ホリック



詩になりそこなった単語が脳裏でくるんくるんと廻り
バス停から自宅まで歩くあいだに3回転半で綺麗に着地を決めました
いろんなものにホリックなあたしは
青臭いトマトジュースで ....
涙流れず鎮痛剤も効かない夜です きみとじゃんけんして
どっちが勝ったってかんけいない
だれかがやらなければならない

きみを愛した代償なんて欲しくはない
ぼくたちは証券なんてあてにしてはいないんだ

まっさらな後悔なん ....
昔々のその昔
東勝神州の小さな島国
国がとても若い頃
残虐な無残な報復の果て
滅びてしまった王家の話

青空見上げ兄は涙する
謀殺された父に涙する
暗い地面を凝視して
弟は疲れ果 ....
寝て起きて見なかったことにして寝る 辺境とは文明のセンターではないところ
ひじょうに身勝手な定義とおもう

一律の価値観でかたられるが
離島にもひとは生きている

あるいはかれらには
シンプルで必要なもの以外もたない自由が ....
その虫は
どこからともなく現れて
花に潜り込んで喰っている
払い落そうとしても
逃げもせず
しがみついて
貪り喰っているので
憎らしい
しかもとても醜い虫で
気持ちが悪い
その虫の ....
ぽっかりお月さま 
今夜は月明かり
暖かい風が吹いてきた

ブロック塀の上に猫がいる
ゴミ置き場に猫がいる
駐車している自動車の底にも
猫が潜んでいた

ニャア――

真夜中は猫 ....
私のじゃない冷たい冷たい匂い きれいな心は何処ですか
魚も河童も住みませんか
七色の嘘が必要ですか
薄めた毒で酔いますか

澄んだ瞳は悲しいですか
焼かれる人と笑う人
澄んだ空ほど悲しいですね
永久と泡沫が近すぎて ....
わたしの家では
年中花を咲かせています
旱天の続く夏の日も
雪に埋もれる冬の日も

花はたくさん咲いていて
やっと花です
光に満ちた庭で 花壇で
お互いにおしゃべりしているようで
風 ....
誰にも見られたくないものを
何故、あなたは見ようとするのか
誰にも言われたくないことを
何故、あなたは言おうとするのか
誰にも感じられないことを
何故、あなたは感じようとするのか  ....
いつもなにか足りないまま
また生まれた日をむかえる

どんな意思でうまれたかも
もうどうでもいい気がする

とにかく生きると決めてから
ただしんでいないだけという瞬間も含めて
やっぱり ....
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前 嘘をつくのなら
貝殻がごとく



言葉にしても
言葉にしなくても
おなじ結果なら

貝殻がごとく



傷つくことには、もう慣れた

冷たいことにも、もう慣れた
 ....
斑入りの朝顔の葉
白い斑
子供の頃は病気の葉だと思っていた
今では朝顔の個性であると想っている
今では斑のアクセントに自然の美を感じる様になった

斑入りの朝顔の葉
不効率な自然の葉 ....
『平行線』     


とおくで
銃声が泣く
この手と
隣り合った君の手は
こんなに近くにあるのに
ものすごく遠い
銃声が響きわたる
この街の片隅の
四角い空は ....
あなたは 年老いた家の姿を見たことがあるか

台所からは 骨と皮だけになった皮膚の隙間から
食器と血が 毎日滑り落ちて死ぬ音

骸骨のような運転手になった父が
赤信号のまま 車を通 ....
2014年、30歳の夏に
彼女は
こころの半分を、お空にもっていかれてしまった

未婚のまま
卵巣がんと子宮体がんのため、子宮と
卵巣全摘出手術をうけたのだ

生きることに必死だった
 ....
アトピーを掻きむしることのほかに
何ができるわけでもない夜
手の甲をがりがりと掻けば
私がこぼれる

私であったものが
はらはらと床に落ちて蓄積する

少し血の滲んだ指に絆創膏を貼って ....
とにかく頑張る気だった
父を棺に入れる時も 
親戚の人達と共に
ぐにゃりと 固定できない父に
白い旅装束を着せて
和尚様の教えに従い
とにかく 無事に弔いたかった

