焼酎を4分の1
大きな梅干を一つ

湯気をあげながら湯が 
グラスに入れられていく

ひとくち飲む

タバコも 吸う


弟の話は陽気でたのしい

兄貴を面白おかしく 
 ....
泣き疲れた夜に
窓から零れる銀河の小石を
硝子瓶に詰めて抱いた

おもてでは大人たちが
ぱりぱりと均等な音をたてている
かすかに聞こえる密やかな声は
何を話しているのか知れない
 ....
僕の心には
小さな宝箱がある

その小さな箱には
すごく大きなものが
しまってあって
開けるとピカピカ
笑顔が弾けるよ

それはすごくすごく
大切なもので
すごくすごく
かけが ....
にわか雨待つ軒下にいっしょのこおろぎ

銭湯のコーヒー牛乳遠いなつそして母

小さな手つないだ先の忘れていた秋

あくびして見上げたそらのわたぼうし

変化するじぶんにつかれてハーブテ ....
追いかけない
ようにしている


飛行機雲の
確かな痕跡も
 
やがて
風にまぎれるように

あれほど確かめた
かすかな
鼓動も

もう
とど ....
妻が孫の顔を見に泊まりに行った晩
ぼくは真夜中に目覚めた
喉が渇いているわけではない
トイレに行きたいわけでもない
なんで目覚めたのだろう
ふと隣を見た

そうなのか
きみがいないから ....
ゆるゆると目を開ければ
ネクタイの衣擦れる音で
覚醒する

ギターを爪弾いた手が
今は不器用にネクタイを結んでいた

ワイシャツの光沢が目を刺す

君の手はそんなに大きくなかった
 ....
蝶に似た花に
花に似た蝶がとまっていますね

うろこに似た雲が
ここではないどこかから流れてきて
ここではないどこかへ泳いでいきます
そこは空ですか
ええ
海によく似た空です

せ ....
あの時にその口から

とても聞きたかった言葉

あの時に

だれに聞こえても

かまわなかったのだから

吐き出してしまえばよかった

呟き

しなければ良かった

 ....
浅漬けのみずみずしさに添えた愛

藍色のなすの深みに更ける夜

やさしい夜芋焼酎に月映る

月わたりゆずの香りの君が居て

君知らず白菜のしろのしたたかさ

米麹べったら漬けとなじ ....
礼を尽くして
空き缶をいただく
あなたの日々は
わたしの知らないところで
正々堂々
みずからの命と向き合っている

早朝
髪をかき乱し
欠伸をしながら外に出る
籠にあふれるビールの ....
なんとなく
なんだかな
って 思えるぐらいの
距離にいたいな


そうすれば
てを当てることも
そっとしておくことも
できるでしょ

大丈夫だよ
あなたの手がそういったら
眠 ....
きらりと反射するサングラス
トカゲが驚いて逃げ出した
シッポを置き忘れた

この場所にいつまでもいるのか
わからない
行くべき場所と帰るべき場所がわからない

夢の風船を追いかけていて ....
最後の最後にジャンケンで勝つために蟹のキャラでいる 昼下がりのファミレス

奥まったテーブル席
初老の婦人が
ぽつんと一人
一人 ナポリタンの遅い昼食

ゆっくりと彼女は
飲み放題のコーヒーを
啜る
そして 静かな店内に目をやる
 ....
「あふれるいのち」          
           木の若芽

晴れ晴れ 光り光り 朝朝
あいさつするものがいっぱいで
うれしい忙しさ
私より大きなものたち
私より小さなものた ....
浴室にこおろぎがいた

おまえ、どこから入ってきた?
こんなところにいたら
いずれ泡にまみれて死んでしまうよ
ここは地獄のお湯屋だよ
どこの世界にも
ちゃんと生きているつもりでも
なぜ ....
小さなおさかな
群れをなし
用水路のなか
泳いでる

稲刈る田んぼ
土の匂い
もみがらのやま
焦げる匂い

もんしろちょうに
黒あげは
しおからとんぼに
ぎんやんま

 ....

