結婚前
付き合い出した頃の
写真を見ながら
今のあなたは
呪いをかけられている
と妻が言い出した
何の呪い?と聞くと
豚の呪いと答えた

私がその呪いを
解いてあげる

口づけ ....
なんだ
なんだ
なんなんだ
なんかしゃべってる
僕にむかって
懸命にしゃべる しゃべる
こんな形相
見たことないです
無限にしゃべる
そう
君はムシャベル
しゃべる しゃべる
 ....
悲しい
笑顔が悲しい
やさしさが
ぬくもりの記憶が
なにげない時間
余韻が
思い出のあれもこれも
ぜんぶ悲しい

悲しみが
わたしを満たし
身体を
思惑を
わたしを洗い
世 ....
そよ風が四月を渡ってゆく
ぼくの探し物は君に決まっているだろう
公園のブランコに座っていた
同じリズムで揺れていた
ツインテール

いつか大人になってゆくんだけれど
しろいブラウスの胸が ....
寒暖を繰り返しながらも 
季節は、僕等を乗せた舟のように 
羅針盤の指す方向へ 
今も流れているのでしょう 
異国の日本で差別に苦しみ 
生き延びようと闘った果てに  
牢屋に入った外国の人 

地上に出た新たな日々で 
日本語学校に通い始め 
ある日、掛け算の九九を覚えた 

「3×8は ....
この夜の向こう

蒼白い悲しみに凪いだ街から

漂着した片言に縁どられ

幽かに像をなす空白

難破した夢

偽りという救命胴衣を着けずに

真実という黄金を抱いたまま

 ....
ストローで空気を吸うと

喉までスースーストロベリー

仄かに染まる肌の色

ストローで空気を吐けば

夢は膨らむスースーストロベリー

シャボン玉のように浮かんで

空まで高 ....
不器用だから
泣きじゃくって
のりしろは全部
切り落としてしまった

僕、という立体を
通りぬけてゆく風
端っこがめくれて
ビラビラしている

無理しないでね、と
幻のような声を ....
甘いキャラメルを
舐めながら
遠い未来を想像する

舌で蕩ける甘味が
想像を溶かしていく
未来なんてあるのだろうか

いまここ
見えているもの
味わっているもの

それは僕が感 ....
バイクで走っていると

その家は高野豆腐みたいな家

古くて四角くて緑がたくさん

黄土色の柔らかそうな壁こげ茶色の柱

赤いポストが錆びて擦れて鈍色に輝く

見た目は良くないけれ ....
じゃんじゃん
じゃじゃじゃん
じゃん
じゃじゃじゃん♪

何を書こうと自由じゃない?

じゃんじゃん
じゃじゃじゃん
じゃん
じゃじゃじゃん♪

生きてる
あたし、いま、生き ....
人知れず
誰もが皆
哀しい背中を持つ

喧騒に背を向けて
明日に
愛に
夢に
破れて

人知れず
誰もが皆
闇底の住人

哀しい背中のそのままで
明日を
愛を
夢を
 ....
みんな迷っているとおもうけど
私はほんとうにいつも迷っている
次にだすのが
右か 左か
それすらもうろ覚えな気がしてしまう

確かめるすべはいつもない
後姿は遠すぎる

同じむきに歩 ....
今宵もそこいた猫と
今宵もそこで会釈する
怒りも悲哀も肩こりも
わたしは淡く溶けてゆく

何度か変えてもみたけれど
帰りに飲むのはこのお店
過ち、不条理、肌荒れも
わたしは淡く溶けてゆ ....
ときどき饂飩を無性に食べたくなる
とくに関西風のダシの効いた薄いいろのスープが好き
それにお揚げと葱をのせていただく

幸せな饂飩の世界に恋してしまう親父約一名

ときどき蕎麦も無性に食べ ....
何度振り返ってもあのタンポポ
踏まれる場所に咲いている
アスファルトから芽を出して
どうしてもそこが良かったんだね

風からの問いに頷くように
そよいでもみたそうな
けれど地に這って咲い ....
人生って奴は
いつでも だれにとっても
脚本もなくリハーサルもない
ぶっつけ本番なんだ
天真爛漫

千差万別

右顧左眄

言語道断

快刀乱麻

不即不離

支離滅裂


春眠暁を覚えず

昨日のことも忘れて

天衣無縫


稀有壮大

 ....
まえより
おおきくなったんだって
わかる
なんてうれしそうに
あたまをなぜるの
おとうさん
でもなんて
おもたい手なの
なんてしずんでくるの
おとうさん
マニキュアを塗って

少し特別な気になっていた

真っ赤なマニキュア

小指だけは黒

趣味が悪いと笑われた

それでも

特別な気になっていた



あなたの ....
 
