すり抜けて通すのは 藍色の液体
なぜに アンタはいつもそうなの?


ソンナこと アノ人に聞いておくれ


いやいや 責めているのではないの
ヒトリ歩きは・・・
できないのよね?
 ....
人生に設定した目的に向け 
一直線に生きていける人はあるまい
散歩先に目的地を設定しても
一直線に歩いて行くことはない

前方の橋
大型犬を連れた女性がこちらに来る
わたしは 当然の ....
つのる想い
 枯れ葉落ちて

積もる舗道
 落ち葉踏みて

音は乾き
 騒ぐ心

音に紛れ
 心隠す

つのる想い
 今日も明日も

幾度掃けど
 積もる落ち葉

 ....
きしむ胸を金平糖で満たす 【見えない力】

桜の葉が
秋の雨に打たれて
石畳や道は艶めいている
やがて すべての葉は落ちてしまうのだろう
しんやりとした風に心を寄せると
桜の匂いがした

たとえ花はなくとも桜 ....
無から生まれた訳ではない
原因があって生を得て
所在もない風来坊だが
ひなたぼっこの猫とあそんで暮らす

世界が仏頂面の上司だけで
構成されている訳でもないので
とりあえず仕事は好きだ
 ....
乳母車を押して
雪道を祖母が
駅まで迎えにきてくれた
ずっと昔
汽車は忘れるほど駅に止まってたもんや
毛糸玉がだんだん大きくなっていく
古い服が生まれかわって
新しい冬を越す
ぼくの記 ....
 
シンプルな化学反応

AとBをまぜて加熱すれば、詩ができる

Aはあなた Bはわたし



 
つながる
つなげる

心のイヤリング
果てなき ネックレス

ちゅんちゅん
ちゅん・ちゅく・ちゅん

いつまでも 続く 
おしゃべり

独り言が
つづいているの?
 ....
枯れたクリスマスツリーに星を飾る 私の身分証明書を コピーし続けるバイヤーの友人は
お金半分と 見えない敵に脅されている

アパートの向かい同士に 姿のない隣人
電気のメーターの数字の物音だけ上がる

チカチカする ....
まず、お茶碗を洗いなさい。常識を覚えるのです。
つぎに、旦那のパンツを毎日 洗いなさい。愛を育むのです。
さいごに、幸せだったと言いなさい。約束を守るのです。

はい!
せんせい。せ ....
いえにかえると
やさしいいきものがいる
いやなはなしはわすれていいよ
へんなことばでころげていいよ
ひとりになってないてもいいよ
あしたのてんきをあとでみせてね
うどんとぱすたとひじきとつ ....
時々家に帰ってくる君に
野菜を食べさせなくちゃと料理する私
君は
張り切らなくていいからと言う

じゃあね、また来るからと
出て行くときには
うん、またね
あっさり見送る

君が初 ....
もうすこしがんばれたかもしれない傘をたたむ 平日午前十一時四十分発の
高速バスに乗る人は 
どこか イワクつき

一番初めに声をかけてきた おじさんは
昼間から泥酔していて
小さな透明のペットポトルの中に
日本酒を入れ ....
しろい舟に
あなたの息がかかる
草の影をそっとゆらして
一日がまえにすすんでいく


わたしたちもすすんでいくのだ
かなしいことがどれだけあっても
あなたにはかならずつたえるから

 ....
わたしはわたしの詩の中から
書いているわたしを見つめていた
ある日それは贅肉を削ぎ落とす行為
やがて臓器を切り売りして
かつて愛したものの首を絞め
部屋中に灯油を撒いた
見限ることにしたの ....
メインストリートからちょっと外れた裏通り
やや湿っぽい陰翳をおびた空気

