正しい言葉があふれている

論議を差し挟んだりしてはいけません
みんな、違うのだから
人はそれぞれなのだから
「それって少しヘンじゃないかな」
なんて、絶対に、言ってはならないのです
 ....
茄子を収穫するときは
少し手前の枝ごと切りなさいと
教わった
少し大きくなったら三本仕立てにするんだよ


久しぶりの晴天で
開け放ったカーテンに蝉がしがみついて
鳴いてる
大声を ....
明日
月曜日がくる前に
この世界が終わればいいのに
そうすれば土曜日も日曜日もこないから
そんなことを思ってる間に
世界はもう火曜日で
水曜日も木曜日も過ぎれば
週末の夜には5日前のこと ....
何度でもやり直してやる
かけてゆく月
満ちてゆくはずの月を
みあげている君と

足りないどうし
でも一緒にあるこう
わたしのさんまるさん号室
うさぎみたいなマットレス
とろりとしたクリームのシーツ
海底行きのソファ
銀のシンク
手足の伸びきる大理石のお風呂
では、ないんだよなあ

必要なものだけのさ ....
生まれ変わっても一緒になる女の頬にご飯粒ついている  
過去は逆立ちしたってかわんねー

でも、未来はどうだ?

今しだいじゃねーのか



 
黒い視線がデッサンを始める

 その前に

匂やか印象だけを舌先に灯し

  駆け引き

{ルビ張子=はりこ}のロマンス欲情田舎芝居

   止まずに

降り続く冷たい天使の死 ....
テロリズムの定義を歪めた
罪を意識しない国家体制は
ここに確立されてしまった

国家の行う恐怖による
人心支配が正当化された

テロ「恐怖」とそれを行使する
国家体制が承認されたのだ
 ....
騙される楽しみも
必要だと感じている

本当を知る時に
シニカルな顔面の
崩壊が起きるからだ

それは許す事と
同時に起きる
好ましい物ではありません
けれども知覚を豊かにしてくれ ....
死んでいる系のぼくらは
テレビを見ない
酒を飲まない
声を出さない
夏なのに
長袖のジャンパーを着ている
手にはいつも、
iPhoneを持って。
スライドする指だけ ....
読みかけの本を開くと
こぬか雨の匂いが
した

ひさかたぶりの文字たちは
指さきにそっと、重たい


夏の終わりはいつも、そう

ひっそりと濡れて
いる


空高く ....
 彼は詩人を
 気取る者

 内なる黄金を仄めかす
 持たざる者の、負け惜しみ

 だが
 言葉の剣が錆びついて
 振り回す手つきも憶つかず
 悪戯に、心の生傷を
 増やすだけ
 ....
{画像=140907093944.jpg}




近頃、羊歯が気になっている
名も無い羊歯になりたい!?


小さな森に入ると
足元にあって
手を伸ばしている
くるりと丸まっ ....
砂浜の砂を握りしめ
手を開けば
崩れる砂
崩れた砂を見ると
砂は砂粒と砂粒だった

地球はひとつでも
本当の地球は
個々の人々や生きものたち
一粒一粒の砂粒

この世の中の本当の ....
   待宵の支度を重ねながら粋に古を覗く上向きに
   女の割合の多い その丸い姿に時に 男にも見える

   只の円

   人々に想いを凭れ拝まれ馳せられ 逃げたまま

 ....
誕生日だね
おめでとう

生まれてきてくれて
ありがとう

そして今日まで
生きてきてくれて
ありがとう

君の愛する家族と
君を愛する友人たちのすべてに
ありがとう

い ....
払暁(ふつぎょう)の鐘が鳴る
波紋のように広がって
目覚めよと言う
秋虫の声に蝉の声
空を劈(つんざ)く鷺(さぎ)の一声
ゴミを集めた汚車(おしゃ)の呻き

朝やけが町を埋める
遠く東 ....
別れ話に嘘発見器動いてくれない 離婚したやつがくるから同窓会へ行く  綴じられた手紙の様に
 君の心を読むことができない

 それを
 どうしても知りたい

 僕のことを
 どう思っているのか

 今、自分が
 ごつごつした
 隕石に変身して
 ....
梅干しを
完熟した実を
塩に
およそふた月
ざるにあげて
日に晒す
塩分が凝結し
表面がきらきらら
結晶とはこれだね
豊満な実は
今やシワがより
熟していた面影は無い
けれどそ ....
「夏風邪,気いつけや」