和尚様が 小学に入 ....
夏にさよならを
今年は雨が連なりますね。雷師も人格が変わってきたようです。
と、お天気お姉さんが言っていました。
それはそれで構いません。
カレンダーを丸めたような手紙をバトンにして
 ....
心細さを擽る風が
お腹の底を吹いたかと思うと
今朝からは

おびただしい数の赤い蜻蛉が
突然現れたにしては
脅威的な確率の高さで
ペアを組み
次々に風を横ぎっていく
二匹ずつきちんと ....
『腕』      あおい満月

しかくいまちの
しかくいまどから
しかくいそらをみている。

陽炎の向こう側を
車が走る
人々はアクセサリになって
街の腕を滑っていく  ....
夏の陽射し

猫の影くっきり

耳をぴーんと立て

猫の影くっきり

二匹の影が重なり合う

世界中の地面や壁に

夏の陽射し

猫の影くっきり

尻尾をぴーんと立て
 ....
突然の夕立が 
アスファルトに湯気を立てて 
逃げ込んだ バス停の屋根
あたしはスカートを拭いていた


飛び込んできた
雷の音と いっしょに
きみの白いカッターシャツ
どきどき ....
安全な部屋から庭を眺める
緑色の雑草に当たって跳ねる雨粒
驚いたように飛び上がるアマガエル
裏返ったまま濡れていく黒い突っ掛け
畳に投げ出された妹の両足
夏休みの宿題を広げるだけ広げて
雷 ....
星がない夜空で
遠く昔に君が歩いたはずの
もう見えない足跡でさえも
まだアスファルトには
小さな熱としてこもっていて

切ない夏の夜に
孤独な月が隠れながら
白夜について
君のとても ....
 
美・サイレントをききながら、口パクを真似てみる

「愛が欲しい」とか「すべてが好き」なんてちがうよなと思いつつ

こりもせず、もう一度、真似てみる



*YouTube 美・サ ....
顔のない世界を
ゆっくりあるいてゆく君を
ぼくは呼び止めて
お茶に誘ったんだ

言葉が伝わらないままに恋をし
手をにぎらないままに
ベッドに誘ったんだ

きみは買い物袋をさげて
と ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「ホリック」- 泉由良自由詩4*14-8-23
涙流れず鎮痛剤も効かない夜です- 北大路京 ...自由詩714-8-23
ともだち- 梅昆布茶自由詩1414-8-22
貴種流離譚_(きしゅりゅうりたん)- ……とあ ...自由詩6*14-8-22
寝て起きて見なかったことにして寝る- 北大路京 ...自由詩414-8-22
離島- 梅昆布茶自由詩15*14-8-21
独裁者- Lucy自由詩17*14-8-21
【_猫の集会_】- 泡沫恋歌自由詩18*14-8-21
私のじゃない冷たい冷たい匂い- 北大路京 ...自由詩114-8-21
何処- ただのみ ...自由詩21*14-8-20
- イナエ自由詩12*14-8-20
- あおい満 ...自由詩19*14-8-20
生まれなおす日- 朧月自由詩814-8-20
酔いから醒めて笑うのが下手なおでん屋の前- 北大路京 ...自由詩614-8-20
貝殻が嘘- 千波 一 ...自由詩514-8-19
斑入りの朝顔の葉- ichirou自由詩16*14-8-19
『平行線』__- あおい満 ...自由詩514-8-19
喋るテレビ- 為平 澪自由詩26*14-8-19
彼女について知っている2・3の事柄- 浩一自由詩6*14-8-19
痒い夜- 佐々宝砂自由詩9*14-8-18
懐剣- 砂木自由詩12*14-8-18
夏の消印- 朝焼彩茜 ...自由詩21*14-8-18
アキアカネ- Lucy自由詩18*14-8-18
『腕』- あおい満 ...自由詩7*14-8-18
夏・陽射し- ……とあ ...自由詩12*14-8-18
夕立の後の香り- 藤原絵理 ...自由詩614-8-17
夕立の後の香り/即興ゴルコンダ(仮)未投稿- こうだた ...自由詩3*14-8-17
白夜の足跡- りゅうの ...自由詩10*14-8-17
美・サイレントをききながら- 殿上 童自由詩16*14-8-17
神話- 梅昆布茶自由詩1714-8-17

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