大きな交差点

大きな歩道橋

スロープを自転車でカタカタカタと登り

ごぉおおと息を吐き出していっきにくだっていく

地に足がつかない浮いた感じ

幼い頃の他愛のない浮いた夢が叶 ....
粟立つ肌が
早く歩けと脚を鞭打つ
凍雲のすきま
十九時の満月はまだ低く
拾い損ねた人や物より
よっぽど近くにありそうだ

スピードを落とさず
曲がり角も無視して
ひたすらまっすぐ進ん ....
気難しい顔をした男が独り
横顔に夕陽を浴びて
刻まれ顔の皺の陰影
海面から反射した悪意を身に纏う

人生の黄昏時
手ぶらのまま男が独り
視線の先には水平線
海鳥の獲物を掠め取ろうと
 ....
目覚めはじめた街の夜を 置き去りにして
東京発二〇時三〇分 のぞみに乗り込む

この列車に乗って人はどんな望みを持つのだろう
あるいは捨てたのだろう

 夜と昼の混濁したこの街は わたしに ....
月はね 二つあるのだよ 
望遠鏡から離れて 自分の目で見てごらん
三日月の尖ったあごは二つに分かれているだろ
昔の人が見た乙女や兎が住んでいる月
今見る乾いた月の後ろに少しずれて
ぼくに ....
為すべきことはこの世には存在しない  
アカシアの雨がやむときをききながら

雨がふっているんじゃないかと、窓をあけてみる

月夜なのに、こんなに明るい月夜なのに、



*YouTube アカシアの雨がやむとき (西 ....
大好きな彼女の前張りストリップ

社長を宥めすかして夜も明ける

猫娘艶かしくて数十年

テレビジョン生まれた頃の生まれだが

詩人なのか死人なのか分からない

君もなら僕もするん ....
 
 
昆虫が窓を開ける
五月と
そうでないものとが
出て
入って
混ざり
離れる
言葉の中で
空はまだ
青く
美しいのだ
日用品と
出来立ての虹を買って
君が帰ってくる ....
小暗い森の小径には菌類や地衣類が生息している
その息づかいを君は感得できるだろうか
存在の密やかさをそれは秘めてあるのだがときにそれを
踏みつけてしまう僕たちは傲慢な生き物なのかもしれない

 ....
育てていた蜜蜂が 熊に襲われた
蜜を狙って巣箱を壊し 女王蜂も食べられた という話

熊って 蜜だけじゃなく 蜂も食べるの?
食べるらしいよ それ以来 蜂が怖がって
外へ蜜をとりにいかなくて ....
 言葉がなくても
 生きていける

 もっと大切な
 ものがある

 それが何かは
 知らないけれど

 言葉だけでは
 生きていけない

 温もりは
 肌で受け取る
 も ....
ひとり さまよう  おひとりさま 酔う
大海を さまよう  いっぴきのいか
あたりのいろに   自身を染めながら


いかがなものか 敵があらわれた
いかのからだは またたまくに変 ....
(死にたい)と思った青年が 
ずぼり…ずぼり…とふらつく雪道で 
北風の吹くままに入った 
イスキアの家で 
「どうぞ」と置かれた 
初女さんの握るあたたかい 
おむすびを食べた後、ほっ… ....
雨が降って少し止む

鮮やかなレインコートを着た子供が歩いている

雲が流れて優しい鳥の声

コンクリートの脇っちょから咲く

可憐な透明オレンジ色の雑草は

遠くの国からハローハ ....
僕はスカイパイロット君の空を翔びたいんだだけど悪天候で視界ゼロさ
空の星を取りに来たわけじゃないんだ君の心を探してるだけなんだからね
僕はサン=テグジュペリじゃあないんだ

誰も見えない暗闇の ....
名まえのもとに咲く花があるだろうか ことばからはじまる思想があるだろうか
槐、槐 蜂は最初からしっていた こぼれる密の甘さを
槐、アカシア 隣り合っても争わず
咲く白と黄色の狭間に立ってみれば  ....
分かり切って
いることだけど

悲しくて
泣くのではない

涙が出るから
悲しいのだ

だけど

本当に
悲しい時
涙が出ないのは

心が空っぽに
なっちゃった
 ....
傷ついていたんだ

うんと傷ついていたんだ

それを思い出したくないんだ

そうじゃない

つぎそうなったら

こわれてしまうのが分かるんだ

思い出せないみたいになって

ぼくは言葉をうしなっていた ....
ペポパンプ氏の投稿は12年11月29日で途切れているが僕が仄聞で女流詩人の一人から耳にしたのは僕の尊敬する詩人が追悼の辞を述べていたことがとても気になっていたある日のことだった。

