地球も随分柔らかくなりましたねえ
雨の度に土砂崩れするなんて
あの触れ合えば割れてしまいそうな
カチカチだった国もね
この頃再び難くなってきたかと
心配しているんですけれど
ま ....
師弟見る目が腐ってやがる
胸に手をあてる。
指がゆっくりと心臓に近づく。
きいたことのない、
初老の声が響く
(自身の内へ
精神の内へ入りなさい
そこに、
求めているものが
必ずあります ....
ぼんやり開いた窓から
生活の群体が 声とも
匂いともつかない無数の触手を忍び込ませ
夕べを小さく折りたたんで往く
界隈のステテコ爺のように
この胸を徘徊する諦めの ブラシのような足音
持ち ....
盲導犬オスカー
オスカーにとって優先すべきことはパートナーを送り届けることだったから
フォークの様な物で刺されても声を上げなかった
こんなこと 息が詰まる
こんなこと 許せない
....
カエルの歌が聞こえない耳をふさぐ
ひまわりを見つめると
いつも
太陽を背にしてる
もう一年経ったんだ
あの時もひまわりはまだ咲き残っていた
あの時は太陽で後頭部が焼けるように熱くて
流した涙も熱かった
記憶は儚い ....
アイスランドの国民的グループを聴いている
宗教音楽にも似た轟音にも似た雨の雫のような
ときおり雷鳴のように存在を粉砕しにやってくる
ミュージシャンたち
原型はうしなわれても様式は変化し ....
透明な木漏れ陽が ころころと
転がっている 密やかな苔の森に
生を終えた 蝉が仰向けに凝然と
夏の終わりは こっくりと乾き始めた
風が流れて 何かを囁いて過ぎた
手を繋いでいたよ ....
Jazzだ
地べたにブルーノートが散らばっている
フェロモンでマークした道から外れる蟻
ほとんどの蟻はフェロモンの道から外れないけど
中には道を外れるフェロモンに鈍感な奴もいる
ウロウロ ....
ほたる、を一つ
いかがです
わずかに手もとが明らむほどの
灯りを欲していませんか
ほそぼそと
消え入りそうな日々でしたらば
懸命に
頑固さを貫きとおす日々でしたら ....
「家族、身近な人 土砂にのまれ…」
2014/8/22 朝刊 中日新聞
---------------------------------------------------- ....
いくつかの
起承転結が
たとえば
レース編みの
小さな花模様のように
点在しているような
ひざかけを
(今朝、突然に秋が来たので、
それが不意打ちであったため
タオルケットだけの ....
ふたをする
という感覚
耳を塞ぐ
という感覚
たましいが
堆積して
そこにあって
そこにない
ぽっかりと草原に
ひざをかかえる
ような感覚
ちくちくと
腕に手の ....
頭のなかで
ひっそり ねむっていた蝉が
摘出された冬
生まれかわったあなたがいた
ころがっているだけの生をえて
ゴロゴロ ゴロゴロ ゴロゴロゴロゴロ
交換される下半身
望みもし ....
ぼくらが産まれたころ
産めよ増やせよ
政府の方針として人間の出生を奨励した時代があった
早く言えば 粗製濫造
ぼくら乱造された人間はお国のために死ぬこと
それが名誉だと…
他に役に立 ....
(1)
変わっていないとあまり言われると
複雑な気分
私だって歳月をかけて
自分を磨いてきたんだし
それなりに成長してきたつもり
ポケモンでいえば超進化形ぐらいには
なっている ....
闇の中で物も言葉も色ずくのを止めてしまって
意味を なくしてしまいました
ざあざあとふるのは あめですか ただごとではない音に
あらゆるものが ふるえていました
ごうごうごう 川 ....
だからあなたは
ひかりへ向っていて下さい
あなたの
その肉を流れる血液を脈打つ鼓動を
私はこの手で感じられない
それでも
こうしてあなたの後ろに立った時
あなたの影の中にいる私は
....
破水した光の{ルビ枝垂=しなだ}れ
終わらない夏の囚われ
わたしは煮え立つ釜のよう
せめぎ合いの果てに溢れ出す
しろくのけぞる
朝顔のうなじ
....
夕陽が帰るのを見て仕事の続き
140827
その筋のものですと
あいまいに返事したら
無視された
厳格な言葉以外は通用しない
某ですと名刺を通じたら
通用門が開いた
監視カメラは厳格なのだ ....
