-1-22
ぬいぐるみ- 灰泥軽茶自由詩1015-1-22
メケ- ただのみ ...自由詩12*15-1-21
日光三猿- イナエ自由詩10*15-1-21
雪の瞳に映るのは- 石瀬琳々自由詩9*15-1-21
マスク- 為平 澪自由詩8*15-1-20
紡ぐ日々- 石田とわ自由詩17*15-1-20
ひとり陽だまり- 石田とわ自由詩10*15-1-20
囲炉裏の上- 藤原絵理 ...自由詩715-1-19
かけていること- 瑞海自由詩6*15-1-19
赤いモペット- 梅昆布茶散文(批評 ...915-1-19
一重の瞼- 瑞海自由詩7*15-1-19
空を- 殿上 童自由詩16*15-1-19
ウイルスのせいだ支配者が宿題を忘れている- 北大路京 ...自由詩415-1-19
開け放ちながら未来を物語るように- rabbitfighte ...自由詩215-1-18
【_スマホと女の子_】- 泡沫恋歌自由詩17*15-1-17
餓鬼- ただのみ ...自由詩15*15-1-17
暗い虹- イナエ自由詩13*15-1-17
巴里、骸骨寺で- そらの珊 ...自由詩17+*15-1-17
どこでもドアでお遍路巡り- 北大路京 ...自由詩1115-1-17
生活の隙間- ……とあ ...自由詩20*15-1-17
川から見る景色- 夏川ゆう自由詩215-1-17
- シャドウ ...自由詩5*15-1-16
星を注ぐ- 草野大悟 ...自由詩12*15-1-16
あしたの風- 梅昆布茶自由詩1815-1-16
けものみち- 衣 ミコ自由詩5*15-1-16
のぞきあな- 芦沢 恵自由詩18*15-1-16
あけまして- Lucy自由詩13*15-1-15

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