かまきり が袖を引く
貧弱な鎌をカフスに突き立て
出勤する私を引き留める
そんな鎌じゃ 草も刈れまい
まして人間なんて 狩るもんじゃあ ないよ
生地がいたむから 
その鎌 どけておく ....
守るとか
守られるとかで
くくれないよ 命

うまれて
いきさせてもらって
たがいにみんな
認めたいね

今はいつ?
ながいながいときの
いっしゅん
だいじなじかん
自分の幸せは自分で決める
ほかのだれも決められない

わたしはわたしの幸せを自分で決める
だれもわたしを不幸にできない

わたしの心はわたしが治める
この世の政治家のようにはならない
 ....
君のひざまくら震えていた
知らないフリをした

頬に一滴零れ落ちた君の涙
知らないフリなんて出来なかった

いつもは君に甘えてばかりだけど
ただ、ただ力強く抱きしめた

頑張ってる君 ....
{画像=120911010820.jpg}


ベランダから花火に興じる親子が見えた

遠くで見る花火は寂しい

家族で花火をすると必ず
兄弟で取り合いになる花火があった
必ず最後に ....
いつも猫ばかり見ている

静謐な佇まいに時を忘れ

衝動のまま自らを由とする様に息をのみ

猫という美しい獣に憧れ続けている

 わたしは悲しい犬

どれほど否定しようとも

 ....
 
 
 
 
 うちの
 
 父ちゃんも母ちゃんも
 
 
 ずっと俺を
 
 放任主義で育てたんだ
 
 
 
 成績表が
 
 しょっちゅう
 
 オール1 ....
旅先の朝
隣のテーブルは
幼子と祖母

みいちゃんは、
しんかんせんで、
あのね、あのね、

伝えたいことがあるのだ
オレンジジュースが
朝日にゆれる

私は
私のほんとうを ....
コトバの意味がワカラナイ
知らない国のメロディ
不思議にキモチがおちついてくる
きっと子守唄だから

ママみたいな
パパみたいな
やさしさ きっとそれが星の温度

気まぐれなあたしも ....
きらりひかる
たあいない ことばのはし

きらりひかる
いたみをのがすてのひら



きらりひかる




「義妹が大腸癌だったんだけど位置がよくて、肛門は残せたの」
 ....
僕らのみている世界が正立像だなんて
根拠のない迷信なのかもしれない

大地は空で重々しく草も生えているし
空は大地で星が涼やかに流れている

僕達は倒立した空の道を車で走り回り
42.1 ....
夕べに
生まれた
小さな泡が
今日に
命の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

空に
生まれた
小さな塵が
今日に
光の鼓動を始め
明日に
いつつの指を得て泳ぐ

 ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
兄弟- ぎへいじ自由詩11*12-9-16
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♪宝箱宝日♪- 清風三日 ...自由詩212-9-16
ゆるやかに- 梅昆布茶川柳212-9-16
パントマイム- umineko自由詩19*12-9-16
妻に- 殿岡秀秋自由詩812-9-15
ティアドロップ- ブルーベ ...自由詩2*12-9-15
うつろい- そらの珊 ...自由詩24*12-9-15
愚かしい- 芦沢 恵自由詩14*12-9-15
漬物生活- 梅昆布茶川柳1012-9-15
むきあう人- 乾 加津 ...自由詩24*12-9-15
しずかなおもい- 朧月自由詩7+*12-9-15
サングラス- 黒髪自由詩4*12-9-14
最後の最後にジャンケンで勝つために蟹のキャラでいる- 北大路京 ...自由詩1112-9-14
ファミレスの孤独- ……とあ ...自由詩19*12-9-13
あふれるいのち- 木の若芽自由詩212-9-12
こおろぎ- そらの珊 ...自由詩2612-9-12
小景- シホ.N自由詩412-9-12
かまきり- りす自由詩16*12-9-11
だいじないっしゅん- 朧月自由詩212-9-11
自分で決める- 木の若芽自由詩212-9-11
ボクニデキルコト- 乙ノ羽  ...自由詩2*12-9-11
花_火- beebee自由詩28*12-9-11
憂鬱の鎖- ただのみ ...自由詩16*12-9-10
【_放任主義_】- 豊嶋祐匠自由詩5*12-9-10
モダン・タイムス- umineko自由詩12*12-9-10
どこかの国の子守唄- 朧月自由詩712-9-9
きらり_ひかる- 鵜飼千代 ...自由詩10*12-9-9
屈折点- 梅昆布茶自由詩1612-9-6
星という海星- そらの珊 ...自由詩1512-9-6

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