まさかとはおも ....
バイクで信号待ちをしていると
学習塾の窓がそっと少し開き
にゅうと黒板消しを持った手が現れた
ぱんぱん一生懸命腕を振って
ぱんぱん外壁に叩いているのだが
あまり白い粉は出てこないみたいだ
 ....
傘をささない中学生は
二人組で真っ黒だったり
ひとりでぽっちゃりだったり

背の低い複数だったりするけど

青いジャージから
迷いと期待のにおいをさせていた

その細い真芯までは
 ....
修復と言う名の慰謝があるんだきっとどこかにね
今ここになくてもきっと何処かで待っているんだそう信じてる
それは魔法じゃなくてごくごく普通の平凡な光なんだ

手を伸ばせば届きそうなそれは柔らかく ....
 涙は手頃な宝石です
 貴方のほっぺを飾ります
 私の心を溶かします
 嘘でもいいかと許せます

 嗚咽が喉を焼きだしたら
 抑え込むのは無理でしょう
 風に押される野火のように
 貴 ....
恋ってとおいおとぎ話だってずっとおもってた
まるで車輪の錆び付いた自転車のように前にすすまないんだ

ほかの世界のことさぼくなんてとどかないことさ
カモメのジョナサンにでもならなければね

 ....
ひがないちにち丘の上で雲をみていた
雲には歴史がないんだただ瞬間だけがあるんだ
アンタレスは赤色巨星で太陽は金の林檎なんだな
僕はちょっぴり白色矮性みたいな気分だ

120億光年の彼方の銀河 ....
近所の人はおじいさんとおばあさんが

一緒にいるところを見たことがない

どっちがどっちにくっついて

おもちのようにふっくらまっしろ

のびていくしわしわ

仏のように柔らかな如 ....
庭にでて現代詩を忘れた。
草が揺れている理由がわから、ない。
夕方の事件に対しての答えは、ない。
世界地図は地面に落ち
そのままとけてなくなった。

遠くに見える
三角の山は現代、詩が生 ....
秘密にしておいたほうが 良い
だれにも明らかな回答は 無い

アーガイルチェックに 奇跡の鍵があるのだ
世界の全てが斜めになる角度に 虹が現れるように

千羽鶴を折るなら 
菱 ....
          
順調に河をくだっていたはずだが
気がつけばこの船は
豪華絢爛な泥船で
狸顔したチワワ数匹
キャンキャン喚きながら
不安定な船の中で走り回り
客の老若男女たち
口々 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
歩道橋スロープ- 灰泥軽茶自由詩6*13-5-13
タブラ・ラサ(再生紙)- 茜井こと ...自由詩5*13-5-13
見込み違い- ……とあ ...自由詩10*13-5-13
- イナエ自由詩6*13-5-13
- イナエ自由詩8*13-5-13
命を賭けてまで- HAL自由詩3*13-5-13
アカシアの雨がやむときをききながら- 殿上 童自由詩24+*13-5-13
つまづき川柳- 梅昆布茶川柳413-5-12
息切れ- たもつ自由詩913-5-12
地球の息づかいを- 梅昆布茶自由詩413-5-12
蜜と毒- 砂木自由詩20*13-5-12
言の羽根- まーつん自由詩12*13-5-12
模倣と擬態- るるりら自由詩10*13-5-12
いのちのおむすび_- 服部 剛自由詩413-5-11
ナガミヒナゲシ- 灰泥軽茶自由詩8*13-5-11
ハートブレーカー- 梅昆布茶自由詩11*13-5-11
えんじゅとアカシア- はるな自由詩1813-5-11
悲しみ- nonya自由詩18*13-5-11
思い出せない- 吉岡ペペ ...携帯写真+ ...513-5-11
トリビュートペポパンプ氏____我が良き友よ- 梅昆布茶散文(批評 ...513-5-11
黒板消し- 灰泥軽茶自由詩10*13-5-10
傘をささない中学生たち- 朧月自由詩213-5-10
リペアー____回復___救済- 梅昆布茶自由詩813-5-10
悲しみは好きですか- まーつん自由詩17*13-5-10
哀しみの法則- 梅昆布茶自由詩913-5-10
丘の上のお馬鹿- 梅昆布茶自由詩913-5-9
おじいさんとおばあさん- 灰泥軽茶自由詩7*13-5-9
現代詩投稿前夜- 左屋百色自由詩6*13-5-9
符号階段の謎- るるりら自由詩7*13-5-9
酔い泥船- ……とあ ...自由詩8*13-5-9

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