 
父は会社を辞めて
小さな薬局を経営していた
母は近くの
ガソリンスタンドで働いていた
僕が社会に出る頃には
薬局もガソリンスタンドもなくなって
父と母だけが残った
僕の仕事は ....
相変わらず僕は
たいていの場所へ
行けてしまう

羽ばたかない翼にしがみついて
南の島に不時着することだって
くねらない蛇に飲み込まれたまま
海峡の下に潜り込むことだって

軽過 ....
径を照らす茶色の花
川のかたちを隠す樹の影
砂岩の崖のはざまを下り
陽は淡く細く鳴りひびく


光はまぼろし
こがねは緑
巨大な片羽
星の同義語


午後の陰を ....
  間違いを犯し続ける
  勇気が欲しいね

  何が正しいのかを
  忘れてしまわないうちに

  黒板に殴り書きされた
  白いチョークの言葉を覚えてる?
  あれが最初の知恵だっ ....
もっともらしい言葉で
魔法をかけようとしても

下心は見透かされて
彼女は立ち去っていく


もっともらしい儀式で
神を呼び起こそうとしても

やってきたのは雨雲
雷を落として
 ....
世界の
まんなかにいたのに
すみっこにいた
すみっこにいたのに
まんなかにいた

風向きひとつ
陽射しの強弱
空腹感
あいまいで ただ
わたしにすっと落ちてくるもの

巣のない ....
うつ伏せに寝ていると
今日はたまたま息子さんが居て
こっちへやってきて髪をさわる
中国語の心地良い抑揚
髪の匂いがいいよとお母さんに言ったらしい

色々なマッサージや整体を経てここにやって ....
 
 
職場に行くと
体臭が匂うと言われる

みなマスクをしている
それほど匂うらしい

家に帰ると
息子が帰りを迎えてくれる

お父さん、臭いか
と尋ねる

息子は
う ....
街を歩いていると
まるで宝物のように
我が子を抱く母親を
見かけることがある。
いや、きっと母親にとって
我が子とは宝物なのだろう。

そういえば僕はいったい
どうだったのだろう
ど ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
俺はディズニーじゃない- 花形新次自由詩513-4-27
ムシャベル- 三田九郎自由詩113-4-27
悲しみの日- 三田九郎自由詩113-4-27
愛しのツインテール- 梅昆布茶自由詩1013-4-27
航路_- 服部 剛自由詩413-4-26
愛の数式_- 服部 剛自由詩213-4-26
漂着物- ただのみ ...自由詩18*13-4-26
ストロベリーストロー- 灰泥軽茶自由詩4*13-4-26
僕、という立体- 佐野権太自由詩8*13-4-26
事実を分け合う- kauz ...自由詩5*13-4-25
高野豆腐家- 灰泥軽茶自由詩5*13-4-25
ごきげん- 三田九郎自由詩3*13-4-25
哀しい背中- 三田九郎自由詩413-4-25
すれちがう足- 朧月自由詩313-4-25
とろとろ- 三田九郎自由詩3*13-4-25
饂飩- 梅昆布茶自由詩913-4-25
靴とタンポポ- もっぷ自由詩1313-4-25
ぶっつけ本番- HAL自由詩7*13-4-25
小欲知足- 梅昆布茶自由詩413-4-25
のびてくる僕とおとうさんの手- 美砂自由詩513-4-24
マニキュア- 永乃ゆち自由詩8*13-4-24
家族の仕事- たもつ自由詩713-4-24
アシカセ- nonya自由詩16*13-4-24
ひとつ_幕間- 木立 悟自由詩213-4-24
黒板消し- まーつん自由詩6*13-4-24
泥まみれ- まーつん自由詩5*13-4-24
満ち欠け- 三田九郎自由詩513-4-24
中国整体院- 灰泥軽茶自由詩7*13-4-24
加齢臭の季節- 小川 葉自由詩6*13-4-23
幼き日の母と僕- 清風三日 ...自由詩413-4-23

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