汗でもなく
涙でもなく
果物から
液体が染み出てきて
それは
どれも芳しく
汗でも
涙でも
薬でも
ましてや毒でもないから
(万が一毒だとしても)
私はありたけを込めて
愛して ....
矛は真理を貫き、楯は真理を守る
真理は沈黙にのみ宿り、文字は幻想をさまよう
我々は真実(言葉)を置いてはいけない
真実(言葉)が我々を書かせるのだ 。
....
暇になったらやるリストを書くことに熱中してしまったもう朝がきてる
スパイダーマン
バットマン
スーパーマンたちが
こぞって
窓拭きをしている
ヒーローたちは
そこでは闘わない
闘っているのは
きみたちだから
浅草寺ほおずき市の七月
鉢植えの中で膨れる橙と
頭上につらなるガラス玉
風が吹くと一斉に揺れる
景色すべてが鳴っている
母にねだって風鈴ひとつ
更埴市稲荷山お花市の八月
妹と揃いの服 ....
指輪はずして氷よりも冷たい女
ダンボールがズタズタに切り裂かれて
ベッドの下に押し込んであった
当然だよね
片付けておいてね、って言ったの、
私だもん
田舎から都会での 新しい暮らしに馴染むために ....
先ほどから頭の中を 潮の臭いが通過している
文字と文字の列の間に 空洞を見つけて
遊ぶ子供が 砂場でカラカラ笑う
(ホラ、ミテ、コレガ、ボクノ、ホネ、)
そんなレトロな歌が ....
夏美かをるさんのおすすめリスト
(7649)
タイトル
投稿者
カテゴリ
Point
日付
なんかねえ
-
イナエ
自由詩
8*
14-8-31
師弟見る目が腐ってやがる
-
北大路京 ...
自由詩
1
14-8-31
体温
-
あおい満 ...
自由詩
7
14-8-31
ジカイダー
-
ただのみ ...
自由詩
20*
14-8-31
この社会の有り様
-
ichirou
自由詩
13*
14-8-31
カエルの歌が聞こえない耳をふさぐ
-
北大路京 ...
自由詩
1
14-8-30
ひまわり
-
ichirou
自由詩
15*
14-8-30
日々の様式
-
梅昆布茶
自由詩
16*
14-8-30
追憶に
-
藤原絵理 ...
自由詩
9*
14-8-29
地べたのブルーノート
-
ichirou
自由詩
16*
14-8-29
ほたる屋
-
千波 一 ...
自由詩
6
14-8-29
「行方不明者の捜索が続く現場で、声を上げて泣き崩れる女性」と ...
-
komasen333
自由詩
2*
14-8-29
たくさんのおはよう、いってらっしゃい、ありがとうが行き交う交 ...
-
そらの珊 ...
自由詩
22*
14-8-29
逃げ切れない、だけど私は生きるしかない
-
umineko
自由詩
18*
14-8-29
極夜
-
草野大悟 ...
自由詩
7*
14-8-28
.…のために
-
イナエ
自由詩
11+*
14-8-28
同窓会
-
Lucy
自由詩
13*
14-8-28
九死
-
るるりら
自由詩
12*
14-8-28
「片恋/裏」
-
桐ヶ谷忍
自由詩
8*
14-8-28
沸騰点
-
ただのみ ...
自由詩
23*
14-8-27
夕陽が帰るのを見て仕事の続き
-
北大路京 ...
自由詩
2
14-8-27
筋違い
-
あおば
自由詩
7*
14-8-27
のどごし
-
そらの珊 ...
自由詩
14*
14-8-27
詩の言葉
-
アラガイ ...
自由詩
18*
14-8-27
暇になったらやるリストを書くことに熱中してしまったもう朝がき ...
-
北大路京 ...
自由詩
10
14-8-26
小児病棟
-
そらの珊 ...
自由詩
21*
14-8-26
その日、風鈴の割れる音をきいた/即興ゴルコンダ(仮)投稿
-
こうだた ...
自由詩
7*
14-8-26
指輪はずして氷よりも冷たい女
-
北大路京 ...
自由詩
4
14-8-25
切り裂きジャック
-
為平 澪
自由詩
11*
14-8-25
晩夏
-
為平 澪
自由詩
9*
14-8-25
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