自分のことをブスと言い「そんなことないよ」と言われたい鬼 まだ自転車に乗れなかったころ
ともだちの自転車を借り
田舎の緩い坂道をおそるおそる降りながら
何度も練習していた

不思議なことにあるときすっと自転車が自分のものになる
そんな瞬間を体験し ....
川嶋医院の
門柱までの石の階段を
ケンケンしながら昇って行く
昇った先に待っている懐かしい顔
随分と草臥れたセーターを着ている子や
今日おろしたてのジャンパーが
砂や泥で白くなってしまった ....
人間の蛮行を悲しむのは
人間だけなのであろうか

諸々の神を世に送り出し
それを受け入れた者達は

神に事の真意を問い続け
贖罪の何たるかを尋ねて

今日もまた祈り続けては
神の悲 ....
短い時間 さささのさ
書きたくなるの 

子共のことも
オッサンねこも
季節のお知らせや
ぐちぐちだって
悪玉菌の回答だって

ネタいっぱいで書きほうばって ひとりでに
そよぐアタ ....
いくら死人に口なしと言ったって
死んで間もない死人はそっとしておけ
代弁なんて口寄せじゃあるまいし
死んで間もない死人をパペットにするな
祭り上げるな自分たちのために
理想の英雄に仕上げるな ....
金メダルはいらない。
銀メダルはいらない。
銅メダルはいらない。


いや、金メダルを作りたい。
いや、銀メダルを作りたい。
いや、銅メダルを作りたい。


いやいや、金メダル ....
汚れたところを

柔らかいスポンジで優しく

洗っても洗っても

濁った色をして

落ちないから

固いたわしでごしごしと

擦っても擦っても

こびりついたまま

お ....
鬼が厄祓いをお願いしに来ている 鏡に向かって
眠気と髭を剃り落していた朝
くたびれた自分の顔に重なるように
ふっと浮かんだ父の輪郭
丸くて憎めない
目の記憶

電車の中吊りは
気の早い春の旅への誘い
オーデコロ ....
猫になる理由は無数にある
仕事がイヤになったとか
満員電車がツラすぎるとか
一人になりたい時があるとか
どこかに行ってしまいたいとか   
生きてく理由がわからにゃあ
どうするべきかわから ....
ひとつも
うまく言えない気持のする
2月
ぼうと立ったまま

こころのなかで
頁を繰って
見つけます
いとしいかわいいやつら

あなたはもうあなたになりましたか
森の手前でと ....
     しゅんしゅんしゅんと
     蓋をカタカタ鳴らしながら
     やかんがじれている
     それを尻目にガリガリと豆を挽く
     ペーパーフィルターの二辺を
     丁 ....
おにはそと
豆をまきました
力いっぱい
豆をまきました

おにがいるなら
でていけと
豆をまきました

大きな声で
豆をまきました
夜なのに大声で

おには悪いのか?
しら ....
ピアスを開ける勇気がない鬼 空に向かって伸びてる道を
僕は一所懸命歩いていた。
歩いて歩いて歩いて歩いた
いつか空に着くもの
と信じて。

歩いて歩いて歩いて歩いたが
空は全然近よってこない。
そればかりか
空 ....
しあわせという
文字は書けるけどわからない

わからないから
ほしい
つくりたい あげたい

みんなそうだろう
と願う

わたしの手は
今日なにかをつくるだろうか
ふいに背中を ....
父の額に手を置いて

硬く冷たい頬をなでながら

最後の言葉を贈る。

「ありがとう、お父ちゃん。ありがとう。。。

次もまた、お父ちゃんの子供に生まれたいなあ・・・・。」

風に ....
時間がかかっても焦らない
時代が変わっても気にしない



これが最後の詩になっても構わないと
これが最期の詩になっても悔いはないと
これが最高の詩になっていくようにと
そ ....
真冬のリビングに
玉葱の皮がひらり
落ちている。
昨夜、
母親が手探りで
カレーかポトフーを
つくろうとしたときに
すり抜けたのだろう。



