テーブルクロスが
一瞬にして失せたけれど
食卓の上に置かれた
皿やグラスは
微動だにしなかったので
私たちは
それについて話すこともせず
もちろん
見つめ合うこともせず
そのまま
 ....
朝に炊いた玄米メシ
冷たくなった握り飯を
私は食らっていた

父親だった男が死んだと
疎遠過ぎる妹からの電話

皮肉なものだ
あまりに薄い縁を
思い知らされた

玄米は
よく噛 ....
歯の抜けたとこから舌が出たまま美女にしか懐かない犬 あるものと
ないものを
お風呂に並べて反省会

ありすぎて
おぼれそう
よくみてカガミうぬぼれる

今日を流して
眠るしかない今夜も

やさしいを考える
むずかしいからすぐ眠れ ....
 冬
誰もが道行く姿に目をみはった
くすんだ家並の下町
それは何よりも奇異に映えた

女は山の手の私立病院に通う
病人ではない、看護師で
給料とボーナスを貯めて八年
恋人のひとりも作ら ....
誰も彼も
生まれてきたからには
なにはともあれ
生きねばならない

お腹が空いたら
なにかを食べよう
眠気がさしたら
どこかで眠ろう

死ぬまで生きよう
なにがあっても


 ....
春になったら握り飯をもって山に行こう
ほつほつと出狂う山菜たちの
メロディーを聴きに
ポケットの中には手帳と鉛筆をねじ込んで
いただきに立てば、ほら
風が眠りから覚めて
息吹を開始する
 ....
丸ごとの白菜は
野菜というよりは
赤子のような
生きている重量があって
大切な預かり物のように
抱きかかえれば
ここは冬の入り口

ひと皮むくごとに葉は
正しく小さくなる
まるで
 ....
明日の俺の背中を追う 涙がかけた虹が消えない 色褪せた
黴臭い絵葉書に
かつての
恋人へ向けて

近況と
思い出と
感謝と
文句を

編んで
正して
埃を払い
敷き詰めて

勇気の
すべてを
流し込み
届けても ....
中指がスマートフォンの画面こすっても音なんかでない
たぶんそれが重星だったらチキチキって音がする
近づきすぎたらキチキチキチってのに取って変わるから
ラーメンがのびる前にそこの箸取ってよお願い
 ....
人の祈りは
地を這う
蛇のように
朝霧のように


遥かな虚空に
宿る光を
畏れ


悠遠の彼方に
根ざす闇を
慕い


人の祈りは
天を指す
樹々のように ....
横殴りのことば
ひ び 割れた
       音 階

吹きっさらしのあなたの庭で
  浮浪者のよう
わたしは 火を焚いて 鍋をかけ
  煮ても焼いても喰えやしない
     虹色の肝 ....
夢オチさえ夢であり蝶々とびはじめる ビニール袋で
猫を作った
5歳のきよ君が
モミジの手をつけた
顔があるけど
透明
落ち着きのない子猫
風が吹くたびに
出窓から飛び降りてる
道の真ん中に
消しゴムが落ちていた
試しに道をこすってみたら
道がそっくり消えてしまった
ついでに空もこすってみたら
空もやっぱり消えてしまった
おかげで雲は行き場をなくして
おろおろし ....
あかい
甘い
すっぱい

でも耳がある

かわいい
ニャーオ
ゴロゴロ

でも
美味しそう

ねこ
食べちゃった
すり抜けて通すのは 藍色の液体
なぜに アンタはいつもそうなの?


ソンナこと アノ人に聞いておくれ


いやいや 責めているのではないの
ヒトリ歩きは・・・
できないのよね?
 ....
人生に設定した目的に向け 
一直線に生きていける人はあるまい
散歩先に目的地を設定しても
一直線に歩いて行くことはない

前方の橋
大型犬を連れた女性がこちらに来る
わたしは 当然の ....
つのる想い
 枯れ葉落ちて

積もる舗道
 落ち葉踏みて

音は乾き
 騒ぐ心

音に紛れ
 心隠す

つのる想い
 今日も明日も

幾度掃けど
 積もる落ち葉

 ....
きしむ胸を金平糖で満たす 【見えない力】

桜の葉が
秋の雨に打たれて
石畳や道は艶めいている
やがて すべての葉は落ちてしまうのだろう
しんやりとした風に心を寄せると
桜の匂いがした

たとえ花はなくとも桜 ....
無から生まれた訳ではない
原因があって生を得て
所在もない風来坊だが
ひなたぼっこの猫とあそんで暮らす

世界が仏頂面の上司だけで
構成されている訳でもないので
とりあえず仕事は好きだ
 ....
乳母車を押して
雪道を祖母が
駅まで迎えにきてくれた
ずっと昔
汽車は忘れるほど駅に止まってたもんや
毛糸玉がだんだん大きくなっていく
古い服が生まれかわって
新しい冬を越す
ぼくの記 ....
 
シンプルな化学反応

AとBをまぜて加熱すれば、詩ができる

Aはあなた Bはわたし



 
つながる
つなげる

心のイヤリング
果てなき ネックレス

ちゅんちゅん
ちゅん・ちゅく・ちゅん

いつまでも 続く 
おしゃべり

独り言が
つづいているの?
 ....
枯れたクリスマスツリーに星を飾る 私の身分証明書を コピーし続けるバイヤーの友人は
お金半分と 見えない敵に脅されている

アパートの向かい同士に 姿のない隣人
電気のメーターの数字の物音だけ上がる

チカチカする ....
まず、お茶碗を洗いなさい。常識を覚えるのです。
つぎに、旦那のパンツを毎日 洗いなさい。愛を育むのです。
さいごに、幸せだったと言いなさい。約束を守るのです。

はい!
せんせい。せ ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
魔法使いになりたかった- そらの珊 ...自由詩1514-12-5
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歯の抜けたとこから舌が出たまま美女にしか懐かない犬- 北大路京 ...自由詩514-12-5
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スプーン- salco自由詩1514-12-4
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白菜白書- そらの珊 ...自由詩21*14-12-4
明日の俺の背中を追う- 北大路京 ...自由詩414-12-4
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重星のこすれる音/即興ゴルコンダ(仮)投稿- こうだた ...自由詩4*14-12-3
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夢オチさえ夢であり蝶々とびはじめる- 北大路京 ...自由詩214-12-3
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ねこいちご- Lucy携帯写真+ ...8*14-12-2
鉄筆- 芦沢 恵自由詩17*14-12-2
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きしむ胸を金平糖で満たす- 北大路京 ...自由詩514-12-2
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シンプル- 殿上 童自由詩18*14-12-1
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枯れたクリスマスツリーに星を飾る- 北大路京 ...自由詩314-11-30
現代病- 為平 澪自由詩4*14-11-30
生きてはいけない- 為平 澪自由詩4*14-11-30

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