そこに潜んで居るだろう様々なものを感じながら歩く

舗道の石畳の下に埋蔵された都市の歴史
踏みしめて行った無数 ....
焼肉屋へ行き野菜だけ食べている

死ぬ間際にダジャレを言った

ゴルフウェアで葬式に出た

崖で演説している

領収書をヤギに全部あげた

サスペンスだが犯人がいない

泣きな ....
酷く咳き込む夜は
細切れの夢を泳ぐ
咳の為に目が覚めて
また眠ってはまた咳き込む

「マスクを付けなくちゃいけないよ。」

夢なのか夫の声なのか
ふわふわと聴覚は曇り
暑くて堪らない ....
ものごころがついた頃から
僕はどこまでも透明に近い
風船だった

鳩時計式の心臓から伸びる
静脈と動脈が一番こんがらがったあたりに
震えながら潜んでいる僕自身を
誰もがたやすく見つけ ....
平日の空いた車内に腰かけて
「記憶のつくり方」という本を開いたら
詩人の長田弘さんが、見知らぬ町を旅していた。

喫茶店に腰を下ろした詩人は
ふぅ…と溜息をひとつ、吐き出し
哀しい歴史を帯 ....
  朝礼


フロアの中心に固めた事務机の島を囲むようにして立ち
輪番制の司会者のもとに
一人ひとり何事かを発声することが期待されていた
しかし外線が鳴ると朝礼も一時中断して
近くのだれ ....
夜の人気無い交差点で
暗闇の赤信号の中
ひかりの人が立っている。

ゆるぎない姿勢で
こちらに何か、云いたげな
未知の国から訪れた旅人のように。

かれは
赤い世界に包まれた
情熱 ....
水を溢した
お気に入りのワンピースが濡れた
足に触れて 冷たい
冷たい 青
つめたい あお
青が蔦る足

それしか
そんなことだけしか
思えなくて

モノクロの雑踏
乾い ....
ほんとの友達ってこわいね
ずけずけくるし
ぬけぬけいうし

でも
いなくなると困る
憎めないのは困る 安心して

あたしになにがなくても
あっても
あんたにも

つきあってやる ....
ありがとうを言わない手が僕の頬を斬った 黄と橙色は
とてもよく似ていて
それはおそらく
同じ季節を生きているからだ、と
ふと思う
遠い山並みを眺めれば
それは混色されて
日び
上書きされていく
油絵のようだ
厚塗りされた ....
雲を取り払った空は青い平面
落ちてはこないアクリル板
そこに涙はなかった
そのさらに上で霞んだ声が聞こえる


降りてくることのできない渡りは
濯がれる術もなく
啼きながらその ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7649)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
鉄筆- 芦沢 恵自由詩17*14-12-2
橋・渡らない- イナエ自由詩10*14-12-2
秋の終わり- 花咲風太 ...自由詩614-12-2
きしむ胸を金平糖で満たす- 北大路京 ...自由詩514-12-2
星の王子さまによせて_- るるりら自由詩1514-12-1
畏敬する詩人達へ- 梅昆布茶自由詩1414-12-1
そのとき光の旅がはじまる- yo-yo自由詩16+*14-12-1
シンプル- 殿上 童自由詩18*14-12-1
光の首輪- 藤鈴呼自由詩4*14-12-1
枯れたクリスマスツリーに星を飾る- 北大路京 ...自由詩314-11-30
現代病- 為平 澪自由詩4*14-11-30
生きてはいけない- 為平 澪自由詩4*14-11-30
やさしいいきもの- やまうち ...自由詩214-11-30
hahagokoro- Lucy自由詩15+*14-11-30
もうすこしがんばれたかもしれない傘をたたむ- 北大路京 ...自由詩314-11-29
乗り合わせ- 為平 澪自由詩6*14-11-29
しろい舟- 草野春心自由詩314-11-29
乖離の音- ただのみ ...自由詩16*14-11-29
ダークサイド・オブ・ザ・ストリート- 梅昆布茶自由詩814-11-29
何やら深い事情がありそうな一行詩- 左屋百色自由詩7+14-11-29
- ミツバチ自由詩314-11-29
風船- nonya自由詩17*14-11-29
旅の列車にて- 服部 剛自由詩614-11-28
オフィスワーカーの情景(四作)- 乾 加津 ...自由詩9*14-11-28
夜の信号- 服部 剛自由詩314-11-28
ログアウト- 瑞海自由詩5*14-11-28
- 朧月自由詩114-11-28
ありがとうを言わない手が僕の頬を斬った- 北大路京 ...自由詩514-11-28
秋のフレイム- そらの珊 ...自由詩20*14-11-28
連綿_(四行連詩)- 乱太郎自由詩15*14-11-27

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