浴室で、
 ....
こどものころの道

それはまだ土を固めたようなのが多かった

そんな道がまだ残っていただけなのかも知れない

そんな道にあった水たまりが映していた空はきれいだった

青くて水色で白くて ....
光の結び目に降る雪は
まだ永い夢を食べている
砂が敷きつめられた部屋を
風がひとり歩いてゆく


黒に黒を足して樹々になり
額の端のついばみを数える
銀から蒼へ至る ....
七月のある日 兄は ぼくを呼んだ
風通しの良い部屋に一人伏せていた兄は
「今度は帰れないかも知れない」という
「弱気なことを…」
ぼくはそう言ったきり次の言葉が出ない

幼少時父も母も病で ....
 
ひとは、これほど醜いのか

愛は、これほど弱いのか

ただ祈るしかないのか



※2005.7.7 ロンドン同時爆破事件の日によんだ詩
 今、一度


 
山を登り汗をかき
服を脱ぐ
上半身裸で
身体から湯気が出る

冷たい風が
木々を揺らし
光がまばたき
葉脈の枯れ葉が
ひらひらひんやりと
肌に沁みこみ
私は透き通る
葉脈のよう ....
冬の蛹が、
春になると、
蝶になって夏に舞う。

心のなかは、
なにもなくなって
風が吹き抜ける。
それでも白いワンピースは
新たなる期待を孕む

生まれては ....
露天風呂に冬と押し込められている 一面の雪の朝
私は
兄とかまくらを作る
田んぼ中の
雪を集めて

できました
私たちの秘密基地
しゃがんで入れば十分余裕
通学路からも
はっきり見える
不格好な雪の家

それ ....
一対一の戦いだ
息子と僕の戦いだ
今日は二人で過ごすのだ
ごはんもお風呂も二人きり

心配しないで大丈夫
僕になんでも任せなさい!
そうやって送りだしてから
作ってくれた離乳食を食べさ ....
ごはんできたよ と 声をかけても
テレビから離れられないでいる
夜の器に盛られた農場は テーブルの上で
少しずつ ふけていく


ブロッコリーの木に
間違えてよじ登った子豚は
降ろ ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7642)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
自分のことをブスと言い「そんなことないよ」と言われたい鬼- 北大路京 ...自由詩415-2-5
自転車に乗って- 梅昆布茶自由詩2215-2-5
年をとるといろいろ- ……とあ ...自由詩13*15-2-5
嘆きの神・・・- tamami自由詩915-2-5
さささのさ- 朝焼彩茜 ...自由詩15*15-2-4
無題- ただのみ ...自由詩16*15-2-4
金銀銅いらぬリスト- komasen333自由詩1+*15-2-4
汚れたこころ- 中村 く ...自由詩315-2-4
鬼が厄祓いをお願いしに来ている- 北大路京 ...自由詩315-2-4
記憶- nonya自由詩17*15-2-4
理由- やまうち ...自由詩7*15-2-4
- はるな自由詩1315-2-4
束の間- 石田とわ自由詩14*15-2-3
節分- 朧月自由詩215-2-3
ピアスを開ける勇気がない鬼- 北大路京 ...自由詩615-2-3
道のさき- ……とあ ...自由詩8*15-2-3
しあわせをつくろう- 朧月自由詩315-2-3
ありがとう。- 梓ゆい自由詩615-2-3
333兆光年の螺旋に抱かれて- komasen333自由詩2*15-2-3
窓辺- あおい満 ...自由詩10*15-2-2
こどものころの道- 吉岡ペペ ...自由詩515-2-2
水と手のひら- 木立 悟自由詩415-2-2
寒い夏- イナエ自由詩22*15-2-2
祈り(テロの日)- 殿上 童自由詩19+*15-2-1
葉脈- 灰泥軽茶自由詩915-2-1
- あおい満 ...自由詩615-2-1
露天風呂に冬と押し込められている- 北大路京 ...自由詩615-2-1
雪の家- umineko自由詩15*15-2-1
暮らし- 中村 く ...自由詩515-2-1
夜の器- あるみ自由詩10*15-2-1

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