マスクをしたあたしに
チューブだらけの 彼が言った
ぶっきらぼうに 頼ってくれた
無愛想さも 衰えていく 痩せた腕

二つに引き裂かれそうだ
「先生,顔色 ....
ちいさなちいさなかっぱちゃん

あめふりあめふりだいすきさ

かっぱだからあめもみずもへいちゃら

おおきなおいけをぴしゃんぱしゃん

ぼくはおいけのかいじゅうだ

おそらのくもも ....
いてつく大地の
導きよ

たてつく壁への
道こえて

  ☆

世界の秘密に
気付くとき

世間の人々
みな人形

  ☆

危機的想念
真実いずこ

もろさ ....
三日月みたいな瞼のカーブが好きだ
わたしの唯一の取り柄のきれいな奥二重のカーブ
細まったり大きく開いたり
わたしの瞼にはお月様が宿っている

ある朝目覚めて鏡の前に立ったら
ピンと張った輪 ....
【また きます】


「雨が降り始めましたから
みなさん もう いそいで 降りてください」
と云われて 震えた
そういわれて わたしは いそいで 
その場を離れてしまった

ほんとう ....
HONEONNA (骨女)


わたしの肩甲骨を
あなたの冷たい指先が
抱き寄せると

わたしの胸骨は
哀しく軋んで
あなたの裏切りを覚った

わたしの鎖骨を
あなたの嘘が ....
たったひとりでも味方がいれば
歩いてゆけるそうきいた

だったら
あたしが君の
そのひとりになればいい

そうやって
だれかがだれかのひとりになれば
みんな笑って生きてゆけるよね
 ....
どうしようもない気持ちだけを抱え
90円を握り締め
僕は今、電話ボックスに
電話をかけた事のある人なんて
僕にはいないけど
今時誰も使わない電話ボックス
重いドアを開け
暑苦しい ....
夏美かをるさんのおすすめリスト(7676)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
「正しくないこと」の行方- うめバア自由詩414-9-8
known- mizunomadoka自由詩814-9-8
tgif- mizunomadoka自由詩314-9-8
月にむかって- 朧月自由詩314-9-8
わたしの三〇三号室- かの自由詩4*14-9-7
生まれ変わっても一緒になる女の頬にご飯粒ついている- 北大路京 ...自由詩714-9-7
未来- 殿上 童自由詩20*14-9-7
たばこを吹かす女- ただのみ ...自由詩20*14-9-7
アメリカの罪と罰- ドクダミ ...自由詩514-9-7
たまには- ドクダミ ...自由詩714-9-7
『iPhone』- あおい満 ...自由詩914-9-7
贅沢- 千波 一 ...自由詩714-9-7
立ち止まる子供- まーつん自由詩10*14-9-7
羊歯(シダ)になろう_/_丸まった指先を宙(ソラ)へ伸ばすん ...- beebee自由詩23*14-9-7
だから僕は時々空を見る- ichirou自由詩15*14-9-7
待宵- 朝焼彩茜 ...自由詩12*14-9-6
誕生日___(親愛なる友へ)- Lucy自由詩13*14-9-6
椿象(かめむし)の朝- michi自由詩7*14-9-6
別れ話に嘘発見器動いてくれない- 北大路京 ...自由詩514-9-5
離婚したやつがくるから同窓会へ行く- 北大路京 ...自由詩614-9-5
ただの女- まーつん自由詩12*14-9-5
今年も- ドクダミ ...自由詩514-9-5
仕事場で- 藤原絵理 ...自由詩5*14-9-4
かっぱちゃん- ただのみ ...自由詩17*14-9-4
潰滅- シホ.N自由詩314-9-4
三日月- ゆきむし自由詩5*14-9-4
住う寝る所_二編- るるりら自由詩27*14-9-4
百鬼繚乱_<_2_>- nonya自由詩25*14-9-3
僕は君の味方- 朧月自由詩314-9-3
電話ボックスから- 凍月自由詩9*14-9-3

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